2022-03

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01_ワクチン vaccine

ワクチン接種後の肩症状リスクはどのくらい?(後向きコホート研究; Ann Intern Med. 2022)

三角筋へのワクチン接種後の有害事象として肩の症状が報告されていますが、ワクチン接種後の肩の症状に関する疫学的データは限られています。そこで今回は、大規模な統合医療組織であるKaiser Permanente Southern Californiaの会員を対象に、肩の障害診断コードを有するワクチン接…
02_循環器系

眼科処置後の急性心筋梗塞リスクはどのくらい?(症例クロスオーバー試験; Ann Intern Med. 2022)

眼科手術による急性心筋梗塞リスクはどのくらいか? 外来患者において眼科手術の前に、術前心臓血管評価を行うことが一般的です。しかし、これらの処置が急性心筋梗塞(AMI)を誘発するかどうかは不明です。 そこで今回は、眼科手術に伴う短期的なAMI...
09_感染症

SARS-CoV-2感染症およびCOVID-19に対するワクチンの有効期間はどのくらい?(SR&MA; Lancet. 2022)

COVID-19パンデミックから約2年、いくつかのCOVID-19ワクチンは、ランダム化比較試験によるワクチン有効性の結果に基づいて、規制当局やWHOから緊急使用リストまたは緊急使用認可(EULまたはEUA)を受けました。しかし、EULやEUAの時点での有効性の結果は、完全接種後のフォローアップ期…
05_内分泌代謝系

ルムジェブ(超速効型リスプロ)は他の速効型インスリン製剤と比較し、より生理的グルコース反応に近いかもしれない(代用のアウトカム; ランダム化クロスオーバー試験; Diabetes Obes Metab. 2020)

糖尿病患者の多くは、血糖コントロールを維持するためにインスリン療法に依存しています。血糖コントロールの重要な要素として、食後血糖値(PPG)への対応があります。インスリンリスプロ、アスパルト、グルリジンなどの速効型インスリンアナログは、通常のヒトインスリンと比較して、より速く吸収され、インスリン作…
09_感染症

増悪リスクの高い軽症から中等症のCOVID-19非入院患者の入院または死亡に対するソトロビマブの効果は?(RCT; COMET-ICE試験; JAMA. 2022)

SARS-CoV-2に感染した高齢者や合併症のある患者は、入院や死亡のリスクが高まる可能性があります。ソトロビマブは、COVID-19の進行を防ぐために高リスクの患者を治療するための中和抗体であり、増悪リスクの高い軽症から中等症のCOVID-19非入院患者における有効性が示されています。2021年…
食事

砂糖入り甘味飲料の代替としての低カロリーおよびノーカロリー甘味飲料の体重および心代謝系リスクとの関連性は?(SR&MA; JAMA Netw Open. 2022)

砂糖の消費は、公衆衛生上の重要な懸念事項として浮上しています。この懸念に関する証拠は、主に砂糖入り飲料の消費に由来し、砂糖入り飲料の過剰摂取は体重増加および下流の心代謝系合併症と関連しています。砂糖入り飲料は、公衆衛生の重要なターゲットとされています。甘味飲料に代わる戦略としての低あるいはノーカロ…
01_ワクチン vaccine

COVID-19 mRNAワクチン接種後の抗体価に対して解熱剤の影響はありますか?(in vitro; Vaccine. 2022)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)の感染を予防するワクチンは、パンデミックを抑制するための最も有効なアプローチと考えられており、いくつかの有効なワクチンが製造されています。このうち、BNT162b2 mRNA COVID-19ワクチン(ファイザー・ビオンテック社製)は…
02_循環器系

急性心不全で入院中の患者におけるエンパグリフロジン使用は有用ですか?(RCT; EMPULSE試験; Nat Med. 2022)

急性心不全は、65歳以上の高齢者における入院の最も一般的な原因であり、重大な罹患率、死亡率、QOLの低下と関連しています。急性心不全で入院した患者に対する薬物療法を検証した複数のランダム化比較試験では、退院後の転帰の改善は認められず、重大なアンメットニーズが浮き彫りになっています。急性心不全で入院…
02_循環器系

血液透析患者において血清リン値が高いとスタチン治療の有効性が低下する?(事後解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2022)

透析患者におけるスタチンの心血管系疾患リスク低減効果は、一般人口に比べ低いことが報告されています。最近の実験データでは、リン酸塩過剰が3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル・コエンザイムA(HMG-CoA)還元酵素の活性化を通じて細胞のデノボコレステロール合成を促進することが示されました。したがって…
03_呼吸器系

難治性慢性咳嗽および原因不明の慢性咳嗽に対するP2X3受容体拮抗薬ゲーファピキサントの有効性と安全性は?(DB-RCT; COUGH-1, -2試験; Lancet 2022)

ゲーファピキサントは経口P2X3受容体拮抗薬であり、これまでに難治性慢性咳嗽および原因不明の慢性咳嗽に対する有効性および安全性が確認されています。日本では2022年1月20日に「リフヌア」という商品名で承認されました。その根拠となった試験結果が先日公表されました。そこで今回は、難治性慢性咳嗽および…
09_感染症

