20_妊婦

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02_循環器系

軽症慢性高血圧の妊婦におけるニフェジピンとラベタロールの安全性比較(RCTの事後解析; CHAP試験; Obstet Gynecol. 2024)

妊婦そして新生児において、降圧薬による安全性評価のデータは限られています。そこで今回は、ランダム化比較試験CHAP(Chronic Hypertension in Pregnancy)試験参加者において、使用した降圧薬の種類別に母体および…
20_妊婦

未経産女性の吸引補助分娩における外側会陰切開の効果は?(RCT; EVA試験; BMJ. 2024)

便失禁の主原因として、経膣分娩に伴う肛門括約筋裂傷が重要視されています。1993年の報告では、産後6週間時点での便失禁は、初産婦の場合10%、経産婦の場合23%であることが明らかとなっています。肛門括約筋裂傷がある場合、分娩直後から肛門失…
05_内分泌代謝系

妊娠糖尿病後の糖尿病および高血糖のリスクを軽減するための薬理学的および生活習慣的介入の有効性はどのくらい?(SR&MA; Diabet Med. 2024)

現在または過去に妊娠糖尿病(GDM)を発症した女性において、産後に高血糖や2型糖尿病(T2DM)を予防または遅延させるための介入の有効性をよりよく理解するために、利用可能なエビデンスを統合することが求められています。そこで今回は、GDM後…
05_内分泌代謝系

妊娠中のメトホルミンと小児期の神経発達転帰との関連性はどのくらい?(SR&MA; Am J Obstet Gynecol. 2024)

メトホルミンは広く用いられており、特に海外では妊娠糖尿病に使用可能であり、母体の体重増加や妊娠高血圧症候群、児の新生児低血糖のリスクを低減することが報告されています(注意:日本の添付文書においては妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投…
20_妊婦

妊娠中のカルシウム補充用量の適正はどのくらい?(RCT; N Engl J Med. 2024)

世界保健機関(WHO)は、子癇前症のリスクを軽減するため、食事からのカルシウム摂取量が少ない集団の妊娠者(妊婦)に対して、1日1,500~2,000mgのカルシウムを3回に分けて補給することを推奨しています。しかし、この用量・投与方法は複…
20_妊婦

母親の血清葉酸濃度と乳児の川崎病発症リスクとの関連性は?(日本のコホート研究; JAMA Netw Open. 2023)

川崎病は、主に乳幼児が罹患する急性の全身性血管炎です。再現性のある危険因子はまだ同定されていませんが、感染症に続発する可能性が報告されています。また、以前の報告で母親の葉酸補給と川崎病との関連性について言及されていますが、充分に検証されて…
05_内分泌代謝系

妊娠初期におけるGLP-1受容体作動薬および他のセカンドライン抗糖尿病薬の安全性はどのくらい?(メタ解析; JAMA Intern Med. 2023)

2型糖尿病の妊婦における非インスリン系糖尿病薬の安全性評価 妊娠中の2型糖尿病(T2DM)患者において、治療のファーストライン(第一選択)はインスリンです。一方、セカンドライン(第二選択)の非インスリン系抗糖尿病薬(ADM)の使用が近年増加...
05_内分泌代謝系

妊娠初期の既往糖尿病または妊娠糖尿病に対するメトホルミン+インスリン併用療法の効果は?(RCT; MOMPOD試験; JAMA. 2023)

既存の2型糖尿病または妊娠初期に糖尿病と診断された妊婦には、インスリンの投与が推奨されています。インスリンにメトホルミンを追加することで、新生児の予後が改善する可能性があるものの、充分に検証されていません。そこで今回は、既存の2型糖尿病ま…
13_悪性腫瘍

抗悪性腫瘍剤への職業的曝露が看護師の妊娠関連の有害転帰に及ぼす影響はどのくらい?(メタ解析; Nurs Open. 2023)

抗悪性腫瘍剤との職業的接触の安全性に関しては、多くの研究が行われています。しかし、抗悪性腫瘍剤との職業的接触と有害な妊娠転帰との関係についての検証は充分に行われていません。病院管理者は、看護師の抗悪性腫瘍剤との職業的接触と有害な妊娠転帰と…
12_血液・造血器系

帝王切開分娩後の産科出血の予防にトラネキサム酸は有用ですか?(DB-RCT; N Engl J Med. 2023)

帝王切開分娩時のトラネキサム酸の予防的使用は理論上、出血量を減少させることが示されていますが、輸血の必要性や母体死亡リスクへの影響は不明です。そこで今回は、米国の病院31施設で帝王切開分娩を受けた患者を、臍帯クランプ後にトラネキサム酸を投…
20_妊婦

