05_内分泌代謝系

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05_内分泌代謝系

動脈硬化性心疾患(ASCVD)患者におけるロスバスタチン10mgとエゼチミブ併用療法 vs. ロスバスタチン20mg、どちらが良さそうですか?(Open-RCT; RACING試験; Lancet. 2022)

心血管イベントは患者予後を悪化させることから発症予防が重要です。動脈硬化性心疾患(ASCVD)患者では、心血管イベントの発症リスクが高いことから、血圧コントロール、そして脂質コントロールが求められます。治療に際しては、1つの薬剤を増量するよりも、異なる作用機序の薬剤を併用する方が、より高い有効性と…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病患者および非2型糖尿病患者における主要な心血管疾患の予防のための血圧コントロールはどのくらいが良いですか?(個人データのメタ解析; BPLTTC試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022)

糖尿病は、世界中で死亡、心血管合併症、医療負担の主要な原因となっています。合併症を引き起こし、医療費負担を増大させています。高血圧を有する2型糖尿病患者は、主要な心血管イベントによる罹患および死亡のリスクが高いとされています。しかし、血圧低下治療の有益性が2型糖尿病患者とそうでない患者で異なるかど…
05_内分泌代謝系

腎臓病合併の2型糖尿病患者の心血管イベントに対するフィネレノンの効果は?(DB-RCT; FIGARO-DKD; N Engl J Med. 2021)

慢性腎臓病(CKD)は、2型糖尿病に伴う心血管リスクを増悪させることが報告されています。尿中アルブミン/クレアチニン比(アルブミンはmg、クレアチニンはgで測定)が10を超え、推定糸球体濾過量(eGFR)が75ml/min/体表面積1.73m2以下になると心血管イベントおよび新規心不全のリスクが上…
05_内分泌代謝系

新規発症または未治療の2型糖尿病患者の心血管系および腎臓アウトカムに対する血糖降下薬は最初から複数併用した方が良いですか?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2022)

新規に診断された2型糖尿病(T2D)に対する初期併用療法と段階的アプローチ(単剤の使用から開始し、徐々に併用薬を追加する)の有効性と安全性については充分に検討されていません。そこで今回は、観察的コホート研究およびランダム化比較試験(RCT)の系統的レビューとメタ解析を行うことにより評価した試験の結…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病を有する大腸がん患者の生存率に対するメトホルミンの効果はどのくらい?(単施設の後向き研究; Sci Rep. 2022)

これまでの研究から、大腸がん(CRC)患者におけるメトホルミンの保護作用が示唆されています。しかし、データは限られており、更なる検証が求められています。そこで今回は、2型糖尿病(DM)を有するCRC患者におけるメトホルミン使用と全生存(OS)および無病生存(DFS)の関連性を検討した後向き研究の結…
05_内分泌代謝系

冠動脈疾患患者の予後における脂質低下療法の服薬アドヒアランスは80%以上が良い?(JAHA 2022)

冠動脈疾患(CHD)が確立した患者は、その後の心血管イベントおよび死亡率が高いため、効果的な脂質低下療法(LLT)を含む標的リスク管理戦略(心血管二次予防)を必要とします。臨床試験では、スタチンによる治療、特に高強度スタチンによる治療、および必要に応じて非スタチンLLTによるさらなる強化の有益性が…
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤使用による高カリウム血症リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; Circulation. 2022)

高カリウム血症は、不整脈や死亡のリスクを高め、慢性腎臓病や収縮期心不全の患者の臨床転帰を改善するレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の使用を制限する要因となっています。ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、心血管リスクの高い2型糖尿病…
05_内分泌代謝系

高齢の2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と急性腎不全リスクとの関連性は?(コホート研究; Am J Kidney Dis. 2022)

SGLT2阻害薬が急性腎障害(AKI)リスクとなるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病患者にとって多くの利点があることが明らかにされています。しかし、SGLT2阻害薬が急性腎障害(AKI)のリスクを増加さ...
05_内分泌代謝系

急性代償性心不全患者におけるエンパグリフロジンの早期投与による作用と腎機能への影響は?(代用のアウトカム; RCT; EMPAG-HF; Circulation. 2022)

急性非代償性心不全(acute decompensated heart failure: ADHF)とは、慢性心不全症状の急性増悪を指し、急激な肺うっ血を来すことが多い疾患です。大半のADHF症例は先行する心不全症状を伴っており、心不全と診断され ていなかった症例は20%以下であることが報告されて…
05_内分泌代謝系

ストロングスタチンによる新規の糖尿病発症リスクはどのくらい?(コホート研究のメタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2022)

スタチンは血中コレステロール値を低下させ、心血管疾患の一次予防または二次予防に広く使用されています。スタチン治療は一般的に安全であると考えられていますが、最近のいくつかの研究では、スタチンによる治療が新規発症糖尿病(NODM)のリスクを増加させることが示唆されています。全体として、スタチンはNOD…
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2型糖尿病患者におけるバレニクリンの禁煙に対する有効性と安全性は?(RCT; JAMA Netw Open. 2022)

