A living WHO guideline on drugs for covid-19
François Lamontagne et al.
BMJ. 2020 Sep 4;370:m3379. doi: 10.1136/bmj.m3379.
PMID: 32887691
DOI: 10.1136/bmj.m3379
Updates: This is a living guideline. Work is under way to evaluate other interventions. New recommendations will be published as updates to this guideline.
Readers note: This is version 1 of the living guideline, published on 4 September (BMJ 2020;370:m3379) version 1. Updates will be labelled as version 2, 3 etc. When citing this article, please cite the version number.
Submitted: August 28 ACCEPTED: August 31.
臨床質問
COVID-19の治療と予防における薬物介入の役割は何か？
推奨
この生活指導の最初のバージョンでは、副腎皮質ステロイドに焦点を当てている。それには、重症で生命に関わるCOVID-19患者に対する全身性コルチコステロイドの強い推奨と、非重症のCOVID-19患者に対する全身性コルチコステロイドに対する弱いまたは条件付きの推奨が含まれている。
コルチコステロイドは安価であり、世界保健機関（WHO）の必須医薬品リストに登録されている。
どのようにして本ガイドラインは作成されたのか
本ガイドラインは、COVID-19に対する信頼できるlivingガイダンスを提供するための世界的な協力が急務となっていることから、WHOとMAGIC Evidence Ecosystem Foundationとの間の革新的な協力関係を反映している。
コンテンツの専門家、患者、臨床家、方法論者からなる国際的な常設パネルが、関連する利害の衝突を避けて、臨床実践のための推奨事項を作成する。パネルは、GRADEアプローチを用いた信頼できるガイドライン作成のための基準、方法、プロセス、プラットフォームに従っている。
国や医療制度の文脈的要因（資源、実現可能性、受容性、公平性）を考慮しながら、個々の患者の視点を適用している。
エビデンス
・ランダム化試験8件（7,184例）のデータを用いたlivingシステマティックレビューとネットワークメタアナリシス（プロスペクティブメタアナリシスに裏付けられている）では、重症のCOVID-19患者では全身性コルチコステロイドが28日死亡率をおそらく減少させ（中程度の確実性のエビデンス；死亡数が87例/1,000例 減（95％信頼区間 124〜41例 減））、重症患者でも減少させる（中程度の確実性のエビデンス；死亡数が67例/1,000例 減（100〜27例 減））ことが示された。
・対照的に、全身性副腎皮質ステロイドは、重度のCOVID-19のない患者では死亡リスクを増加させる可能性がある（確実性の低いエビデンス；効果の絶対推定値は39例/1,000例 増、（12〜107例 増））。
・全身性副腎皮質ステロイドはおそらく侵襲的な機械的換気の必要性を減少させ、有害性は軽度である可能性が高い（間接的エビデンス）。
推奨の理解
パネルは、全身性コルチコステロイド治療を受けた患者では死亡リスクが低いため（中程度の確実性のエビデンス）、重症・生命に関わるCOVID-19患者のすべてまたはほぼすべての患者がこの治療法を選択すると考えているため、重症・生命に関わるCOVID-19患者にコルチコステロイドを使用することを強く推奨した。
対照的に、パネルは、重症でないCOVID-19の患者は、恩恵を受ける可能性が低く、害を受ける可能性があるため、この治療を拒否するだろうと結論づけた。さらに、公衆衛生と患者の両方の観点から、パネルは、COVID-19に対するいかなる治療法も無差別に使用することは、世界的な資源を急速に枯渇させる可能性があり、命を救う可能性のある治療法としてCOVID-19の恩恵を最も受ける可能性のある患者を奪う可能性があると警告した。
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