04_消化器系

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04_消化器系

Lactiplantibacillus plantarum OLL2712を含むプロバイオティクス・ヨーグルト摂取は血糖コントロールを改善する?(DB-RCT; Diabetes Obes Metab. 2024)

Lactiplantibacillus plantarum OLL2712(OLL2712)細胞の摂取は、マウスモデルや臨床研究において、慢性炎症を抑制することにより糖代謝を改善することが示されています。しかし、充分に検証されていません。…
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グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬の使用と麻酔前の胃内容物残存量の関連性は?(横断研究; JAMA Surg. 2024)

グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)の使用は、2型糖尿病患者における高血糖管理に加え、体重管理の適応拡大により、米国で急速に増加しています。これは消化管の蠕動運動の抑制などを引き起こすためです。GLP-1 RAは、その…
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ヘリコバクター・ピロリ感染と治療が大腸癌に及ぼす影響はどのくらい?(米国後向きコホート研究; J Clin Oncol. 2024)

ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)は、世界的に感染症関連がんの最も一般的な原因です。しかし、ピロリ菌感染、ピロリ除菌が大腸がんにどのように影響しているのかについては不明です。そこで今回は、ピロリ菌の感染及び治…
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原発性胆汁性胆管炎を対象としたセラデルパーの効果はどのくらい?(DB-RCT; RESPONSE試験; N Engl J Med. 2024)

原発性胆汁性胆管炎患者に対するセラデルパーの効果は? 原発性胆汁性胆管炎患者に対する有効な治療法は限られており、ウルソデオキシコール酸が使用されています。しかし、アンメットニーズの分野であることから更なる治療法の確立が求められています。ペル...
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ヘリコバクター・ピロリ除菌後の胃癌リスクとボノプラザン使用との関連性は?(日本のデータベース研究; Clin Gastroenterol Hepatol. 2024)

カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)に代わって上部消化管障害の治療に使用されるようになってきています。PPIはHelicobacter pylori(Hp)除菌後の胃癌リスク上昇と関連して…
04_消化器系

ヒスタミン1受容体拮抗薬エバスチンによる非便秘性過敏性腸症候群の治療効果はどのくらい?(DB-RCT; Gut. 2024)

過敏性腸症候群(IBS)は、特に消化器の疾患がないにも関わらず、腹痛と便秘、または下痢を慢性的に繰り返す慢性疾患です。便通異常のタイプから「便秘型」、「下痢型」、「混合型」、「分類不能型」の4つのタイプに分類されます。非便秘性IBS患者の…
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ピロリ除菌に優れているのは?10日間のボノプラザン-アモキシシリン二重療法 vs. 14日間のビスマスベース四重療法(RCT; Am J Gastroenterol. 2023)

ボノプラザン-アモキシシリン二剤併用療法の10日間短期投与(vonoprazan-amoxicillin, VA-dual)が、ビスマスベース四剤併用療法の14日間投与(B-quadruple)と比較して、Helicobacter pyl…
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食べ物による完全食道閉塞患者に対してコーラは有効ですか?(Open-RCT; BMJ. 2023)

食べ物(食塊)による完全食道閉塞の解消におけるコーラの効果については不明です。そこで今回は、食塊による食道閉塞に対するコーラの有効性・安全性を検検証した小規模なランダム化比較試験の結果をご紹介します。本研究は、オープンラベル、多施設、ラン…
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胃食道逆流症患者におけるライフスタイルの特徴は?(アンケート調査; Zhong Nan Da Xue Xue Bao Yi Xue Ban. 2017)

胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease, GERD)は、胃の内容物が食道へ逆流することにより不快な症状や合併症が引き起こされる疾患と定義されています。また、軽度の症状が週に2日以上あるいは中等度〜重症…
04_消化器系

過敏性腸症候群におけるプロバイオティクスの有効性はどのくらい?(SR&MA; Gastroenterology. 2023)

IBSに対するプロバイオティクスの有効性・安全性は? プロバイオティクスの中には過敏性腸症候群(IBS)に有益とする報告もありますが、使用される菌種や菌株、また報告されるエンドポイントが異なるため、どれが望ましいかについて具体的な推奨を行う...
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2型糖尿病患者におけるプロトンポンプ阻害薬の使用と心血管疾患および死亡のリスクとの関連性は?(英国のデータベース研究; J Clin Endocrinol Metab. 2023)

プロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃酸関連疾患の治療薬として広く使用されていますが、腸内細菌叢に影響を与える可能性があります。2型糖尿病は血管内皮細胞の機能低下に起因する血糖コントロール異常を特徴としますが、腸内細菌叢へ影響することも報告さ…
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化学療法に関連した食欲不振に対するオランザピンの効果はどのくらい?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2023)

食欲不振は進行性悪性腫瘍患者の30~80%にみられ、化学療法により悪化することがあります。オランザピンは、非定型抗精神病薬の一つです。脳内のドパミン2(D2)受容体遮断作用により、ドーパミン神経系の機能亢進により起こる陽性症状をおさえ、さ…
01_中枢神経系

下剤の慢性使用と認知症発症の関連性はどのくらい?(コホート研究; Neurology. 2023)

脳-腸-微生物軸(以前は腸脳相関)仮説は、無菌マウスを用いた研究結果から提唱されました。本仮説は、腸内細菌がストレス受容や脳の神経系の発達・成長、そして行動に関わる存在であることを示したものです。具体例として、過敏性腸症候群(IBS)が挙…
04_消化器系

小児の抗生物質関連下痢予防のためのプロバイオティクスの効果はどのくらい?(コクランレビュー; CDSR. 2019)

抗生物質は腸内細菌叢のバランスを変化させ、抗生物質関連下痢症(AAD)を引き起こします。特に小児においてはバランスが乱れやすいことから整腸剤などのプロバイオティクスが併用されます。プロバイオティクスは、腸管バリア、腸内細菌叢の回復、および…
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プロトンポンプ阻害薬の使用と薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクとの関連性は?(コホート内症例対照研究; JAMA Netw Open. 2023)

PPI使用は薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクと関連しているのか? プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、薬剤耐性菌のコロニー形成リスクと関連していることが報告されています。しかし、生活習慣関連因子や疾患の重症度による交絡の可能性があり、この関連性に...
04_消化器系

出血性消化性潰瘍患者における内視鏡治療後のプロトンポンプ阻害薬の高用量投与と非高用量投与、どちらが良さそうですか?(RCTのSR&MA; Arch Intern Med. 2010)

出血性消化潰瘍に対する内視鏡治療は、病勢の持続・再出血を予防し、緊急手術への移行や死亡リスクを低減させるために有用であることが報告されています。また、再出血予防のために内視鏡治療後に高用量プロトンポンプ阻害薬(PPI)(80mgボーラス投与後、8mg/hを72時間持続点滴)が行われます。高用量PP…
04_消化器系

肝硬変患者におけるプロトンポンプ阻害薬曝露と主要な肝関連アウトカムの関連性はどのくらい?(Veterans Affairs; コホート研究; Gastroenterology. 2022)

食道・胃静脈瘤に対する内視鏡的治療期間中において、出血性胃炎や胃潰瘍の合併頻度が高く、その防止策としてH2ブロッカーや防御因子増強薬、そしてPPIが投与されています。しかし、肝硬変患者の食道胃静脈瘤出血にPPIを普遍的に使用することを支持するコンセンサスやエビデンスは充分ではありません。そこで今回…
04_消化器系

逆流性食道炎の治癒および治癒の維持に対してボノプラザンとランソプラゾール、どちらが優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2023)

数十年にわたり、プロトンポンプ阻害薬(PPI)がびらん性食道炎の治療の中心的な役割を担ってきました。PPIに対して比較的新しい治療薬であるカリウムイオン競合型アシッドブロッカーのボノプラザンは、PPIよりも強力な酸阻害作用を示すことが報告されていますが、びらん性食道炎に対する有効性に関するデータは…
04_消化器系

1日2個のグリーンキウイフルーツの摂取は便秘の改善と腹部快適性をもたらす?(小規模クロスオーバーRCT; Am J Gastroenterol. 2023)

グリーンキウイフルーツの摂取は、便秘を解消することが知られています。また、これまでの研究では、胃腸(GI)快適性の改善も報告されていますが、エビデンスはかぎられています。そこで今回は、グリーンキウイフルーツの摂取がGI機能および快適性に及ぼす影響について調査したクロスオーバーランダム化比較試験の結…
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるプロトンポンプ阻害薬使用と心血管疾患および死亡リスクとの関連性はどのくらいですか?(英国人口ベースコホート研究; J Clin Endocrinol Metal. 2022)

糖尿病患者における食道蠕動機能障害は、1967年にMandelstamらにより報告され、その後、糖尿病患者と胃食道逆流症(GERD)や逆流性食道炎の関連性が指摘されるようになりました(PMID: 5006759、PMID: 2820221)。糖尿病患者においてGERD が惹起される原因としては、胃…
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