糖尿病患者における効果的な禁煙介入に関するエビデンスは限られています。2型糖尿病の喫煙者特有の行動や代謝の特徴から、禁煙補助薬であるバレニクリンの安全性や有効性の検証が求められます。そこで今回は禁煙を計画している2型糖尿病患者を対象に、バレニクリンの有効性と安全性を評価したランダム化比較試験の結果…
05_内分泌代謝系

入院中の2型糖尿病患者における基礎-追加インスリンの集中投与と非集中投与、どちらが良いのか?(RCT; 代用のアウトカム; Diabetes Care. 2022)

非集中治療室(ICU)の2型糖尿病患者における高血糖補正のための補助的なスライディングスケールインスリン投与は、基礎-追加インスリンレジメンと共に頻繁に使用されています。しかし、非ICUの2型糖尿病患者において、積極的なスライディングスケールが有効であるのかどうかについては充分に検証されていません…
05_内分泌代謝系

SGLT2阻害薬とループ利尿薬の併用による体液量減少イベントのリスクはどのくらい?(自己対照症例シリーズ研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022)

グルコース共輸送担体2阻害薬(SGLT2i)は、2型糖尿病(T2DM)の心血管合併症の予防に使用されていますが、新たに慢性腎臓病(CKD)や心不全(HF)についても適応を有しています。ループ利尿薬は、HFの体液量過多を管理するために一般的に処方されますが、実際の臨床では体液量減少のリスクを高める可…
02_循環器系

60歳以上の高血圧患者における集中的な血圧低下治療が臨床的に有益となるまでの時間は?(RCTの2次解析; JAMA Intern Med. 2022)

血圧の管理に関する診療ガイドラインの推奨には矛盾がありますが、65歳以上の高血圧患者を対象とした4試験のメタ解析から、厳格な血圧管理によって心血管イベントのリスクを低減できることが示されました。このことは、すべての年齢層で収縮期血圧の低下が心血管疾患の予後改善につながることを示した別の2報のメタ解…
05_内分泌代謝系

心不全(HFrEF)におけるSGLT2阻害薬の副作用と治療開始の障壁とは?(SR&MA; Eur J Heart Fail. 2022)

ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬はユニークな作用機序からさまざまな効果を示すことで、糖尿病だけでなく慢性腎臓病(CKD)や心不全にも使用されています。心不全のタイプはNYHAクラス分類の他、左室駆出率(LVEF)で分けられます。駆出率が低下した心不全患者(HFrEF)に対して、…
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GLP-1受容体作動薬による胆嚢・胆道疾患リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; JAMA Intern Med. 2022)

グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、2型糖尿病患者の血糖コントロールだけでなく、心血管リスクの軽減のために広く推奨されており、最近では体重減少のためにも使用されています。しかし、GLP-1 RAと胆嚢・胆道疾患との関連については議論が分かれるところです。そこで今回は、GLP…
05_内分泌代謝系

高齢の慢性腎臓病患者における骨折リスクはSGLT2阻害剤の使用により変化しますか?(人口ベースコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2022)

ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、いくつかのランダム化プラセボ対照試験において、骨格骨折の高いリスクと関連している可能性が示されています。この骨折リスクの要因として、二次性副甲状腺機能亢進症および骨回転率の上昇(慢性腎臓病でもよく見られる)が、観察された骨折リスクに寄与して…
05_内分泌代謝系

長期的なメトホルミンおよび生活習慣への介入による心血管イベントへの影響は?(長期観察研究; Circulation. 2022)

2型糖尿病は、心血管疾患のリスクを2~3倍増加させます。血糖値に関する機序が寄与していると考えられますが、血糖値の集中的な管理によるリスク低減の試みは、さまざまな結果をもたらしています。 当初は否定的であった臨床試験の長期追跡調査において、短期間ではあるが有益性が示唆されたものがあります。 また…
05_内分泌代謝系

LDL-C低下とスタチン治療の相対的・絶対的効果との関連性はどのくらい?(SR&MA; JAMA Intern Med. 2022)

心筋梗塞や脳卒中、全死亡リスクについては、アウトカム発生までの時間が長いこと、また血圧低下や脂質低下などのソフトアウトカムと比較して、発生率が低いことから個々のアウトカムとして設定されることは稀であり、多くの臨床試験で複合アウトカムとして設定されています。ハードアウトカムの中でも非致死的心筋梗塞…
02_循環器系

2型糖尿病の心血管アウトカムに対する第一選択薬としてはSGLT-2阻害剤とメトホルミン、どちらを開始した方が良いですか?(コホート研究; Annals of Internal Medicine 2022)

2型糖尿病の心血管アウトカムに対する第一選択薬としてSGLT-2阻害剤を使用すると心血管イベントのリスクを低下できるのか?2型糖尿病治療において、インスリンを含めてさまざまな治療薬が販売されています。日本の診療ガイドライン(糖尿病治療ガイド...
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