餅に起因する窒息は正月に多い?(日本 人口ベース観察研究; J Epidemiol. 2018)

general population-based cohort study 一般人口ベース 一般人口 コホート研究

Epidemiology of Out-of-Hospital Cardiac Arrest Due to Suffocation Focusing on Suffocation Due to Japanese Rice Cake: A Population-Based Observational Study From the Utstein Osaka Project.

Kiyohara K et al.

J Epidemiol. 2018 Feb 5;28(2):67-74.

doi: 10.2188/jea.JE20160179. Epub 2017 Oct 28.

PMID: 29093354 

背景

日本の Rice Cake(餅)は、日本での食物詰まり事故の主な原因である。ただし、餅に起因する窒息、これに伴う院外心停止(out-of-hospital cardiac arrests; OHCA)の疫学はよくわかっていない。

方法

2005年から2012年までの院外心停止データは、大阪府の人口ベース院外心停止レジストリから取得された。救急医療サービス(Eemergency-medical-service, MS)担当者の到着前に発生した窒息による院外心停止を経験した20歳以上の患者が含まれていた。

患者の特徴、入院前の介入、およびアウトカムは、窒息の原因(餅と米以外)に基づいて比較された。主なアウトカムは、院外心停止後の1ヵ月の生存だった。

結果

・調査期間中に計46,911人成人の院外心停止が観察された。院外心停止の7.0%(3,294 / 46,911)は窒息によるもので、餅による窒息が原因の9.5%(314 / 3,294)であり、これらのうち、24.5%(77 / 314)は新年の最初の3日間で発生していた。

Figure 2. 餅による窒息死の日別発生数(本文より引用)

・三ヶ日の粗分析において、1ヵ月生存率は、餅で窒息した人が17.2%(54/314)、他の原因で窒息した人は13.4%(400 / 2,980)だった。

・あらゆる原因による窒息、若年齢、傍観者が目撃したことによる窒息の阻止、およびより早いEMS応答時間の多変量解析では、1ヵ月生存率の向上に有意に関連していた。

結論

窒息による院外心停止の約10%は餅詰まりによるもので、これらの25%は新年の最初の3日間に発生した。予防措置を確立し、窒息の早期認識を改善し、必要時バイスタンダーに早めにEMSを呼ぶよう促すさらなる努力が必要である。

コメント

アブストのみ。

お餅の英語って “rice cake” なんですね。

本研究結果では、 餅詰まりによる院外心停止の80.6%と餅詰まりによるものではないものの78.5%は70歳以上の高齢者とのこと。餅詰まりによって引き起こされるOHCAは、男性患者(67.8%)でより一般的であり、ほとんどが自宅(87.9%)で発生した。全体として、院外心停止の約70%が家族や第三者によって発見されたとのこと。

院外心停止の約80%が70歳以上とのこと。これは餅の有無に関係しなかった。ただし、三ヶ日の餅による窒息数は異常ですね。正月に食べるもので、餅に変わる何かが出てくると良いですね。

✅まとめ✅ 窒息による院外心停止の約10%は餅詰まりによるものであり特に正月の三ヶ日が多い

参考文献

1: Kiyohara K, Sakai T, Nishiyama C, Nishiuchi T, Hayashi Y, Iwami T, Kitamura T. Epidemiology of Out-of-Hospital Cardiac Arrest Due to Suffocation Focusing on Suffocation Due to Japanese Rice Cake: A Population-Based Observational Study From the Utstein Osaka Project. J Epidemiol. 2018 Feb 5;28(2):67-74. doi: 10.2188/jea.JE20160179. Epub 2017 Oct 28. PubMed PMID: 29093354; PubMed Central PMCID: PMC5792229.

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