PCI後の心房細動治療におけるDAPT vs. Triple Therapy(SR&MA; Ann Intern Med. 2020)

Dual Versus Triple Therapy for Atrial Fibrillation After Percutaneous Coronary Intervention: A Systematic Review and Meta-analysis.

Khan SU et al.

Ann Intern Med. 2020 Mar 17.

doi: 10.7326/M19-3763.

PMID: 32176890

DOI: 10.7326/M19-3763

PRIMARY FUNDING SOURCE: None.

背景

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の非弁膜性心房細動(AF)患者における二重療法(直接経口抗凝固薬[DOAC]+P2Y12阻害剤)vs. 三重療法(ビタミンK拮抗薬+アスピリン+P2Y12阻害剤)の安全性と有効性は不明である。

目的

PCI後の成人AFの出血と虚血転帰に対する二重療法と三重療法の効果を調べる。

データソース

言語制限なしのPubMed、EMBASE、およびCochrane Library(2019年12月31日の開始)およびClinicalTrials.gov(2020年1月7日)の検索、ジャーナルWebサイトおよび参照リストを検索した。

研究の選択

PCI後の成人AFの出血、死亡率、および虚血性イベントに対する二重療法と三重療法の効果を比較したランダム化比較試験。

データ抽出

2人の独立した調査員がデータを抽出し、証拠の品質を評価し、証拠の確実性を評価した。

データ合成

・患者7,953人を対象とした試験4件が選択された。追跡期間中央値1年で、確実性の高いエビデンスにより、2剤併用療法は3剤併用療法と比較して大出血のリスク低下に関連することが示された。

★リスク差[RD] = -0.013 [95%CI -0.025〜-0.002]

・低確実性のエビデンスにより、全死亡率(RD = 0.004 [CI -0.010〜0.017])、心血管死亡率(RD = 0.001 [CI -0.011〜0.013])、心筋梗塞リスク(RD = 0.003 [CI -0.010〜0.017])、ステント血栓症(RD 0.003 [CI -0.005〜0.010])、および脳卒中(RD -0.003 [CI -0.010〜0.005])に対する2剤療法と3剤療法の決定的効果は示されなかった。これらの効果におけるCIの上限は、二重療法のリスク増加と互換性があった。

試験の制限

研究デザインの不均一性、DOACの投与量、およびP2Y12阻害剤の種類。

結論

PCI後の成人AFでは、二重療法は三重療法と比較して出血リスクを低減するが、死亡および虚血エンドポイントのリスクへの影響は依然として不明である。

コメント

試験4件と数が少ないです。ここ数年は臨床試験が発表されていないみたいですね。数年前に報告された試験の組み入れ数と同様でした。

さて、結果としては有効性アウトカムについて、2重療法と3重療法で差は認められなかった。ただし、統合された研究数やエビデンスの質が低いため両群間における治療効果の差は不明とのこと。出血リスクについては、2重療法の方が少なかった。当然の結果ですね。

今のところ、有効性、安全性、コストを考慮すると2重療法で充分。

✅まとめ✅ PCI後のAF患者において、二重療法は三重療法と比較して出血リスクを低減するが、死亡や虚血イベントリスクへの影響は不明

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