08_炎症・免疫・アレルギー系 がん患者におけるアセトアミノフェン使用は、免疫チェックポイント阻害薬の効果を減弱する?(Ann Oncol. 2022) アセトアミノフェンの使用は、ワクチン免疫反応の鈍化と関連していることが報告されています。一方で、関連がないとする報告もあり一貫した結果は示されていません。また、がん患者における免疫チェックポイント阻害薬に対するアセトアミノフェンの影響に関する報告はほとんどありません。そこで今回は、がん患者における… 2022.06.30 08_炎症・免疫・アレルギー系
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬による胆嚢・胆道疾患リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; JAMA Intern Med. 2022) グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、2型糖尿病患者の血糖コントロールだけでなく、心血管リスクの軽減のために広く推奨されており、最近では体重減少のためにも使用されています。しかし、GLP-1 RAと胆嚢・胆道疾患との関連については議論が分かれるところです。そこで今回は、GLP… 2022.06.29 05_内分泌代謝系
00_その他 診療ガイドラインなどにおける推奨事項は利益相反があると好ましい推奨になる?(システマティクレビュー; BMJ. 2020) 診療ガイドラインや諮問委員会の報告書における診断や治療の推奨は、患者のケアに重要な影響を与えます。同様に、社説などの意見記事や主要なオピニオンリーダーが執筆したナラティブレビューでの推奨も、臨床診療に影響を与える可能性があります。しかし、推奨を行うには判断が必要であり、懸念されるのは、利益相反がそ… 2022.06.28 00_その他
02_循環器系 心不全合併の心房細動患者におけるアブレーションに基づくリズムコントロール vs. レートコントロール(PROBE; RAFT-AF試験; Circulation. 2022) 心房細動(AF)と心不全(HF)はしばしば共存し、治療が困難となることがあります。心房細動の薬物療法によるリズムコントロールがレートコントロールより優れていることは証明されておらず、ハードアウトカムを含め予後について差がないことが示されています。しかし、アブレーションによるリズムコントロールとの比… 2022.06.27 02_循環器系
09_感染症 集中治療室における敗血症患者に対するビタミンCの静脈内投与の効果はどのくらいですか?(RCT; LOVIT試験; N Engl J Med. 2022) 集中治療室(ICU)で昇圧療法を受けている敗血症の成人患者に対するビタミンC静注の使用を評価した研究では、死亡や臓器機能障害のリスクに関してさまざまな結果が示されています。しかし、一貫した結果が得られていないことから、更なる研究結果が求められます。そこで今回は、ICUに24時間以内に入室し、主診断… 2022.06.26 09_感染症
10_眼関連疾患 白内障に対する即時両眼手術と別日に片眼ずつ手術、どちらが良いですか?(SR&MA; Cochrane Database Syst Rev. 2022) 白内障は両眼とも同日に手術する場合と、片眼ずつ別日に手術する場合、どちらが良いのか? 加齢性白内障は、ほとんどの場合、両眼に発症します。多くの場合、白内障手術は両眼別々の日に行われ、これは、遅延連続両眼白内障手術(delayed seque... 2022.06.25 10_眼関連疾患
03_呼吸器系 喘息の急性増悪期におけるアルブテロール vs. アルブテロール+ブデソニド、どちらが良い?(RCT; MANDALA試験; N Engl J Med. 2022) 喘息症状の悪化に伴い、患者は一般的に短時間作用型β2-アゴニスト(SABA)救助療法に頼ることになりますが、SABAは悪化した炎症に対処できません。そのため、急性増悪期の喘息患者は重度の喘息増悪のリスクにさらされています。アルブテロールとブデソニドの合剤をレスキュー薬として使用することで、アルブテ… 2022.06.24 03_呼吸器系
00_その他 心血管リスク因子とアウトカムに対する薬剤師の介入の効果は?(RCTのメタ解析のアンブレラレビュー; Br J Clin Pharmacol. 2022) これまでの報告では、薬剤師による処方介入・患者フォローにより、患者のQOL向上や治療コストの削減、死亡リスクの低下など、様々な有益性が示されています。その一方で、処方介入のみでは一貫した結果が得られておらず、薬剤師の介入による効果は充分に検討されていません。今回ご紹介するのは、ランダム化対照試験(… 2022.06.23 00_その他
09_感染症 COVID-19におけるバイオマーカー、呼吸介入、医療サービスに対するモルヌピラビルの影響は?(RCT; MOVe-OUT試験の二次解析; Ann Intern Med. 2022) MOVe-OUT試験において、モルヌピラビルは重症化リスク因子を有する軽症から中等症のCOVID-19成人患者において、入院または死亡のリスクを臨床的に有意に減少させることが示されました。しかし、入院または死亡以外の、臨床上有用となる指標への影響については明らかとなっていません。そこで今回は、モル… 2022.06.22 09_感染症
02_循環器系 心血管疾患の長期的二次予防において地中海食と低脂肪食どちらが優れているのか?(単施設PROBE; CORDIOPREV試験; Lancet. 2022) 心血管疾患の長期的二次予防における地中海食 vs. 低脂肪食 地中海食と低脂肪食は心血管系疾患の一次予防に有効であることが報告されています。しかし、心血管疾患の二次予防におけるこれら2つの食事の効果については充分に検討されていません。 そこ... 2022.06.21 02_循環器系食事
