02_循環器系 2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と心血管および腎臓のアウトカムとの関連性は?(メタ解析; JAMA Cardiol. 2021) ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、心血管や腎臓アウトカムに好影響を与えますが、SGLT-2阻害薬クラス間におけるアウトカムの一貫性はまだ不明です。そこで今回は、2型糖尿病患者を対象に、4種類のSGLT2阻害薬の心血管および腎臓への影響を評価するメタ解析の試験結果をご紹介します。 2021.12.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 2型糖尿病ハイリスク集団に対するメトホルミン又は生活習慣の改善が死亡率に及ぼす影響(RCT後の長期観察試験; Diabetes Care. 2021) 2型糖尿病は、インスリン抵抗性やインスリン分泌低下などの代謝異常により、高血糖を引き起こす疾患です。高血糖状態が持続することで血管の内皮機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントも引き起こされることが知られています。2型糖尿病の基本治療は食事療法と運動療法ですが、これらの介入でも血糖コント… 2021.11.26 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 2型糖尿病の有無に関わらずCKD患者における尿中アルブミンに対するダパグリフロジンの効果は?(RCT; DAPA-CKD事前設定解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021) 慢性腎臓病(CKD)患者において、アルブミン尿の減少は、その後の腎不全のリスク低下と関連しています。SGLT2阻害剤であるダパグリフロジンは、2型糖尿病で腎機能が正常またはほぼ正常な患者において、アルブミン尿を有意に減少させました。しかし、この効果が、2型糖尿病を伴う、あるいは伴わないCKD患者に… 2021.11.23 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 GLP-1受容体作動薬の心血管アウトカムへの有効性はメトホルミン併用の有無で異なりますか?(SR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2021) 2型糖尿病におけるGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)の心血管アウトカムに対する有効性は、これまでに報告された大規模臨床試験により検証されています。これに基づき、米国や英国の診療ガイドラインでは、患者背景によってはGLP-1 RAが第一選択薬とされています。しかし、大半の試験において標準治療… 2021.10.31 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 日本の糖尿病患者でのSGLT2阻害薬使用による尿路感染症リスクはどのくらいですか?(日本の人口データコホート研究; Diabetes Obes Metab. 2021) 日本の糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の使用は尿路感染症リスクとなるのか? ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬は、血糖降下作用に加えて、心臓や腎臓などの臓器保護作用を有していることが報告されています。一方、副作用として正... 2021.10.23 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 入院前のグルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト(GLP-1RA)使用はコロナウイルス感染症による死亡率へ影響しますか?(メタ解析; Diabetes Res Clin Pract. 2021) 2019年12月に最初の症例が発生して以来、COVID-19病の出現は、WHOによると2021年6月までに最大177,108,695例の確定症例と3,840,223例の死亡を引き起こしていました。症例の重症度は、すべての年齢層で併存疾患に応じて変化していました。糖尿病と肥満は、重症のCOVID… 2021.10.20 05_内分泌代謝系09_感染症
05_内分泌代謝系 糖尿病性足潰瘍患者の創傷治癒に対する新規マクロファージ制御薬の効果はどのくらい?(RCT; JAMA Netw Open. 2021) 下肢切断の約80%は、慢性糖尿病性足潰瘍(DFU)が先行しており、医療費や支出の負担が大きいとされています。現在、臨床現場で行われているDFUの治療は、デブリードメント(潰瘍に固着した壊死組織や痂皮、潰瘍とその周囲の角化物などを感染コントロールを目的に除去すること)、オフロード(創傷部位の免荷)… 2021.10.07 05_内分泌代謝系
00_その他 抗糖尿病薬の心血管アウトカムを検証したランドマーク試験24件における堅牢性の分析(システマティックレビュー; Curr Diabetes Rev. 2021) ランダム化比較試験(RCT)では、ある治療法に効果があるかどうかの確信に、いくつかの要因が影響します。影響を与える要因の1つは、仮説検定が特定の閾値(多くの場合、P値<0.05)で帰無仮説を棄却して統計的有意性を示すかどうかです。統計的有意性とは、観察された結果またはより極端な結果が、偶然だけでは… 2021.10.01 00_その他00_疫学05_内分泌代謝系50_統計
05_内分泌代謝系 スタチン、プラセボ、無治療における副作用パターンは異なりますか?(SAMSON試験; JACC 2021) スタチン治療を開始した人のほとんどが、副作用のために治療を中断しています。そのため、この薬剤群の潜在的な有益性の半分以上が失われています。80,000例以上の参加者を対象としたプラセボ対照試験では、スタチンとプラセボを比較して症状が悪化したという証拠はありませんでした。しかし、個人が副作用を経験… 2021.09.29 05_内分泌代謝系11_皮膚・骨格筋系
