心房細動患者における急性冠症候群の進行あるいはPCI後のNOACベースDAPT vs. ワルファリン ベースTriple therapy(SR&MA; Cardiovasc Revasc Med. 2020)

NOAC-based dual therapy versus warfarin-based triple therapy after percutaneous coronary intervention or acute coronary syndrome in patients with atrial fibrillation: A systematic review and meta-analysis.

Dahal K et al.

Cardiovasc Revasc Med. 2020 Mar 12. pii: S1553-8389(20)30144-5.

doi: 10.1016/j.carrev.2020.03.012. 

PMID: 32173329

DOI: 10.1016/j.carrev.2020.03.012

KEYWORDS: Atrial fibrillation; Dual therapy; PCI; Triple therapy

背景

いくつかのランダム化臨床試験(RCT)では、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)または急性冠症候群(ACS)後の付随する心房細動の患者で、デュアルセラピー(DT)または非ビタミンK拮抗薬経口抗凝固薬(NOAC)の1つとP2Y12剤の使用と、デュアル抗血小板療法とビタミンK拮抗薬(VKA)からなるトリプルセラピー(TT)と比較した。このような患者におけるNOACベースのDTの安全性と有効性を評価するために、RCTのメタ分析と系統的レビューを実施した。

方法

主要な有効性アウトカムは、死亡、心筋梗塞、脳卒中、ステント血栓症(ST)、および緊急血行再建の複合として定義される主要かつ有害な心血管および脳血管イベント(MACCE)だった。

国際血栓止血学会(ISTH)の主要または臨床的関連のある非主要出血(CRNM)は、主要な安全性アウトカムだった。

結果

・RCT4件がメタ分析に含まれ、合計7,942人の患者が分析された(DT:4,377人、TT:3,565人)。

・TT群と比較して、DT群は同様のMACCEリスク(OR = 1.12; 95%CI 0.94〜1.34; P = 0.20)及びDT群でのSTリスク増加傾向のある他の有効性エンドポイントをもたらした(OR = 1.55; 0.99〜2.44; P = 0.06)。

・DT群は、ISTH大出血またはCRNM出血のリスク低下を示した(OR = 0.56; 0.41〜0.76; P <0.01)。一方、TIMI小出血のリスク低下の傾向を除く他のすべての出血アウトカムをもたらした。

結論

結論として、PCIを受けるか、ACSが進行する心房細動患者におけるNOACベースのDAPTは、虚血アウトカムを大幅に増加させることなく出血アウトカムを減らす。

今試験では、ステント血栓症の可能性のある差異を調査する必要がある。

コメント

心房細動患者における急性冠症候群の進行あるいはPCI後のNOACベースDAPTとワルファリン ベースTriple therapy(トリプル療法)の比較試験のSR&MA

解析に組み入れられたRCTは4件と少ないが、DAPTとトリプル療法を比較すると、MACCEについて差が認められなかった。

出血リスクについては微妙なところですね。感覚的にはトリプル療法の方が出血は多いと思っていたのですが、ISTH大出血またはCRNM出血、TIMI小出血以外のリスク増加は認められなかったとのこと。

もっと情報を集めたい研究分野です。続報に期待。

✅まとめ✅ AF患者におけるACS進行あるいはPCI後のNOACベースDAPTとワルファリン ベースTriple therapyはMACCEに差が認められなかった

✅まとめ✅ DAPTでISTH大出血またはCRNM出血のリスク低下、TIMI小出血リスクの低下傾向を示したが、その他の出血リスクの低下は認められなかった

コメント

タイトルとURLをコピーしました