COVID-19高齢患者における呼吸リハビリテーションは有効ですか?(RCT; Complement Ther Clin Pract. 2020)

Respiratory Rehabilitation in Elderly Patients With COVID-19: A Randomized Controlled Study

Kai Liu et al.

Complement Ther Clin Pract. 2020 May;39:101166.

PMID: 32379637

PMCID: PMC7118596

DOI: 10.1016/j.ctcp.2020.101166

Keywords: Covid-19; Elderly; Psychological state; Pulmonary function; Quality of life; Respiratory rehabilitation.

背景

コロナウイルス疾患2019(COVID-19)患者、特に高齢者の呼吸機能、身体機能、心理機能に異なる程度の障害が報告されている。

COVID-19患者の改善・退院の経験から、タイムリーな呼吸器リハビリテーション介入は予後を改善し、機能温存を最大化し、生活の質(QoL)を向上させる可能性があるが、この介入のアウトカムを探求した研究は世界的に不足している。

目的

COVID-19の高齢者における6週間の呼吸器リハビリテーション訓練が呼吸機能、QoL、基本動作(mobility)、心理機能に及ぼす影響を検討する。

方法

本論文では、参加者72名を募集し、そのうち36名が呼吸器リハビリテーションを受け、残りはリハビリテーションなしで実施した。

測定項目は、肺機能検査(プレチスモグラフィ、一酸化炭素拡散肺容量(DLCO)など)、機能検査(6分間歩行距離検査)、QoL(Quality of Life)評価(SF-36)、日常生活動作(Functional Independence Measure, FIM)、精神状態検査(SAS不安、SDSうつ病)であった。

結果

・介入群の呼吸器リハビリテーションを6週間実施したところ、FEV1(L)、FVC(L)、FEV1/FVC%、DLCO%、6分歩行テストに有意差が認められた。

・SF-36スコアは8次元で介入群内および両群間で統計学的に有意であった。

・介入群のSASおよびSDSスコアは介入後に低下したが、不安のみが介入群内および両群間で有意な統計的有意差を示した。

結論

6週間の呼吸リハビリテーションは、COVID-19を有する高齢者の呼吸機能、QoL、不安を改善することができるが、高齢者のうつ病についてはほとんど有意な改善はみられない。

コメント

COVID-19患者における呼吸リハビリテーションが肺機能検査(プレチスモグラフィ、一酸化炭素拡散肺容量(DLCO)など)、機能検査(6分間歩行距離検査)、QoL(Quality of Life)評価(SF-36)、日常生活動作(Functional Independence Measure, FIM)、精神状態検査(SAS不安、SDSうつ病)にどのように影響するか検証した試験。

呼吸機能の評価には、マイクロダイレクト社の自動コンピュータ化スピロメーター(モデルML3500S)を用い、1秒間の強制呼気量(FEV1)、強制バイタル容量(FVC)、DLCO(%)を測定しています。

さて、試験結果としては、6週間の呼吸リハビリテーション実施により、FEV1(L)、FVC(L)、FEV1/FVC%、DLCO%、6分歩行テスト、SDS(うつ病スコア)において、有意な改善が認められました。一方、SAS(不安スコア)については、有意な改善は認められなかったようです。

COVID-19患者の中でも、特に高齢者では、呼吸機能、身体機能、心理機能への影響が報告されていることから、6週間の呼吸リハビリテーションは選択肢の1つとして有効かもしれないですね。

✅まとめ✅ COVID-19高齢患者における6週間の呼吸リハビリテーションは、うつ病を除き、呼吸機能、QoL、不安を改善することが示された

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