05_内分泌代謝系 SGLT2阻害薬の併用の有無に関わらずメトホルミンでコントロール不良な2型糖尿病患者に対する追加療法 チルゼパチド vs. インスリン・デグルデク(Open-RCT; SURPASS-3試験; Lancet 2021) irzepatide(チルゼパチド)は、2型糖尿病治療薬として開発中の新規のグルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド(GIP)およびグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体のデュアルアゴニストです。開発中の糖尿病治療薬は、既存治療との併用試験や比較試験の実施が求められます。 2021.09.28 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 ステージ4の慢性腎臓病におけるダパグリフロジンの効果はどのくらい?(DAPA-CKD事前解析; J Am Soc Nephrol. 2021) 腎機能が正常またはそれに近い患者と比較して、CKD患者は、死亡、心血管イベント、入院の割合が高く、身体機能、認知機能、健康関連QOL(生活の質)の低下など、健康状態が悪化しています。20年以上前に行われたランダム化臨床試験では、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)阻害剤が、2型… 2021.09.26 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
00_その他 日本における2型糖尿病患者の第一選択としてはDPP-4阻害薬が多い(人口ベース研究; J Diabetes Investig. 2021) 国際糖尿病連合によれば、2019年の世界の糖尿病有病率は約9.3%(4億6,300万人)で、これが2030年には10.2%(5億7,800万人)、2045年には10.9%(7億人)に増加すると予測しています。2型糖尿病は、微小血管合併症(網膜症や腎症など)を伴い、生命を脅かす合併症(心血管疾患… 2021.09.24 00_その他05_内分泌代謝系
02_循環器系 60歳以上の高齢高血圧症患者を対象とした厳格な降圧は心血管イベントを減少できますか?(中国 Open-RCT; STEP試験; N Engl J Med 2021) 高血圧は、世界的に見ても中国においても、心血管疾患による死亡の一般的な危険因子です。高齢化に伴い、高齢者の高血圧患者における収縮期血圧の治療目標の決定が研究の焦点となっています。現行のガイドラインでは、高齢者の収縮期血圧の目標値について、一貫性のない推奨がなされています。目標値は、米国内科… 2021.09.22 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 【ゆるく批判的吟味】駆出率が保たれている心不全(HFpEF)患者におけるエンパグリフロジンの効果は?(DB-RCT; EMPEROR-Preserved試験; N Engl J Med. 2021) これまで駆出率の低下した心不全(HFrEF)患者に対する治療薬の承認が相次いでいますが、駆出率の保たれた心不全(HFrEF)に対する治療薬はありません。SGLT2阻害薬は、尿中にグルコースを排出することで血糖を低下させる糖尿病治療薬として承認されましたが、その作用機序から慢性腎臓病(CKD)や心不全患者への治療効果が期待されています。そこで今回は、2021年8月27日の欧州心臓学会の国際会議(ESC Congress)で発表されましたEMPEROR-Preserved試験の結果を… 2021.08.28 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と網膜静脈閉塞症のリスク (PSマッチコホート研究; Diabetes Care. 2021) 網膜静脈閉塞症は、主に高血圧や糖尿病による動脈硬化を原因として起こります。 網膜静脈閉塞症になると、眼底出血や黄斑浮腫のリスクも高まることが知られています。SGLT2阻害薬は、尿中にグルコースを排泄することから、尿量を増加させることが知られていますが、これに伴い体内で虚血状態を引き起こす可能性… 2021.08.26 05_内分泌代謝系10_眼関連疾患
02_循環器系 糖尿病患者におけるサイクリングは心血管疾患死などの死亡リスク低下と関連する(前向きコホート研究; EPIC試験; JAMA Intern Med. 2021) 1型、2型を問わず糖尿病患者においては、総死亡および心血管疾患(CVD)による早期の死亡が多いことが報告されています。糖尿病の血糖コントロールにおいて、基本となるのは食事と運動療法です。とはいえ、具体的に何をすれば良いのか、患者背景にも異… 2021.08.10 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 過去のHbA1c値が2型糖尿病のレガシー効果に影響する(前向き観察研究; UKPDS 88; Diabetes Care. 2021) 2型糖尿病の全死亡率(ACM)および心筋梗塞(MI)の血糖レガシー効果は充分に解明されていない。本研究では、過去における個人のHbA1c値との関係を検討し、早期に血糖降下療法を開始した場合と遅らせた場合の潜在的な影響を検討した。 2021.08.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 腎機能低下患者におけるメトホルミンの有効性と安全性はどのくらいですか?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2021) メトホルミンの適正使用に関するRecommendation(2019年8月5日改訂版) メトホルミンは古くから使用されている薬剤ですが、2型糖尿病治療において、日本を除く多くの国で第一選択とされています。腎機能排泄型の薬剤であるメトホルミン... 2021.07.29 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 妊娠中の2型糖尿病患者におけるメトホルミン使用は安全ですか?(DB-RCT; MiTy試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2020) メトホルミンは妊婦に禁忌とされているが… メトホルミン(メトグルコ®️)の添付文書では、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に禁忌とされています。この設定根拠としては、動物実験の結果と妊婦の特徴によるものです。 妊婦又は妊娠している可能性の... 2021.07.25 05_内分泌代謝系20_妊婦
02_循環器系 治療抵抗性高血圧に対する追加薬剤としてスピロノラクトン、プラセボ、ビソプロロール、ドキサゾシンどれが良いですか?(DB-RCT・クロスオーバー;代用のアウトカム ; PATHWAY-2試験; Lancet. 2015) 治療抵抗性高血圧への追加薬は何が良いのか? 治療抵抗性高血圧の薬物治療において、国際的なガイドラインでは、3種類の薬剤(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、カルシウム拮抗薬(CCB)、サ... 2021.07.23 02_循環器系05_内分泌代謝系