冠動脈疾患を有す2型糖尿病患者におけるジャディアンス®️使用は左心室筋重量を減らせますか?(小規模RCT; EMPA-HEART CardioLink-6; Circulation 2019)

Effect of Empagliflozin on Left Ventricular Mass in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus and Coronary Artery Disease: The EMPA-HEART CardioLink-6 Randomized Clinical Trial.

Verma S, et al.

Circulation. 2019.

CLINICAL TRIAL REGISTRATION: URL: https://www.clinicaltrials.gov. Unique identifier: NCT02998970.

PMID: 31434508

【背景】

SGLT2(ナトリウム-グルコース共輸送体2)阻害剤は、2型糖尿病の心血管イベントを低下させるが、直接的な心臓への影響を促進するかどうかは不明のままである。

エンパグリフロジンが2型糖尿病と冠動脈疾患を有する患者において、左心室(LV)量の減少を引き起こすかどうか検証した。

【方法】

2016年11月から2018年4月までに、糖化ヘモグロビン6.5%〜10.0%、既知の冠動脈疾患、推定糸球体濾過率60mL / min / 1.73m2で40歳以上80歳以下の97人を募集した。

試験参加者は、標準治療に加えて、6ヶ月間、エンパグリフロジン(10 mg /日、n = 49)またはプラセボ(n = 48)にランダム割り付けされた。

主要アウトカムは、心臓の磁気共鳴画像法によって測定した体表面積で指数化されたLV質量の変化だった。ベースラインから投与後6ヶ月まで検討した。

その他の測定には、体表面積、駆出率、24時間歩行血圧、ヘマトクリット、およびNT-proBNP(N末端プロb型ナトリウム利尿ペプチド)を指標とした左室拡張末期および収縮末期の6ヶ月間の変化が含まれた。

【結果】

・参加者97人(男性90人[93%]、平均[標準偏差] 62.8 [9.0]歳、2型糖尿病期間11.0 [8.2]年、推定糸球体濾過率88.4 [16.9] mL / min / 1.73) m2、LVは体表面積60.7 [11.9] g / m2)に指数化され、90例は追跡時に評価可能な画像を有していた。

・6ヶ月間の体表面積回帰の指標となる平均LV質量は、エンパグリフロジンおよびプラセボを割り当てられた患者でそれぞれ2.6 g / m2および0.01 g / m2だった。

★調整後の差:-3.35 g / m2; 95%CI -5.9〜-0.81g / m2、P = 0.01

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・エンパグリフロジン群では、全体的な歩行収縮期血圧(24時間自由行動下血圧:収縮期)の有意な低下があった。

★調整差 = -6.8mmHg、95%CI -11.2〜 -2.3mmHg、P = 0.003

★拡張期血圧:調整差 = -3.2mmHg、95 %CI -5.8〜 -0.6mmHg、P = 0.02

★ヘマトクリットの上昇(P = 0.0003)

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【結論】

2型糖尿病と冠動脈疾患を有する患者群におけるエンパグリフロジン使用は、6ヶ月後の体表面積に指数化されたLV質量の有意な減少と関連し、EMPA-REG OUTCOME で観察された有益な心血管転帰の一部を説明する。


【コメント】

アブストのみ。

心肥大を抑制する利尿剤と同じような作用ですね。SGLT2 阻害により、左心室質量の低下をもたらすことで心負荷の軽減を行っていると考えられます。

心不全合併の糖尿病患者だけでなく、心不全のみの場合にも使用されそうな流れですね。CREADENCEやDAPA-HFに続いて、いくつか試験が走っているようです。

続報を待ちたい。

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