02_循環器系 軽症脳卒中および一過性脳虚血発作におけるチカグレロル-アスピリンとクロピドグレル-アスピリンの有効性および安全性に対する高血圧の影響について(RCT; CHANCE-2試験; Stroke. 2022) 軽症脳卒中および一過性脳虚血発作における脳卒中の再発において、高血圧症の影響はどのくらいあるのか? 高血圧は脳卒中の予後不良の危険因子であり、抗血小板薬による治療抵抗性と関連しています。しかし、軽症脳卒中および一過性脳虚血発作における脳卒中... 2022.06.20 02_循環器系
02_循環器系 無症候性の高度頸動脈狭窄症患者における外科的介入を行わない場合の虚血性脳卒中発症率はどのくらい?(後向きコホート研究; JAMA. 2022) 無症状の高度頸動脈狭窄症患者に対する最適な管理法は明確になっていません。これは医療の進歩や内科的治療と外科的治療を比較したデータが充分ではないためです。ランダム化比較試験の実施のためにも、内科的治療を受けた無症候性高度頸動脈狭窄症患者のうち、外科的治療を受けなかった患者における脳卒中の転帰を推定す… 2022.06.19 02_循環器系
01_中枢神経系 レンボレキサントとアルコール併用の影響はどのくらい?(ランダム化クロスオーバー試験; J Psychopharmacol. 2022) アルコールの鎮静作用の結果として、海外では不眠症を自己治療するために、入眠前にアルコールを摂取することもあります。アルコール摂取は、持続的な注意力を低下させ、新しい情報を学習する能力を妨げ、協調性を損ない、身体の揺れ(体動)を増大させ、自己評価の覚醒度を低下させることが知られています。さらに、アル… 2022.06.18 01_中枢神経系30_睡眠
00_その他 コクランレビューと非コクランレビューの効果推定値の不一致を生じる要因とは?(メタ疫学研究; J Clin Epidemiol. 2020) 多くの臨床試験が行われていますが、一貫した結果が得られない場合があります。その場合、システマティックレビュー・メタ解析(SR&MA)により得られる結果が、臨床疑問に答えられることがあります。SR&MAの方法論としては、大きくコクランレビューと、コクランレビュー以外(非コクランレビュー)に分けられま… 2022.06.17 00_その他
07_腎・泌尿器系 Cockcroft-Gault式の偏りおよび精度に及ぼす体重および血清クレアチニン濃度の影響は?(後向き研究; Pharmacotherapy. 2012) 体重と血清クレアチニン(Scr)濃度がCockcroft-Gault式によるクレアチニンクリアランス(C-G Clcr)の偏りと精度に及ぼす影響について、きちんと調べたことがなかったため文献検索を行いました。今回ご紹介するのは2012年の論文です。本論文では、体重とScr濃度がC-G Clcrの偏… 2022.06.16 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 HFrEF患者における利尿薬の使用と新規利尿薬投与に関連する臨床成績(2試験の事後解析; JACC Heart Fail. 2022) 駆出率低下型の心不全(HFrEF)患者を対象とした試験において、ベースラインで利尿剤を服用していない患者は最大で20%いることが報告されています。しかし、利尿薬を服用していない患者の実態はほとんど知られていません。そこで今回は、ベースラインで利尿薬を服用していないHFrEF患者および利尿薬服用開始… 2022.06.15 02_循環器系
00_その他 フレイル高齢者における多成分介入は運動障害を予防できますか?(RCT; SPRINTT試験; BMJ. 2022) 高齢者において、運動能力の低下は、障害、生活の質の低下、入院、施設入所、死亡のリスクが高くなります。 また、医療費も増加します。運動能力に制限のある高齢者の障害の軌跡は、ライフスタイルへの介入によってそれる可能性があります。2013年、欧州連合と欧州製薬団体連合会の官民パートナーシップである革新的… 2022.06.14 00_その他
05_内分泌代謝系 高齢の慢性腎臓病患者における骨折リスクはSGLT2阻害剤の使用により変化しますか?(人口ベースコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、いくつかのランダム化プラセボ対照試験において、骨格骨折の高いリスクと関連している可能性が示されています。この骨折リスクの要因として、二次性副甲状腺機能亢進症および骨回転率の上昇(慢性腎臓病でもよく見られる)が、観察された骨折リスクに寄与して… 2022.06.13 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
00_その他 潜在的不適切処方(PIMs)を減らすための教育的介入は費用対効果に優れていますか?(クラスターRCT; Age Ageing. 2022) 教育的介入によりPIMsが減少すると、12ヵ月後の費用対効果の向上につながるのか? 高齢者の薬物療法は、関連するリスクが潜在的な利益を上回る場合、潜在的に不適切であると定義されます(PMID: 1888249)。潜在的に不適切な処方(PIM... 2022.06.12 00_その他
09_感染症 軽症から中等症の血液悪性腫瘍患者のニューモシスチス・イロベチイ肺炎に対するトリメトプリム-スルファメトキサゾールの減量投与は有効ですか?(後向き研究; Clin Infect Dis. 2022) 免疫機能が低下した血液悪性腫瘍患者のニューモシスチス肺炎に対するTMP-SMX減量投与は有効なのか? 悪性腫瘍患者など免疫機能が低下している集団においては、ニューモシスチス・イロベチイなどによる日和見感染が起こりやすく重症化しやすいことから... 2022.06.11 09_感染症