07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病患者のアルブミン尿に対するダパグリフロジン、エプレレノンおよびそれらの併用効果は?(クロスオーバー試験; J Am Soc Nephrol. 2022) SGLT2阻害薬とMRAの併用によりアルブミン尿を低減できるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬およびミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、慢性腎臓病(CKD)患者において、尿中アルブミン/クレアチニン比(UA... 2022.07.09 07_腎・泌尿器系
04_消化器系 ボノプラザンによる腎毒性はどのくらい?(JADER; Kidney International 2022) P-CABであるボノプラザンによる腎毒性リスクは?ボノプラザンは、新しい作用機序を有するカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)で、酸関連疾患の治療薬として2015年に日本で初めて承認されました。ボノプラザンは、胃壁の細胞における酸分... 2022.07.05 04_消化器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 Cockcroft-Gault式の偏りおよび精度に及ぼす体重および血清クレアチニン濃度の影響は?(後向き研究; Pharmacotherapy. 2012) 体重と血清クレアチニン(Scr)濃度がCockcroft-Gault式によるクレアチニンクリアランス(C-G Clcr)の偏りと精度に及ぼす影響について、きちんと調べたことがなかったため文献検索を行いました。今回ご紹介するのは2012年の論文です。本論文では、体重とScr濃度がC-G Clcrの偏… 2022.06.16 07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 高齢の慢性腎臓病患者における骨折リスクはSGLT2阻害剤の使用により変化しますか?(人口ベースコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、いくつかのランダム化プラセボ対照試験において、骨格骨折の高いリスクと関連している可能性が示されています。この骨折リスクの要因として、二次性副甲状腺機能亢進症および骨回転率の上昇(慢性腎臓病でもよく見られる)が、観察された骨折リスクに寄与して… 2022.06.13 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 高齢CKD患者におけるアロプリノール投与開始量と重篤な皮膚反応リスクに関連性はありますか?(人口ベースコホート研究; Am J Kidney Dis. 2022) アロプリノールは、慢性腎臓病(CKD)患者では、副作用を避けるため、低用量から開始する必要があります。ザイロリック®️の添付文書では、腎機能障害患者において「投与量の減量や投与間隔の延長を考慮すること。本剤やその代謝物の排泄が遅延し高い血中濃度が持続する。特に腎不全患者に副作用が発現した場合は重篤… 2022.06.10 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 IgA腎症患者におけるメチルプレドニゾロン経口投与による腎機能低下および腎不全に対する影響は?(DB-RCT; TESTING試験; JAMA. 2022) IgA腎症は糸球体性血尿や蛋白尿などの検尿異常が持続的にみられ、糸球体にIgAの優位な沈着を認め、その原因となりうる基礎疾患が認められないものと定義されています。IgAの沈着部位は主に腎糸球体のメサンギウム領域ですが、ヘンレ係蹄への沈着を認めることもあり、同時にC3の沈着も認めることが多いとされて… 2022.06.07 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病患者における3年間の生活習慣介入による効果は?(RCT; J Am Soc Nephrol. 2022) 慢性腎臓病患者(CKD)は、将来の自律神経機能障害および心血管疾患のリスクが高いことが報告されています。指導付きライフスタイル介入は、CKD患者の身体活動および体力を大幅に改善する可能性があります。そこで今回は、CKD患者における3年間の生活習慣介入による効果を検証したランダム化比較試験の結果をご… 2022.05.24 07_腎・泌尿器系
04_消化器系 慢性腎臓病患者における便秘と末期腎不全リスクとの関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; BMC Nephrol. 2019) 慢性腎臓病(CKD)は、世界的な健康問題です。CKDを適切にコントロールできなければ、末期腎不全(ESRD)に進行し、腎代替療法という高価な介入を必要とし、家族や政府にとって大きな負担となります。CKDのリスクファクターには、糖尿病、高血圧、鎮痛剤、ハーブ、腎臓結石、感染症など多くのものがあります… 2022.05.12 04_消化器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 透析を受けている非弁膜症性心房細動患者におけるアピキサバン用量とワルファリンの比較(後向きコホート研究; Am J Kidney Dis. 2022) 透析を受けている非弁膜症性心房細動(NVAF)患者では、血栓塞栓症に伴う心血管イベントのリスクが高いことが報告されています。そのため、抗凝固療法が実施されますが、異なるアピキサバン投与量またはワルファリンを用いた抗凝固レジメン間の臨床転帰の比較は充分に検証されていません。そこで今回は、維持透析を受… 2022.05.04 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心房細動における直接経口抗凝固薬の投与量と腎機能計算式の違いによるアウトカムへの影響は?(データベース研究; JACC: Asia. 2022) 心房細動(AF)は、臨床現場で最も多くみられる持続性不整脈であり、血栓塞栓症および死亡のリスクを著しく高めます。7万人以上の患者を登録したランダム化比較試験により、非弁膜症性心房細動患者において、直接経口抗凝固薬(DOAC)(例:ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン)は用量調… 2022.04.23 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 透析患者の貧血治療におけるロキサデュスタット vs. エポエチンアルファ(RCT; ROCKIES試験; J Am Soc Nephrol. 