05_内分泌代謝系 インスリン治療歴のない2型糖尿病に対する週1回のインスリン投与の有効性と安全性はどのくらい?(RCT; 第2相試験; NEJM2020) 開発中の週1回インスリン製剤の臨床試験が発表された 米国糖尿病学会および欧州糖尿病学会の標準治療ガイドラインでは、2型糖尿病患者が個別の血糖値目標に到達しない場合、治療を拡大することが推奨されています。 これらの推奨事項にもかかわらず、2型... 2021.06.30 05_内分泌代謝系
08_炎症・免疫・アレルギー系 中等度から重度のアトピー性皮膚炎の青年期および成人期におけるウパダシチニブとコルチコステロイド外用薬の併用療法の有効性・安全性は?(DB-RCT; AD Up試験; Lancet 2021) アトピー性皮膚炎に対する経口JAK阻害薬の効果はどのくらいか? アトピー性皮膚炎に対する薬物療法において、ステロイド外用薬は、抗炎症外用薬として第一選択薬として使用されることが多く、小児および成人を対象に使用されています(推奨度1・エビデン... 2021.06.29 08_炎症・免疫・アレルギー系11_皮膚・骨格筋系
08_炎症・免疫・アレルギー系 【まとめ】COVID-19に対するトシリズマブの効果はどのくらいですか?(ナラティブレビュー; 最終更新日 2021年6月25日) 2021年6月24日 FDAがCOVID-19の治療薬としてトシリズマブを承認 米国食品医薬品局(FDA)は、全身性コルチコステロイドの投与を受けている入院中の成人および小児(2歳以上)で、補助酸素、非侵襲的または侵襲的機械式人工呼吸、また... 2021.06.28 08_炎症・免疫・アレルギー系09_感染症
02_循環器系 D-ダイマー濃度の上昇を伴うCOVID-19入院患者に対する治療的抗凝固療法と予防的抗凝固療法どちらが優れていますか?(Open-RCT; ACTION試験; Lancet 2021) COVID-19高リスク患者における抗凝固療法は治療的と予防的どちらが良い? COVID-19は他の呼吸器感染症に比べて血栓症の合併症のリスクが高く、これらの合併症イベントの規模も大きいことが示されています。 さらに、血栓症、播種性血管内凝... 2021.06.27 02_循環器系09_感染症12_血液・造血器系
02_循環器系 糖尿病、CKD及び急性冠症候群を有する集団における心血管イベントに対するアパベタロンの効果は?(BETonMACE試験の事前規定解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) 慢性腎臓病(CKD)に対するアパベタロンの効果はどのくらいか? 慢性腎臓病は、一般成人の少なくとも10%が罹患しており、心血管疾患の負担が大きく、臨床転帰が悪いことが知られています。慢性腎臓病の主な原因は2型糖尿病であり、地域によっては慢性... 2021.06.26 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 急性冠症候群を有する2型糖尿病患者のMACEに対する標準治療へのアパベタロン追加の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; BETonMACE試験; JAMA. 2020) ブロモドメインおよびエクストラターミナール阻害剤の開発が進んでいる エピジェネティクスとは、環境に応じてクロマチンが化学的に変化し、転写に影響を与える過程を指す。ブロモドメインおよびエクスターミナルタンパク質は、アセチル化されたリジン残基を... 2021.06.25 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
06_骨代謝系 骨粗鬆症におけるデノスマブ治療後のゾレドロン酸への切り替えによる治療効果はどのくらいですか?(小規模; open-RCT; J Bone Miner Res. 2021) 骨粗鬆症治療における治療は何が良いのか? 骨粗鬆症は、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。 日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります(日本整形外科学会より)... 2021.06.24 06_骨代謝系
02_批判的吟味 Critical Appraisal 【批判的吟味】70歳以上の高齢者における転倒予防介入は転倒・骨折を減らせますか?(TCT; PreFIT試験; Health Technol Assess. 2021) 試験の概要 NHSで実施されている転倒予防サービスPreFITの効果はどのくらいなのか? National Health Service(NHS) は、イギリス政府が運営する国民保険サービスです。税収などの一般財源によって賄われている医療機... 2021.06.23 02_批判的吟味 Critical Appraisal06_骨代謝系
06_骨代謝系 70歳以上の高齢者における転倒予防介入は転倒・骨折を減らせますか?(TCT; PreFIT試験; Health Technol Assess. 2021) 高齢化社会に伴い転倒や骨折が増えている 転倒や骨折は、公衆衛生上の大きな負担となっています。転倒は、自立性や機能性の低下につながり、介護施設や長期療養への早期入所の主な原因となります(PMID:21655932、PMID:21226685)... 2021.06.22 06_骨代謝系
