初期の軽度COVID-19非入院成人におけるヒドロキシクロロキンの効果はどのくらいですか?(RCT; Ann Intern Med. 2020)

Hydroxychloroquine in Nonhospitalized Adults With Early COVID-19: A Randomized Trial

Caleb P Skipper et al.

Ann Intern Med. 2020 Jul 16. doi: 10.7326/M20-4207. Online ahead of print.

PMID: 32673060

DOI: 10.7326/M20-4207

ClinicalTrials.gov: NCT04308668

Primary funding source: Private donors.

背景

初期のコロナウイルス疾患2019(COVID-19)に対して有効な経口治療法は存在しない。

目的

ヒドロキシクロロキンが成人外来患者における COVID-19 の重症度を低下させるかどうかを検討する。

試験デザイン

3月22日から2020年5月20日まで実施されたランダム化二重盲検プラセボ対照試験。

試験設定

米国およびカナダ(40州および3つの州)で実施されたインターネットベースの試験。

試験参加者

COVID-19感染または感染疑い(実験室での確認)かつ症状を有しており、症状発症から4日以内に高リスクの曝露を受けた非入院成人。

介入

経口ヒドロキシクロロキン(800mgを1回投与し、その後600mgを6~8時間で投与し、その後600mgを1日1回、さらに4日間投与)またはプラセボ(葉酸400μg)を投与した。

測定法

ベースライン時および3、5、10、14日目の症状および重症度を10点の視覚的アナログ尺度を用いて評価。

主要エンドポイントは14日間の全症状の重症度の変化であった。

結果

・ランダムに割り付けられた患者491例のうち、423例が主要エンドポイントのデータを提供した。

・そのうち341例(81%)は重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)への実験室感染が確認されていたか、または疫学的に実験室感染が確認された人への曝露が確認されていた。

・56%(423例中236例)は症状開始から1日以内に登録されていた。

・14日間の症状の重症度の変化は、ヒドロキシクロロキン群とプラセボ群で差がなかった。

★症状の重症度の差:相対値 12%、絶対値 -0.27ポイント、95%CI -0.61~0.07ポイント;P=0.117

・14日目の時点で、ヒドロキシクロロキンを投与された参加者の24%(201例中49例)に症状が継続していたのに対し、プラセボを投与された参加者の30%(194例中59例)には症状があった(P = 0.21)。

・薬物副作用は、ヒドロキシクロロキン投与群の43%(212例中92例)で発生したのに対し、プラセボ投与群では22%(211例中46例)で発生した(P < 0.001)。

・プラセボでは、10件の入院が発生した(2件はCOVID-19に関連していない)が、そのうち1件は入院死亡であった。

・ヒドロキシクロロキンでは、4件の入院が発生し、1件の非入院死亡が発生した(P = 0.29)。

試験の限界

米国での検査不足が深刻であったため、参加者の58%のみがSARS-CoV-2検査を受けた。

結論

ヒドロキシクロロキンは、初期の軽度 COVID-19 の外来患者において、症状の重症度を実質的に低下させなかった。

✅まとめ✅ 初期の軽度 COVID-19 外来患者に対するヒドロキシクロロキン使用は、プラセボと比較して、14日間の全症状の重症度の変化に差が認められなかった

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