慢性高血圧女性における加重型妊娠高血圧腎症予防のための低用量アスピリンは有効ですか?(SR&MA; Am J Obstet Gynecol. 2023)

妊娠はホルモンバランスの変化などにより、様々な疾患を合併することがあります。高血圧を発症する場合を妊娠高血圧症候群と呼びますが、これを放置すると母子ともに予後不良であるため、早期治療が求められます。一般的な妊娠高血圧症候群のリスク因子とし…
20_妊婦

経膣分娩を計画している女性におけるアジスロマイシン投与は敗血症または死亡を予防できますか?(RCT; A-PLUS試験; N Engl J Med. 2023)

アジスロマイシンの使用により、予期していない帝王切開分娩の女性における母体感染症が減少することが報告されています。しかし、計画的な経膣分娩の女性に対する効果は不明です。そこで今回は、分娩期におけるアジスロマイシンの経口単回投与により、母体…
01_中枢神経系

妊娠中のロイコトリエン受容体拮抗薬の使用と子孫の精神神経系イベントとの関連性は?(台湾データベース研究; JAMA Netw Open. 2023)

ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性気道疾患の治療に使用される薬剤の一種です。米国食品医薬品局(FDA)は、長年にわたり、LTRAの最初の薬剤であるモンテルカストに関連する精神神経系イベントの…
02_循環器系

産後高血圧のコントロールにおけるヒドロクロロチアジドとリシノプリル併用療法 vs. ニフェジピン(パイロットRCT; Am J Obstet Gynecol. 2023)

アンジオテンシン変換酵素阻害薬と利尿薬は、妊娠中の催奇形性のため、産後高血圧に対して充分に使用されていない可能性があります。治療薬は出産後も継続され、治療薬が変更されることはほぼありません。したがって、産後高血圧のコントロールにおいて、よ…
20_妊婦

早発性子癇の高リスク妊婦において妊娠24~28週でアスピリンを中止しても問題ない?(Open-RCT; JAMA. 2023)

アスピリンは、子癇(しかん)前症のリスクが高い妊婦において、早発子癇の発生率を62%減少させることが示されています。しかし、アスピリンは周産期出血のリスク上昇と関連する可能性があります。このリスクは、妊娠期(妊娠37週)前にアスピリン…
20_妊婦

妊婦におけるmRNA COVID-19ワクチン接種と乳児におけるデルタあるいはオミクロンの感染・入院はどのように関連しているのか?(試験陰性症例対照研究; BMJ. 2023)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)感染によるCOVID-19患者は世界中から報告されており、感染流行が終息する未来は一向に見えてきません。妊婦などの特定の背景を有する患者におけるエビデンスは限られていますが、非妊婦と比較して、SARS-CoV-2感染により重症化・重篤化…
02_循環器系

日本における高血圧妊婦への降圧剤処方傾向の推移は?(後向きコホート研究; Hypertens Res. 2022)

高血圧症は妊婦において、高頻度で認められる疾患の一つです。妊婦を対象としたランダム化比較試験の実施は倫理的側面から困難であり、主にレジストリー研究やコホート研究の結果を参照することになります。妊娠中の降圧薬使用は、胎児への影響があることから、使用できる薬剤は限られており、これまでメチルドパ(商品名…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン接種をためらう妊婦は多い?(SR&MA; BMJ Open. 2022)

急性呼吸器感染症であるCOVID-19は世界中に広がり、世界的な公衆衛生上の一大イベントとして知られるようになりました。2019年12月、中国の武漢で新型コロナウイルスが表面化し、その後も近隣諸国に広がり、パンデミックとなりました。それ以降、世界中で幅広い年齢層の人々の間で大規模な流行を引き起こす…
01_ワクチン vaccine

妊娠中のmRNA COVID-19ワクチン接種の安全性と有効性は?(SR&MA; Nat Commun. 2022)

2020年12月に最初のCOVID-19ワクチン接種の有効性が報告され、高所得国では直ちに大量接種が開始され、地域や世界によって接種率にばらつきがあるものの、これまでにないスピードで進行しています。ワクチン接種が十分でないグループのひとつが妊娠中の人々です。COVID-19ワクチンの初期試験から妊…
12_血液・造血器系

妊娠前の静脈血栓塞栓症患者における妊娠第1期の抗凝固薬曝露と妊娠の有害事象との関連性は?(デンマーク人口ベースコホート研究; Am J Med. 2022)

静脈血栓塞栓症の女性患者は、抗凝固薬による治療開始後に妊娠する可能性があることから、妊娠した後に治療法を変更する必要があります。ビタミンK拮抗薬は胎児への影響があるため妊婦に対して禁忌であることから、基本的には低分子ヘパリンを使用することになります。低分子ヘパリンは注射回数が多いことから、患者負担…
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