Acute Myocardial Infarction Following Oral Methyl-Ergometrine Intake
Axel de Labriolle et al.
Cardiovasc Toxicol. Mar 2009
PMID: 19219407
DOI: 10.1007/s12012-009-9031-9
背景
麦角誘導体は、子宮収縮を促進するために帝王切開、人工妊娠中絶、または分娩後出血中に頻繁に投与される。麦角誘導体は冠動脈攣縮を誘発する場合もあり、麦角誘導体の静脈内投与は心臓カテーテル検査室で診断薬として使用される。
麦角誘導体に関連する深刻な虚血性心イベントはまれであり、静脈内使用後に最も頻繁に報告されている。
メチルエルゴメトリンの経口処方による人工流産の数日後、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)の女性38歳の症例を報告する。
症例
胸痛発症から2日後に行われた冠動脈造影では、冠動脈の異常は明らかにならなかったが、静脈内メチルエルゴメトリンを使用した誘発試験では、胸痛の再現、ECGの変化、血管造影下における下降動脈、左前部の第2セグメントに局在した有意な狭窄が認められた。
考察
メチルエルゴメトリンは経口で処方されると明らかな冠攣縮を誘発する可能性があるため、非定型または心血管リスク因子がない場合でも、経口治療下で発生する胸痛は注意が必要である。
コメント
アブストのみ。
人工妊娠中絶や胎盤娩出後に使用されるメチルエルゴメトリン。頻脈や徐脈、胸痛などの副作用が報告秘されているため、本件を調べた。
症例ベースでは、STEMIが認められた。経口薬での再現性は認められなかったが、静注では認められた。頻脈や徐脈は前駆症状かもしれない。しかし全体的な発生率は不明。
使用は最小限に留めたいところ。3日とかでしょうか。
引き続き情報を集めたい。
コメント