02_循環器系 透析を受けている非弁膜症性心房細動患者におけるアピキサバン用量とワルファリンの比較(後向きコホート研究; Am J Kidney Dis. 2022) 透析を受けている非弁膜症性心房細動(NVAF)患者では、血栓塞栓症に伴う心血管イベントのリスクが高いことが報告されています。そのため、抗凝固療法が実施されますが、異なるアピキサバン投与量またはワルファリンを用いた抗凝固レジメン間の臨床転帰の比較は充分に検証されていません。そこで今回は、維持透析を受… 2022.05.04 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心房細動における直接経口抗凝固薬の投与量と腎機能計算式の違いによるアウトカムへの影響は?(データベース研究; JACC: Asia. 2022) 心房細動(AF)は、臨床現場で最も多くみられる持続性不整脈であり、血栓塞栓症および死亡のリスクを著しく高めます。7万人以上の患者を登録したランダム化比較試験により、非弁膜症性心房細動患者において、直接経口抗凝固薬(DOAC)(例:ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン)は用量調… 2022.04.23 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 透析患者の貧血治療におけるロキサデュスタット vs. エポエチンアルファ(RCT; ROCKIES試験; J Am Soc Nephrol. 2022) CKD患者においては、低酸素と貧血に対応するエリスロポエチン合成が不十分であることが報告されています。また、これらの患者では、機能的または絶対的な鉄欠乏を経験することがあります。貧血はQOLの低下、輸血率、入院率、死亡率の上昇と関連しています。現在、透析患者におけるCKDの貧血治療には、鉄剤の補給… 2022.04.13 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心不全および低ナトリウム血症を有する患者における低用量トルバプタン長期投与による腎保護効果は?(PSマッチ後向きコホート研究; ESC Heart Fail. 2021) これまでのランダム化比較試験において、心不全患者に対してトルバプタンを30mg/日の固定用量で1年間使用しても腎臓への効果は得られませんでした。そこで今回は、トルバプタンの長期投与、可変用量、低用量の使用による腎保護効果を検討した日本のレトロスペクティブ・コホート研究の結果をご紹介します。本試験に… 2022.04.05 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 血液透析患者において血清リン値が高いとスタチン治療の有効性が低下する?(事後解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2022) 透析患者におけるスタチンの心血管系疾患リスク低減効果は、一般人口に比べ低いことが報告されています。最近の実験データでは、リン酸塩過剰が3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル・コエンザイムA(HMG-CoA)還元酵素の活性化を通じて細胞のデノボコレステロール合成を促進することが示されました。したがって… 2022.03.23 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 Triple Whammy トリプル・ワーミーによる急性腎障害発症の好発時期は2週間?(JADER; PLoS One. 2022) 最近のいくつかの研究で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)などのレニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASI)と利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を併用した場合の急性腎障害(AKI)のリスクについて報告されました。このような薬剤の組み合わせ… 2022.02.25 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 急性期脳卒中における脳卒中発症前の降圧薬継続と一時的な中止、どちらが良さそうですか?(患者個々のデータを用いたメタ解析; Hypertension. 2017) 急性期脳卒中患者における脳卒中発症前の降圧薬継続と一時的な中止、どちらが良いのか? 急性期脳卒中患者では血圧の一般的な上昇がみられ、そのうちの約75%は140/90mmHg以上であることが報告されています(PMID:17157679、PMI... 2022.02.24 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 痛風治療におけるアロプリノールとフェブキソスタットの有効性比較(RCT; NEJM Evidence 2022) フェブキソスタットの方が尿酸低下作用が強いとされているが、、、 高尿酸血症の治療において、アロプリノールとフェブキソスタットがよく用いられます。国内においてアロプリノールは1日2〜3回の服用であるため、1日1回のフェブキソスタットの使用量が... 2022.02.22 07_腎・泌尿器系08_炎症・免疫・アレルギー系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病およびCKD患者の心血管/腎アウトカムに対するフィネレノンの有効性・安全性(RCTのプール解析; FIDELITY試験; Eur Heart J. 2021) フィネレノンは、新規の選択的非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬です。2022年1月現在、MR拮抗薬は高血圧に対する適応が主ですが、このフィネレノン(商品名:ケレンディア)は「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病」を適応として承認申請されています。2022年1月28日の部会で承認につい… 2022.01.30 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 ビタミンB12の血漿中濃度と全死亡率との関連性はどのくらい?(オランダの前向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2020) ビタミンB12は水溶性ビタミンで、one carbon代謝経路に重要な役割を担っている。one carbon代謝経路は、ミトコンドリア代謝、免疫反応、非増殖性組織におけるヌクレオチドのホメオスタシスなど、胎児の発育以外にもいくつかの生物学的機能に関与しています。