07_腎・泌尿器系

スポンサーリンク
07_腎・泌尿器系

痛風治療におけるアロプリノールとフェブキソスタットの有効性比較(RCT; NEJM Evidence 2022)

フェブキソスタットの方が尿酸低下作用が強いとされているが、、、高尿酸血症の治療において、アロプリノールとフェブキソスタットがよく用いられます。国内においてアロプリノールは1日2〜3回の服用であるため、1日1回のフェブキソスタットの使用量が増...
05_内分泌代謝系

2型糖尿病およびCKD患者の心血管/腎アウトカムに対するフィネレノンの有効性・安全性(RCTのプール解析; FIDELITY試験; Eur Heart J. 2021)

フィネレノンは、新規の選択的非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬です。2022年1月現在、MR拮抗薬は高血圧に対する適応が主ですが、このフィネレノン(商品名:ケレンディア)は「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病」を適応として承認申請されています。2022年1月28日の部会で承認につい…
07_腎・泌尿器系

ビタミンB12の血漿中濃度と全死亡率との関連性はどのくらい?(オランダの前向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2020)

ビタミンB12は水溶性ビタミンで、one carbon代謝経路に重要な役割を担っている。one carbon代謝経路は、ミトコンドリア代謝、免疫反応、非増殖性組織におけるヌクレオチドのホメオスタシスなど、胎児の発育以外にもいくつかの生物学的機能に関与しています。ビタミンB12欠乏症は、貧血、神経精…
02_循環器系

SGLT2阻害薬による心血管・腎に対するリスク・ベネフィットの検証(主要RCTのメタ解析; Int J Cardiol. 2021)

グルコースコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤は、心不全や腎臓保護に大きな効果を発揮することが報告されています。その一方で、あまり知られていない、重篤な副作用を誘発する可能性もあります。SGLT2阻害剤のリスク・ベネフィット・プロファイルに対する理解が不充分なため、処方者や患者がSGLT2阻害…
02_循環器系

心血管疾患または糖尿病患者におけるイコサペント酸エチルの有益性は腎機能に影響されない?(RCTの事後解析; REDUCE-IT RENAL試験; Circulation. 2021)

心血管系疾患(CVD)または心血管系危険因子が確立している患者において、低比重リポタンパク質コレステロールを標的とした薬物療法は、生存率を改善し、初回またはその後の心血管系イベントを予防し、冠動脈再灌流の必要性を低減します。高トリグリセリド血症は心血管イベントの独立した予測因子であるが、ナイアシン…
05_内分泌代謝系

ダパグリフロジンによる新規2型糖尿病の発症抑制効果は?(DAPA-CKD試験およびDAPA-HF試験のプール解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021)

糖尿病患者の90%は2型糖尿病であり、また2型糖尿病の発症は生活習慣よりも遺伝的要因が大きく影響していることが報告されています。さらに慢性腎臓病と心不全は、2型糖尿病発生率の高さと関連するインスリン抵抗性状態です。そこで今回は、2型糖尿病の既往のない慢性腎臓病あるいは心不全患者におけるダパグリフロ…
07_腎・泌尿器系

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)に対するトルバプタンの長期的な効果は?(代用のアウトカム; 日本のコホート研究; Kidney International Reports 2021)

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は、両側の腎臓に嚢胞ができ、それらが年齢とともに増え、かつ大きくなっていく遺伝性の疾患です。嚢胞が増えて大きくなると、腎機能が低下していきます。さらに腎臓以外の臓器にも障害(合併症)が生じる全身の疾患です。ADPKDでは身体の成長につれて、腎臓の嚢胞が少しずつ…
07_腎・泌尿器系

血液透析患者における食事からのカリウム摂取量と全死亡率の関係は?(コホート研究; DIET-HD試験; Clin J Am Soc Nephrol. 2021)

腎機能が低下すると、eGFR15mL/min/1.73m2未満を目安に透析の導入が検討されます。腎機能低下患者では、腎臓からのカリウム排泄能が低下することから、高カリウム血症となりやすいことから、カリウム吸着剤やカリウム摂取制限が行われます。維持血液透析を受けている集団における食事からのカリウム摂取…
07_腎・泌尿器系

成人CKD患者におけるポリファーマシーと腎臓病の進行との関連性は?(後ろ向きコホート研究; 福島CKDコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2021)

人類の寿命が長くなるにつれて、併存疾患を有する割合が増えてきました。これに伴い薬剤の使用数も増加しています。薬剤使用数が5〜6剤以上の状態はポリファーマシーと定義されており、薬剤使用に伴う有害事象リスクの増加と関連していることから、特に在宅医療現場で問題視されています。また、ポリファーマシーは…
06_骨代謝系

血液透析患者における喫煙と骨折による入院リスクはどのくらい?(日本PSマッチコホート研究; Nephrol Dial Transplant. 2021)

これまでの疫学研究の結果、喫煙は一般集団において骨折の生活習慣病リスク因子として確立されています。しかし、血液透析患者を対象とした特有のエビデンスについては充分に検討されていません。そこで今回は、日本透析医学会腎データ登録のデータを用いて、喫煙状況と骨折との関連を検討した全国規模のコホート研究の…
02_循環器系

