05_内分泌代謝系 入院中の2型糖尿病患者における基礎-追加インスリンの集中投与と非集中投与、どちらが良いのか?(RCT; 代用のアウトカム; Diabetes Care. 2022) 非集中治療室(ICU)の2型糖尿病患者における高血糖補正のための補助的なスライディングスケールインスリン投与は、基礎-追加インスリンレジメンと共に頻繁に使用されています。しかし、非ICUの2型糖尿病患者において、積極的なスライディングスケールが有効であるのかどうかについては充分に検証されていません… 2022.07.10 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 SGLT2阻害薬とループ利尿薬の併用による体液量減少イベントのリスクはどのくらい?(自己対照症例シリーズ研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022) グルコース共輸送担体2阻害薬(SGLT2i)は、2型糖尿病(T2DM)の心血管合併症の予防に使用されていますが、新たに慢性腎臓病(CKD)や心不全(HF)についても適応を有しています。ループ利尿薬は、HFの体液量過多を管理するために一般的に処方されますが、実際の臨床では体液量減少のリスクを高める可… 2022.07.04 05_内分泌代謝系
02_循環器系 60歳以上の高血圧患者における集中的な血圧低下治療が臨床的に有益となるまでの時間は?(RCTの2次解析; JAMA Intern Med. 2022) 血圧の管理に関する診療ガイドラインの推奨には矛盾がありますが、65歳以上の高血圧患者を対象とした4試験のメタ解析から、厳格な血圧管理によって心血管イベントのリスクを低減できることが示されました。このことは、すべての年齢層で収縮期血圧の低下が心血管疾患の予後改善につながることを示した別の2報のメタ解… 2022.07.02 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 心不全(HFrEF)におけるSGLT2阻害薬の副作用と治療開始の障壁とは?(SR&MA; Eur J Heart Fail. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬はユニークな作用機序からさまざまな効果を示すことで、糖尿病だけでなく慢性腎臓病(CKD)や心不全にも使用されています。心不全のタイプはNYHAクラス分類の他、左室駆出率(LVEF)で分けられます。駆出率が低下した心不全患者(HFrEF)に対して、… 2022.07.01 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬による胆嚢・胆道疾患リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; JAMA Intern Med. 2022) グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、2型糖尿病患者の血糖コントロールだけでなく、心血管リスクの軽減のために広く推奨されており、最近では体重減少のためにも使用されています。しかし、GLP-1 RAと胆嚢・胆道疾患との関連については議論が分かれるところです。そこで今回は、GLP… 2022.06.29 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 高齢の慢性腎臓病患者における骨折リスクはSGLT2阻害剤の使用により変化しますか?(人口ベースコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、いくつかのランダム化プラセボ対照試験において、骨格骨折の高いリスクと関連している可能性が示されています。この骨折リスクの要因として、二次性副甲状腺機能亢進症および骨回転率の上昇(慢性腎臓病でもよく見られる)が、観察された骨折リスクに寄与して… 2022.06.13 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 長期的なメトホルミンおよび生活習慣への介入による心血管イベントへの影響は?(長期観察研究; Circulation. 2022) 2型糖尿病は、心血管疾患のリスクを2~3倍増加させます。血糖値に関する機序が寄与していると考えられますが、血糖値の集中的な管理によるリスク低減の試みは、さまざまな結果をもたらしています。 当初は否定的であった臨床試験の長期追跡調査において、短期間ではあるが有益性が示唆されたものがあります。 また… 2022.06.09 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 LDL-C低下とスタチン治療の相対的・絶対的効果との関連性はどのくらい?(SR&MA; JAMA Intern Med. 2022) 心筋梗塞や脳卒中、全死亡リスクについては、アウトカム発生までの時間が長いこと、また血圧低下や脂質低下などのソフトアウトカムと比較して、発生率が低いことから個々のアウトカムとして設定されることは稀であり、多くの臨床試験で複合アウトカムとして設定されています。ハードアウトカムの中でも非致死的心筋梗塞… 2022.06.04 05_内分泌代謝系
02_循環器系 2型糖尿病の心血管アウトカムに対する第一選択薬としてはSGLT-2阻害剤とメトホルミン、どちらを開始した方が良いですか?(コホート研究; Annals of Internal Medicine 2022) 2型糖尿病の心血管アウトカムに対する第一選択薬としてSGLT-2阻害剤を使用すると心血管イベントのリスクを低下できるのか? 2型糖尿病治療において、インスリンを含めてさまざまな治療薬が販売されています。日本の診療ガイドライン(糖尿病治療ガイ... 2022.06.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 日本人糖尿病患者における心血管イベントの発生においてSGLT2阻害薬間に差はありますか?(日本の後向きデータベース研究; Cardiovasc Diabetol. 2022) SGLT-2阻害薬間で心血管イベントの発生に差はあるのか? ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、腎近位尿細管によるグルコースの再吸収を阻害することによりグルコースの尿中排泄を促進し、血漿グルコース値を低下させる経口抗糖... 