ビタミンB12欠乏症は、貧血、神経精… 2022.01.20 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 SGLT2阻害薬による心血管・腎に対するリスク・ベネフィットの検証(主要RCTのメタ解析; Int J Cardiol. 2021) グルコースコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤は、心不全や腎臓保護に大きな効果を発揮することが報告されています。その一方で、あまり知られていない、重篤な副作用を誘発する可能性もあります。SGLT2阻害剤のリスク・ベネフィット・プロファイルに対する理解が不充分なため、処方者や患者がSGLT2阻害… 2022.01.07 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心血管疾患または糖尿病患者におけるイコサペント酸エチルの有益性は腎機能に影響されない?(RCTの事後解析; REDUCE-IT RENAL試験; Circulation. 2021) 心血管系疾患(CVD)または心血管系危険因子が確立している患者において、低比重リポタンパク質コレステロールを標的とした薬物療法は、生存率を改善し、初回またはその後の心血管系イベントを予防し、冠動脈再灌流の必要性を低減します。高トリグリセリド血症は心血管イベントの独立した予測因子であるが、ナイアシン… 2021.12.30 02_循環器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 ダパグリフロジンによる新規2型糖尿病の発症抑制効果は?(DAPA-CKD試験およびDAPA-HF試験のプール解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021) 糖尿病患者の90%は2型糖尿病であり、また2型糖尿病の発症は生活習慣よりも遺伝的要因が大きく影響していることが報告されています。さらに慢性腎臓病と心不全は、2型糖尿病発生率の高さと関連するインスリン抵抗性状態です。そこで今回は、2型糖尿病の既往のない慢性腎臓病あるいは心不全患者におけるダパグリフロ… 2021.12.27 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)に対するトルバプタンの長期的な効果は?(代用のアウトカム; 日本のコホート研究; Kidney International Reports 2021) 常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は、両側の腎臓に嚢胞ができ、それらが年齢とともに増え、かつ大きくなっていく遺伝性の疾患です。嚢胞が増えて大きくなると、腎機能が低下していきます。さらに腎臓以外の臓器にも障害(合併症)が生じる全身の疾患です。ADPKDでは身体の成長につれて、腎臓の嚢胞が少しずつ… 2021.12.21 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 血液透析患者における食事からのカリウム摂取量と全死亡率の関係は?(コホート研究; DIET-HD試験; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) 腎機能が低下すると、eGFR15mL/min/1.73m2未満を目安に透析の導入が検討されます。腎機能低下患者では、腎臓からのカリウム排泄能が低下することから、高カリウム血症となりやすいことから、カリウム吸着剤やカリウム摂取制限が行われます。維持血液透析を受けている集団における食事からのカリウム摂取… 2021.12.20 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 成人CKD患者におけるポリファーマシーと腎臓病の進行との関連性は?(後ろ向きコホート研究; 福島CKDコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) 人類の寿命が長くなるにつれて、併存疾患を有する割合が増えてきました。これに伴い薬剤の使用数も増加しています。薬剤使用数が5〜6剤以上の状態はポリファーマシーと定義されており、薬剤使用に伴う有害事象リスクの増加と関連していることから、特に在宅医療現場で問題視されています。また、ポリファーマシーは… 2021.12.16 07_腎・泌尿器系20_ポリファーマシー
06_骨代謝系 血液透析患者における喫煙と骨折による入院リスクはどのくらい?(日本PSマッチコホート研究; Nephrol Dial Transplant. 2021) これまでの疫学研究の結果、喫煙は一般集団において骨折の生活習慣病リスク因子として確立されています。しかし、血液透析患者を対象とした特有のエビデンスについては充分に検討されていません。そこで今回は、日本透析医学会腎データ登録のデータを用いて、喫煙状況と骨折との関連を検討した全国規模のコホート研究の… 2021.12.12 06_骨代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 2型糖尿病の有無に関わらずCKD患者における尿中アルブミンに対するダパグリフロジンの効果は?(RCT; DAPA-CKD事前設定解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021) 慢性腎臓病(CKD)患者において、アルブミン尿の減少は、その後の腎不全のリスク低下と関連しています。SGLT2阻害剤であるダパグリフロジンは、2型糖尿病で腎機能が正常またはほぼ正常な患者において、アルブミン尿を有意に減少させました。しかし、この効果が、2型糖尿病を伴う、あるいは伴わないCKD患者に… 2021.11.23 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 貧血を呈する透析患者におけるダプロデュスタットの有効性・安全性はどのくらい?(Open-RCT; ASCEND-D試験; N Engl J Med. 2021) ダプロデュスタットの心血管安全性は? 腎臓の機能低下により腎臓からのエリスロポエチン分泌が減少することで、赤血球産生能が低下し貧血(腎性貧血)を呈します。 慢性腎臓病(CKD)患者においては、腎性貧血治療のために遺伝子組換えヒトエリスロポエ... 2021.11.16 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 血液透析患者における呼吸器系フルオロキノロン製剤は心臓突然死リスクと関連しますか?(米国レジストリ研究; JAMA Cardiol. 2021) レスピラトリーキノロンと心突然死リスクの関連性とは? レスピラトリー(呼吸器系)フルオロキノロン系抗生物質は、QT間隔を延長する可能性のある最も一般的な薬剤の一つです。血液透析を受けている腎不全患者、すなわち心臓突然死(sudden car... 2021.11.09 07_腎・泌尿器系09_感染症