2022) CKD患者においては、低酸素と貧血に対応するエリスロポエチン合成が不十分であることが報告されています。また、これらの患者では、機能的または絶対的な鉄欠乏を経験することがあります。貧血はQOLの低下、輸血率、入院率、死亡率の上昇と関連しています。現在、透析患者におけるCKDの貧血治療には、鉄剤の補給… 2022.04.13 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心不全および低ナトリウム血症を有する患者における低用量トルバプタン長期投与による腎保護効果は?(PSマッチ後向きコホート研究; ESC Heart Fail. 2021) これまでのランダム化比較試験において、心不全患者に対してトルバプタンを30mg/日の固定用量で1年間使用しても腎臓への効果は得られませんでした。そこで今回は、トルバプタンの長期投与、可変用量、低用量の使用による腎保護効果を検討した日本のレトロスペクティブ・コホート研究の結果をご紹介します。本試験に… 2022.04.05 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 血液透析患者において血清リン値が高いとスタチン治療の有効性が低下する?(事後解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2022) 透析患者におけるスタチンの心血管系疾患リスク低減効果は、一般人口に比べ低いことが報告されています。最近の実験データでは、リン酸塩過剰が3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル・コエンザイムA(HMG-CoA)還元酵素の活性化を通じて細胞のデノボコレステロール合成を促進することが示されました。したがって… 2022.03.23 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 Triple Whammy トリプル・ワーミーによる急性腎障害発症の好発時期は2週間?(JADER; PLoS One. 2022) 最近のいくつかの研究で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)などのレニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASI)と利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を併用した場合の急性腎障害(AKI)のリスクについて報告されました。このような薬剤の組み合わせ… 2022.02.25 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 急性期脳卒中における脳卒中発症前の降圧薬継続と一時的な中止、どちらが良さそうですか?(患者個々のデータを用いたメタ解析; Hypertension. 2017) 急性期脳卒中患者における脳卒中発症前の降圧薬継続と一時的な中止、どちらが良いのか?急性期脳卒中患者では血圧の一般的な上昇がみられ、そのうちの約75%は140/90mmHg以上であることが報告されています(PMID:17157679、PMID... 2022.02.24 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 痛風治療におけるアロプリノールとフェブキソスタットの有効性比較(RCT; NEJM Evidence 2022) フェブキソスタットの方が尿酸低下作用が強いとされているが、、、高尿酸血症の治療において、アロプリノールとフェブキソスタットがよく用いられます。国内においてアロプリノールは1日2〜3回の服用であるため、1日1回のフェブキソスタットの使用量が増... 2022.02.22 07_腎・泌尿器系08_炎症・免疫・アレルギー系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病およびCKD患者の心血管/腎アウトカムに対するフィネレノンの有効性・安全性(RCTのプール解析; FIDELITY試験; Eur Heart J. 2021) フィネレノンは、新規の選択的非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬です。2022年1月現在、MR拮抗薬は高血圧に対する適応が主ですが、このフィネレノン(商品名:ケレンディア)は「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病」を適応として承認申請されています。2022年1月28日の部会で承認につい… 2022.01.30 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 ビタミンB12の血漿中濃度と全死亡率との関連性はどのくらい?(オランダの前向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2020) ビタミンB12は水溶性ビタミンで、one carbon代謝経路に重要な役割を担っている。one carbon代謝経路は、ミトコンドリア代謝、免疫反応、非増殖性組織におけるヌクレオチドのホメオスタシスなど、胎児の発育以外にもいくつかの生物学的機能に関与しています。ビタミンB12欠乏症は、貧血、神経精… 2022.01.20 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 SGLT2阻害薬による心血管・腎に対するリスク・ベネフィットの検証(主要RCTのメタ解析; Int J Cardiol. 2021) グルコースコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤は、心不全や腎臓保護に大きな効果を発揮することが報告されています。その一方で、あまり知られていない、重篤な副作用を誘発する可能性もあります。SGLT2阻害剤のリスク・ベネフィット・プロファイルに対する理解が不充分なため、処方者や患者がSGLT2阻害… 2022.01.07 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心血管疾患または糖尿病患者におけるイコサペント酸エチルの有益性は腎機能に影響されない?(RCTの事後解析; REDUCE-IT RENAL試験; Circulation. 2021) 心血管系疾患(CVD)または心血管系危険因子が確立している患者において、低比重リポタンパク質コレステロールを標的とした薬物療法は、生存率を改善し、初回またはその後の心血管系イベントを予防し、冠動脈再灌流の必要性を低減します。高トリグリセリド血症は心血管イベントの独立した予測因子であるが、ナイアシン… 2021.12.30 02_循環器系07_腎・泌尿器系