2022.05.28 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 スタチン併用の有無に関わらずPCSK9阻害剤およびエゼチミブによる心血管リスク低減効果はありますか?(SR&NWM; BMJ. 2022) 低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値および心血管リスクの低減には、(a)コレステロール合成の阻害(スタチン系薬剤)、(b) 小腸でのコレステロール分子の吸収を阻害する(エゼチミブ)または(c)モノクローナル抗体(アリロクマブやエボロクマブなど)を用いて循環血中タンパク質を阻害することにより、PCSK9(proprotein convertase subtilisn/kexin type 9)タンパク質の作用を中和させる、または、 2022.05.23 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 心血管疾患リスクを有する糖尿病患者における非HDL-C低下に対するスタチンはどれが良いですか?(代用のアウトカム; SR&NWM; BMJ. 2022) 心血管疾患(CVD)は、世界の死亡原因の第1位です。スタチン系薬剤やPCSK9阻害剤など、CVDのリスクファクターである低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)を低下させる薬剤を含む多くの治療法があるにもかかわらず、CVDは世界の死亡原因の上位を占めています。LDL-C低下薬は有効であることが多… 2022.05.17 02_循環器系05_内分泌代謝系
00_疫学 日本における2型糖尿病患者の2002年から2018年までの血糖コントロールの推移は?(横断研究; JDDM66試験; BMJ Open Diabetes Res Care. 2022) 2型糖尿病は世界的な流行病であり、多くの国で公衆衛生や経済的負担に対する大きな脅威となっています。 2型糖尿病患者の予後を改善し、重篤な合併症の発症を予防するためには、厳格な血糖コントロールを長期にわたって維持することが重要です。多くの糖尿病診療ガイドラインでは、妊娠していない成人の血糖コントロー… 2022.05.13 00_疫学05_内分泌代謝系
02_循環器系 アムロジピン誘発性足浮腫に対するシルニジピンへの変更は有効ですか?(単施設前向きコホート研究; J Nepal Health Res Counc. 2021) 高血圧は最も一般的な心血管疾患です。ネパールでは、人口の27.3%が高血圧であることが報告されています。アムロジピンは、その降圧作用の強さから最も頻繁に処方される降圧剤です。しかし、アムロジピンの服用により、最大15%の患者が足浮腫を発症し、服用中止に至ることが報告されています。比較的新しいカルシ… 2022.05.09 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 10~24歳の2型糖尿病患者におけるダパグリフロジンの効果は?(小規模RCT; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022) 小児、青年、若年成人2型糖尿病患者に対するダパグリフロジンの有効性は? 糖尿病は大きく1型と2型に分類され、1型糖尿病は感染症などに続発して発症する可能性が報告されています。一方、2型糖尿病は遺伝的素因が大きく関与していることが報告されてい... 2022.04.29 05_内分泌代謝系30_小児
02_循環器系 スタチン投与中の脂質異常症患者に対するブパノルセンの追加投与の効果はどのくらい?(代用のアウトカム; DB-RCT; TRANSLATE-TIMI 70試験; Circulation. 2022) 最近の脂質改善治療の進歩により、スタチン治療以外の積極的な低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)低下が臨床的に有用であることが示されています。具体的にはエゼチミブ、エボロクマブ、アリロクマブです。しかし、多くの患者には心血管系リスクが残存しています。脂質が介在する心血管系リスクは、アテローム性… 2022.04.28 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者の心血管、腎臓、安全性に対する抗糖尿病薬の第二選択薬使用の効果に差はありますか?(SR&MA; Diabet Med. 2022) 2型糖尿病患者の心血管系および腎臓アウトカムに対する抗糖尿病薬の有効性は? 2型糖尿病は、血管内皮機能低下および血糖値上昇を伴う内分泌代謝系疾患であり、微小血管や大血管の合併症が引き起こされます。これを防ぐために、血糖の低下作用だけでなく、... 2022.04.27 05_内分泌代謝系
02_循環器系 糖尿病および心房細動患者におけるHbA1c値と虚血性脳卒中および死亡率との関連性は?(コホート研究; Am J Cardiol. 2022) 糖尿病と心房細動を合併する患者では脳卒中や死亡リスクが高い? 糖尿病(DM)は、血管内皮機能の低下により血糖値上昇だけでなく、血管拡張因子や血管収縮因子の分泌バランスが崩れ、血管のホメオスタシスが破綻します。これにより、様々な血管合併症が引... 2022.04.22 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病および過体重・肥満の高齢者における集中的なライフスタイル介入の全死亡率への影響は?(RCT; Look AHEAD試験; Diabetes Care. 2022) Look AHEAD試験において、過体重/肥満および2型糖尿病を有する5,145例を対象に、集中的なライフスタイル介入(ILI)と糖尿病サポートおよび教育(DSE)(対照)を比較したランダム化比較試験で、9.6年(中央値)の介入期間に全死亡および心血管死亡率に有意差を認めないことが示されました。し… 2022.04.12 05_内分泌代謝系
02_循環器系 膵炎後糖尿病と2型糖尿病における主要有害心血管イベント、重症低血糖、全死亡のリスクは?(デンマーク人口ベースコホート研究; Diabetes Care. 2022) 膵炎後糖尿病は、膵炎の合併症として頻度が高く、血糖コントロール不良と関連することが報告されています。血糖コントロールの不良は主要有害心血管イベント(MACE)、重症低血糖、全死亡のリスク増加の要因となることから、リスク評価が求められます。そこで今回は、膵炎後糖尿病における糖尿病関連有害事象のリスク… 2022.04.08 02_循環器系05_内分泌代謝系