重度COVID-19患者に対するレムデシビルの推奨度はどのくらいですか?(診療ガイドライン; BMJ 2020)

Remdesivir for severe covid-19: a clinical practice guideline

Bram Rochwerg et al.

BMJ. 2020 Jul 30;370:m2924. doi: 10.1136/bmj.m2924.

PMID: 32732352

DOI: 10.1136/bmj.m2924

臨床疑問

重度COVID-19の治療におけるレムデシビルの役割は?

本ガイドラインは、2020年5月22日にNew England Journal of Medicineに掲載されたACTT-1試験がきっかけとなっている。

現在の診療の様子

レムデシビルは重度COVID-19に対する有効な治療薬として世界的に注目されている。米国で急速に市場承認された後、レムデシビルはすでに臨床で使用されている。

提言

ガイドラインパネルは、重度COVID-19に対するレムデシビルの使用を弱く推奨する一方で、レムデシビルを試験する進行中のランダム化比較試験への積極的な患者登録の継続を推奨している。

本ガイドラインの作成経緯

患者、臨床家、方法論者からなる国際的なパネルが、GRADEアプローチを用いて信頼できるガイドラインの基準を遵守して、これらの推奨事項を作成した。勧告は、リンクされたシステマティックレビューとネットワークメタアナリシスに基づいている。パネルは、個々の患者の視点を考慮し、国や医療制度の文脈的要因(リソースなど)を考慮に入れた。

エビデンス

リンクされたシステマティックレビュー(2020年7月31日発行)では、1,300例が参加したランダム化試験2件が同定され、レムデシビルは臨床改善までの期間を短縮するのに有効であり、重度COVID-19患者の死亡率を減少させる可能性があるという確実性の低いエビデンスが示された。レムデシビルはおそらく、侵襲的機械換気の必要性に重要な影響を及ぼさないレムデシビルは入院期間にはほとんど影響を与えないかもしれない

勧告を理解する

重度COVID-19患者のほとんどは、臨床的改善までの時間を短縮できる可能性があることを考えると、レムデシビルによる治療を選択するであろう。しかし、重要なアウトカムに関する確実性の低いエビデンスと、異なる視点、価値観、嗜好がレムデシビルに関する意思決定を変える可能性があることを考えると、パネルは、ランダム化試験での継続的な募集を強く支持し、弱い推奨を発表した。

✅まとめ✅ 診療ガイドラインではRCT 2件の結果から、重度COVID-19患者に対するレムデシビル使用を「弱い推奨」とした

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