Geisinger Health Systemの糖尿病患者75,413人を対象とした地域密着型コホート。
2004年1月から2017年1月までのeGFR病期の経時的評価を実施した。
2010年から2015年までの米国の民間医療システム350から提供されたデータを使用し、結果は67,578人の新規メトホルミン使用者および新規スルホニル尿素使用者14,439人の新規患者に再現された。
【暴露】
メトホルミンの使用
【主なアウトカムと測定】
アシドーシスによる入院(国際疾病分類第9改訂版 International Classification of Diseases, ICD-9、276.2の臨床修正コード)。
2つの現実的な臨床現場において、メトホルミンの使用は、30 mL / min / 1.73 m 2未満のeGFRでのみアシドーシスと関連していた。
本結果は、2型糖尿病患者におけるメトホルミンの慎重な使用には、少なくともeGFR 30 mL / min / 1.73 m2が必要であることを支持している。
【コメント】
アブストのみ。
観察研究であるため、あくまで相関関係が認められたにすぎませんが、メトグルコ®️(メトホルミン)による乳酸アシドーシスは、eGFR 30 mL / min / 1.73 m2未満で発生リスクが高そう。
過去の報告では、肝臓あるいは腎疾患を有している患者における乳酸アシドーシスのリスク増加が報告されている。
しかし、どの研究もコホート研究が主であり症例対照研究は少ない印象。続報を待ちたい。]]>
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