Systematic Review and Meta-Analysis of Patiromer and Sodium Zirconium Cyclosilicate: A New Armamentarium for the Treatment of Hyperkalemia
Calvin J Meaney et al.
Pharmacotherapy. 2017 Apr;37(4):401-411. doi: 10.1002/phar.1906. Epub 2017 Mar 10.
PMID: 28122118
PMCID: PMC5388568
DOI: 10.1002/phar.1906
Keywords: ZS-9; hyperkalemia; patiromer; sodium polystyrene sulfonate; sodium zirconium cyclosilicate.
目的
高カリウム血症の治療において、patiromerとシクロケイ酸ジルコニウムナトリウム(ZS-9)の有効性と安全性を比較すること。
試験デザイン
第 II 相および第 III 相臨床試験データのシステマティックレビューおよびメタアナリシスが完了した。
患者または参加者
研究8件(第II相臨床試験2件と第III相臨床試験4件、サブグループ解析2件)を質的解析に、研究6研究(第II相臨床試験2件と第III相臨床試験4件)をメタ解析に含めた。
測定と結果
・メタアナリシスでは有意な不均一性が認められ、I2値は80.6~99.6%であった。すべてのエンドポイントにランダム効果メタアナリシスを適用した。
・各臨床試験は高カリウム血症の重症度と投与量で層別化されていたため、メタアナリシスではこれらの試験は別々の治療群とみなされた。
・Patiromerでは、4週間後のカリウム値に有意な-0.70mEq/L(95%信頼区間[CI]-0.48~-0.91mEq/L)の変化が認められた。Patiromer投与3日目のカリウムの変化は-0.36 mEq/L(標準偏差 0.07~0.30)であった。
・ZS-9の主要エンドポイントである48時間後のカリウム変化は-0.67 mEq/L(95%CI -0.45~-0.89 mEq/L)であった。ZS-9投与1時間後までのカリウム変化は-0.17mEq/L(95%CI -0.05~-0.30)であった。
・これらの試験からプールされた有害事象を分析した結果、Patiromerはより多くの消化管の不調(便秘 7.6%、下痢 4.5%)および電解質低下(低マグネシウム血症 7.1%)と関連していたのに対し、ZS-9は尿路感染症(1.1%)および浮腫(0.9%)の有害事象と関連していた。
結論
PatiromerとZS-9は高カリウム血症治療における薬理学的進歩を示すものである。両剤とも、本メタ解析の主要評価項目であるカリウム値を統計的にも臨床的にも有意に低下させた。
副作用のプロファイルや時間依存性を考慮すると、ZS-9は急性高カリウム血症の治療においてより重要な役割を果たす可能性がある。
コメント