02_循環器系 心不全(HFpEF)における病院外での心不全エピソードの悪化が死亡リスクに影響するかもしれない(PARAGON-HFの事後解析; JACC 2021) 心不全における入院予防の重要性 心不全は疾患名ではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎などの心臓のさまざまな病気や高血圧などが原因となり、引き起こされる状態、つまり症候群のことです。心不全では心臓のポンプ機能(全身に血液を送り出す機能)がうま... 2021.06.21 02_循環器系05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 ハロペリドールでコントロール不良な進行がん患者に対するロラゼパム追加効果はどのくらい?(DB-RCT; JAMA. 2017) がん患者における せん妄のコントロールをどのように行うのか? 2013年に行われたシステマティックレビューでは、人生の最後の日を迎える患者の約90%にせん妄が認められました(PMID: 22988044)。また緩和ケアへの入院時では約35%... 2021.06.20 01_中枢神経系
02_循環器系 心血管イベント既往のない高血圧症患者における降圧レベルはどの程度が良いのか?(韓国 全国規模のコホート研究; J Am Heart Assoc. 2021) アジア人において、降圧の程度と心血管イベントとの関連性はどのくらいか? 日本の高血圧治療ガイドライン2019において、高血圧の基準値が変更され、I度高血圧は140〜159/90〜99mmHg(家庭血圧 135〜144/85〜89mmHg)の... 2021.06.19 02_循環器系
02_循環器系 高血圧患者におけるβ遮断薬は脂溶性の方が良いかもしれない(SR&NWM; J Am Soc Hypertens. 2017) 各アウトカムに対するβ遮断薬の有効性は? β遮断薬は、高血圧症の治療に数十年にわたって使用されてきました。その理由は、降圧効果と全死亡および心血管死亡に対する長期的な有益性にあります。 しかし、最近の研究では、β遮断薬は他の降圧剤と比較して... 2021.06.18 02_循環器系
02_循環器系 急性虚血性脳卒中患者における血栓溶解療法までの時間と長期アウトカムとの関連性は?(デンマーク人口ベース研究; Stroke. 2021) 急性虚血性脳卒中患者における最適な血栓溶解療法の開始タイミングは? 急性虚血性脳卒中患者において、血栓溶解療法を開始するまでの時間が遅くなるほど治療効果が減少することはよく知られています。つまり、可能な限り早急に血栓溶解療法を開始することが... 2021.06.17 02_循環器系
00_その他 多併存疾患(Multimorbidity)の疫学と医療、研究、医学教育への影響(横断研究; Lancet 2012) 多併存疾患は加齢とともに増加する 長期にわたる疾患の増加に対応することは、世界中の政府や医療システムが直面している主要な課題です。ヘルスケアの提供、医学研究、医学教育の中心は個々の疾患ですが、2つ以上の慢性疾患を持つ多併存疾患患者には、より... 2021.06.16 00_その他
02_循環器系 心血管疾患におけるアスピリンの投与量は81mgと325mgどちらが良いですか?(Open-RCT; ADAPTABLE試験; N Engl J Med. 2021) 心血管イベント抑制及び出血リスクにおけるアスピリンの最適用量は? 動脈硬化性心血管疾患を有する患者においては、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントの発生を抑制するための治療戦略が求められており、その1つとしてアスピリンによる予防的治療が行わ... 2021.06.15 02_循環器系
01_ワクチン vaccine 妊娠中・授乳中の女性におけるCOVID-19 mRNAワクチンの接種は妊婦に免疫原性を示し、ワクチンによって誘発された抗体は乳児の臍帯血および母乳に移行する(探索的前向きコホート研究; JAMA. 2021) 妊婦・授乳婦におけるCOVID-19 mRNAワクチンの有効性とは? 妊娠中の女性はCOVID-19による罹患率や死亡率のリスクが高いが、COVID-19ワクチンの第3相試験からは除外されています。これは、母体及び胎児へのmRNAワクチンの... 2021.06.14 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_批判的吟味 Critical Appraisal 【批判的吟味】メトホルミン治療で効果不充分な2型糖尿病患者における経口セマグルチド vs. エンパグリフロジン(代用のアウトカム; Open-RCT; PIONEER 2試験; Diabetes Care. 2019) 試験の背景 2型糖尿病患者の多くは、メトホルミンによる薬物療法を行っても充分な血糖コントロールができない、あるいは維持できないことが多いことは臨床試験の結果から明らかです。グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)及びナトリウム... 2021.06.13 02_批判的吟味 Critical Appraisal05_内分泌代謝系
02_循環器系 COVID-19の入院患者におけるJanus Kinase(JAK)阻害剤の効果はどのくらい?(SR&MA; Clin Epidemiol Glob Health. Jul-Sep 2021) 重症COVID-19に対するJAK阻害薬の効果は? 重症のCOVID-19によって引き起こされる高炎症状態は、サイトカインの大量放出と炎症マーカーの増加を特徴とし、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、致命的な血栓症、多臓器不全に至る可能性のある... 2021.06.12 02_循環器系09_感染症12_血液・造血器系
01_中枢神経系 遅発性ジスキネジアに対するバルベナジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; KINECT3; Am J Psychiatry. 2017) ジスキネジアとは? ジスキネジアとは、自分では止めらない、または止めてもすぐに出現するおかしな動きをまとめた呼び名です。他の人から見ると、自分で勝手に動いているのか、止められないで困っているのか分からないような動きです。 ジスキネジアの頻度... 2021.06.11 01_中枢神経系