SARS-CoV-2感染と産科合併症による重篤な母体罹患率および死亡率との関連性は?(後向きコホート研究; JAMA. 2022)

SARS-CoV-2感染が重篤な産科疾患のリスクを特異的に増加させるかどうかは依然として不明です。したがって、SARS-CoV-2感染と一般的な産科合併症による母体の重篤な罹患率または死亡率との関連を評価することが求められています。そこで今回は、SARS-CoV-2感染と産科合併症による重篤な母体…
02_循環器系

心房細動患者における直接経口抗凝固薬とワルファリンとの比較(個人データを用いたNWM&MA; COMBINE AFデータベース; Circulation. 2022)

心房細動患者においてDOACとワルファリン、どちらが良いのか? 心房細動は、心房が小きざみに震え、十分に機能しなくなる不整脈のひとつです。 動悸がしたり、めまいや脱力感、胸の不快感を訴えます。心房細動では心房が小きざみにに震えることから血栓...
01_中枢神経系

集中治療でのせん妄に対する予防的メラトニン投与は有効ですか?(RCT; Pro-MEDIC試験; Intensive Care Med. 2022)

メラトニン予防投与はICU患者のせん妄を予防できるのか? せん妄は高齢者のみならず、ICU入院患者や大手術を受けた患者など重症患者によく見られ、患者や家族などの介護者や医療従事者に大きな苦痛を与えます。また、せん妄は他疾患の併存率や死亡率を...
09_感染症

SARS-CoV-2既感染によるOmicron変異株に対する防御効果は?(カタール人工ベース研究; 試験陰性症例対象研究; N Engl J Med. 2022)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)の自然感染では、B.1.1.7(α)、B.1.351(β) および B.1.617.2 (δ)、これら変異株の再感染に対する強い防御力が発揮されることが報告されました。しかし、B.1.1.529(omicron、ο変異株)変異株は、免疫…
運動・身体活動

腰痛症に対するウォーキング、サイクリング、水泳の効果はどのくらい?(SR&MA; J Orthop Sports Phys Ther. 2022)

非特異的腰痛症に対する運動の効果はどのくらいなのか? 非特異的腰痛症とは「腰背部の痛みを呈し、腰部に起因するが下肢に神経根や馬尾由来の症状を含まないもの」と定義されています。つまり、神経症状(神経痛、しびれ、感覚異常、麻痺など)や、馬尾症状...
03_呼吸器系

同種・異種混合COVID-19ブースターワクチン接種による中和抗体価の増加に違いはあるのか?(RCT; DMID 21-0012試験; N Engl J Med. 2022)

米国では、mRNA-1273(Moderna社製)、Ad26.COV2.S(John-son & Johnson、Janssen社製)、BNT162b2(Pfizer-BioNTech社製)という3種類のワクチン候補が重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対して大きな効果を…
01_ワクチン vaccine

COVID-19パンデミックにおける高齢者の呼吸器感染症に対するBCGワクチン接種の有効性は?(RCT; Clin Infect Dis. 2022)

高齢化は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含む呼吸器感染症の重症度や死亡率の上昇と関連しています。感染流行初期において、結核ワクチンBacille Calmette-Guérin(BCG)を接種する地域では、接種しない地域と比較して、COVID-19発症率が低い可能性が報告されました…
02_循環器系

2型糖尿病の腎アウトカムにおけるセマグルチドおよびリラグルチドの効果はどのくらい?(SUSTAIN6およびLEADERの事後プール解析; Circulation. 2022)

2型糖尿病(T2D)は、一般に糖尿病性腎臓病(DKD)と呼ばれる慢性腎臓病の発症・進展の主要な危険因子です。T2D患者の約50%が生涯にDKDを発症し、腎不全患者の約半数が糖尿病に起因しています。T2Dが世界的に負担増となっているのに伴い(WHO)、腎不全の有病率も増加傾向にあります。2030年ま…
02_循環器系

安定した胸痛におけるCTまたは侵襲的冠動脈造影検査(RCT; DISCHARGE試験; N Engl J Med. 2022)

閉塞性の冠動脈疾患(CAD)の診断において、コンピュータ断層撮影(CT)は侵襲的冠動脈造影(ICA)に代わる正確で非侵襲的な診断法です。しかし、CADの管理におけるCTとICAの比較有効性は、主要な有害心血管イベントの発生頻度を減少させるかどうかは不明です。そこで今回は、安定した胸痛患者におけるC…
02_循環器系

臓器障害を伴わない白衣性高血圧症による心血管死亡や死亡リスクはどのくらいですか?(データベース研究; Hypertension. 2022)

白衣性高血圧(WCH)は、心血管疾患などの既往、つまり臓器障害を有さなければ、心血管リスクをほとんど増加させない可能性が報告されています。このため、循環器系の診療ガイドラインにおいても同様の記載がなされていますが、この点において充分なエビデンスはありません。そこで今回は、PAMELA(Pressi…
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