2型糖尿病の有無に関わらずCKD患者における尿中アルブミンに対するダパグリフロジンの効果は?(RCT; DAPA-CKD事前設定解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021)

慢性腎臓病(CKD)患者において、アルブミン尿の減少は、その後の腎不全のリスク低下と関連しています。SGLT2阻害剤であるダパグリフロジンは、2型糖尿病で腎機能が正常またはほぼ正常な患者において、アルブミン尿を有意に減少させました。しかし、この効果が、2型糖尿病を伴う、あるいは伴わないCKD患者に…
02_循環器系

貧血を呈する透析患者におけるダプロデュスタットの有効性・安全性はどのくらい?(Open-RCT; ASCEND-D試験; N Engl J Med. 2021)

ダプロデュスタットの心血管安全性は?腎臓の機能低下により腎臓からのエリスロポエチン分泌が減少することで、赤血球産生能が低下し貧血(腎性貧血)を呈します。慢性腎臓病(CKD)患者においては、腎性貧血治療のために遺伝子組換えヒトエリスロポエチン...
07_腎・泌尿器系

血液透析患者における呼吸器系フルオロキノロン製剤は心臓突然死リスクと関連しますか?(米国レジストリ研究; JAMA Cardiol. 2021)

レスピラトリーキノロンと心突然死リスクの関連性とは?レスピラトリー(呼吸器系)フルオロキノロン系抗生物質は、QT間隔を延長する可能性のある最も一般的な薬剤の一つです。血液透析を受けている腎不全患者、すなわち心臓突然死(sudden card...
02_循環器系

リバーロキサバンは他の直接経口抗凝固薬に比べて消化管出血の発生率が高い(アイスランド人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2021)

直接経口抗凝固薬(DOAC)により出血リスクは異なるのか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は比較的新しい治療薬であり、現在までに4種類の薬剤が日本で承認されています。いずれの薬剤も対照薬としてワルファリンが用いられており、有効性だけでなく消化管...
07_腎・泌尿器系

過活動膀胱に対するビベグロンと抗ムスカリン薬単剤療法の有効性と安全性の比較(RCTのメタ解析; Medicine (Baltimore). 2021)

過活動膀胱(OAB)は、尿路感染症や他の基礎疾患がないにもかかわらず、切迫した尿失禁を伴う尿意切迫感を特徴とし、通常、頻回の排尿と夜間頻尿を伴う疾患です。OABは多因子性の一般的な健康障害であり、QOL(生活の質)への悪影響や莫大な経済的負担を伴い、成人の有病率は世界中で10%~20%とされていま…
01_ワクチン vaccine

血液透析患者におけるBNT162b2ワクチンによるSARS-CoV-2抗体反応の評価(単一施設コホート研究; JAMA Netw Open. 2021)

SARS-CoV-2とそれに続くCOVID-19が世界的な大流行を引き起こしています。最も深刻な影響を受けているのは、生命維持のために少なくとも週3回は施設に通わなければならない維持血液透析患者であり、感染のリスクは一般集団の5倍にもなることが報告されています。公衆衛生指導を遵守しているにもかかわ…
02_循環器系

高齢心房細動患者の経口抗凝固薬による急性腎障害のリスクはVKAとDOACで異なりますか?(人口ベースコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2021)

ビタミンK拮抗薬または直接経口抗凝固薬のいずれかによる抗凝固療法は急性腎障害(AKI)の発生リスクと関連する可能性が報告されています。しかし、経口抗凝固薬とAKI発生リスクについての比較検討は充分になされていません。そこで今回は、心房細動の高齢者における直接経口抗凝固薬(ダビガトラン、リバーロ…
07_腎・泌尿器系

日本の難治性高リン酸血症を呈する血液透析患者に対するテナパノール追加投与の効果はどのくらいですか?(日本・小規模; DB-RCT; Am J Nephrol. 2021)

CKDの世界的な負担は相当なもので、世界の有病率は9.1%となっています。2017年には、CKDとその心血管疾患への影響により、全世界で260万人が死亡したと推定されています。疾患の進行に伴い、CKDは最終的に高リン血症を含むいくつかの代謝性合併症を引き起こします。CKD患者の心血管イベントおよび…
07_腎・泌尿器系

痛風患者の心血管リスクはアロプリノール開始とベンズブロマロン開始、どちらで高い?(韓国 人口ベースコホート研究; Eur Heart J. 2021)

痛風に伴う心血管疾患リスクは尿酸降下薬により異なる?痛風患者を対象にフェブキソスタットを用いた臨床試験で、心血管死の増加傾向が示唆されました。その後に米国で行われたCARES試験において、アロプリノールと比較して、心血管死および全死亡の増加...
02_循環器系

東アジアの日常診療におけるエンパグリフロジンの心血管・腎機能の有効性はどのくらいですか?(アジアのデータベース研究; EMPRISE East Asia試験; Endocrinol Diabetes Metab. 2020)

国際糖尿病連合(IDF)によると、西太平洋地域の2型糖尿病(T2D)患者数は1億6,300万人(20〜79歳)で、IDFの地域の中で最も多く、世界の糖尿病患者の35%を占めています。この数は、2045年までに2億1200万人に増加すると予想されています。東アジアの患者は、欧米の患者と比べて、T2D…
スポンサーリンク