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02_循環器系

急性冠症候群を有する2型糖尿病患者のMACEに対する標準治療へのアパベタロン追加の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; BETonMACE試験; JAMA. 2020)

ブロモドメインおよびエクストラターミナール阻害剤の開発が進んでいるエピジェネティクスとは、環境に応じてクロマチンが化学的に変化し、転写に影響を与える過程を指す。ブロモドメインおよびエクスターミナルタンパク質は、アセチル化されたリジン残基を検...
06_骨代謝系

骨粗鬆症におけるデノスマブ治療後のゾレドロン酸への切り替えによる治療効果はどのくらいですか?(小規模; open-RCT; J Bone Miner Res. 2021)

骨粗鬆症治療における治療は何が良いのか?骨粗鬆症は、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。 日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります(日本整形外科学会より)。...
02_批判的吟味 Critical Appraisal

【批判的吟味】70歳以上の高齢者における転倒予防介入は転倒・骨折を減らせますか?(TCT; PreFIT試験; Health Technol Assess. 2021)

試験の概要NHSで実施されている転倒予防サービスPreFITの効果はどのくらいなのか?National Health Service(NHS) は、イギリス政府が運営する国民保険サービスです。税収などの一般財源によって賄われている医療機関の...
06_骨代謝系

70歳以上の高齢者における転倒予防介入は転倒・骨折を減らせますか?(TCT; PreFIT試験; Health Technol Assess. 2021)

高齢化社会に伴い転倒や骨折が増えている転倒や骨折は、公衆衛生上の大きな負担となっています。転倒は、自立性や機能性の低下につながり、介護施設や長期療養への早期入所の主な原因となります(PMID:21655932、PMID:21226685)。...
02_循環器系

心不全(HFpEF)における病院外での心不全エピソードの悪化が死亡リスクに影響するかもしれない(PARAGON-HFの事後解析; JACC 2021)

心不全における入院予防の重要性心不全は疾患名ではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎などの心臓のさまざまな病気や高血圧などが原因となり、引き起こされる状態、つまり症候群のことです。心不全では心臓のポンプ機能(全身に血液を送り出す機能)がうまく...
01_中枢神経系

ハロペリドールでコントロール不良な進行がん患者に対するロラゼパム追加効果はどのくらい?(DB-RCT; JAMA. 2017)

がん患者における せん妄のコントロールをどのように行うのか?2013年に行われたシステマティックレビューでは、人生の最後の日を迎える患者の約90%にせん妄が認められました(PMID: 22988044)。また緩和ケアへの入院時では約35%に...
02_循環器系

心血管イベント既往のない高血圧症患者における降圧レベルはどの程度が良いのか?(韓国 全国規模のコホート研究; J Am Heart Assoc. 2021)

アジア人において、降圧の程度と心血管イベントとの関連性はどのくらいか?日本の高血圧治療ガイドライン2019において、高血圧の基準値が変更され、I度高血圧は140〜159/90〜99mmHg(家庭血圧 135〜144/85〜89mmHg)のま...
02_循環器系

高血圧患者におけるβ遮断薬は脂溶性の方が良いかもしれない(SR&NWM; J Am Soc Hypertens. 2017)

各アウトカムに対するβ遮断薬の有効性は?β遮断薬は、高血圧症の治療に数十年にわたって使用されてきました。その理由は、降圧効果と全死亡および心血管死亡に対する長期的な有益性にあります。しかし、最近の研究では、β遮断薬は他の降圧剤と比較して、脳...
02_循環器系

急性虚血性脳卒中患者における血栓溶解療法までの時間と長期アウトカムとの関連性は?(デンマーク人口ベース研究; Stroke. 2021)

急性虚血性脳卒中患者における最適な血栓溶解療法の開始タイミングは?急性虚血性脳卒中患者において、血栓溶解療法を開始するまでの時間が遅くなるほど治療効果が減少することはよく知られています。つまり、可能な限り早急に血栓溶解療法を開始することが、...
00_その他

多併存疾患(Multimorbidity)の疫学と医療、研究、医学教育への影響(横断研究; Lancet 2012)

多併存疾患は加齢とともに増加する長期にわたる疾患の増加に対応することは、世界中の政府や医療システムが直面している主要な課題です。ヘルスケアの提供、医学研究、医学教育の中心は個々の疾患ですが、2つ以上の慢性疾患を持つ多併存疾患患者には、より広...
02_循環器系

心血管疾患におけるアスピリンの投与量は81mgと325mgどちらが良いですか?(Open-RCT; ADAPTABLE試験; N Engl J Med. 2021)

心血管イベント抑制及び出血リスクにおけるアスピリンの最適用量は?動脈硬化性心血管疾患を有する患者においては、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントの発生を抑制するための治療戦略が求められており、その1つとしてアスピリンによる予防的治療が行われ...
01_ワクチン vaccine

妊娠中・授乳中の女性におけるCOVID-19 mRNAワクチンの接種は妊婦に免疫原性を示し、ワクチンによって誘発された抗体は乳児の臍帯血および母乳に移行する(探索的前向きコホート研究; JAMA. 2021)

妊婦・授乳婦におけるCOVID-19 mRNAワクチンの有効性とは?妊娠中の女性はCOVID-19による罹患率や死亡率のリスクが高いが、COVID-19ワクチンの第3相試験からは除外されています。これは、母体及び胎児へのmRNAワクチンの影...
02_批判的吟味 Critical Appraisal

【批判的吟味】メトホルミン治療で効果不充分な2型糖尿病患者における経口セマグルチド vs. エンパグリフロジン(代用のアウトカム; Open-RCT; PIONEER 2試験; Diabetes Care. 2019)

試験の背景2型糖尿病患者の多くは、メトホルミンによる薬物療法を行っても充分な血糖コントロールができない、あるいは維持できないことが多いことは臨床試験の結果から明らかです。グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)及びナトリウム-...
02_循環器系

COVID-19の入院患者におけるJanus Kinase(JAK)阻害剤の効果はどのくらい?(SR&MA; Clin Epidemiol Glob Health. Jul-Sep 2021)

重症COVID-19に対するJAK阻害薬の効果は?重症のCOVID-19によって引き起こされる高炎症状態は、サイトカインの大量放出と炎症マーカーの増加を特徴とし、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、致命的な血栓症、多臓器不全に至る可能性のある重...
01_中枢神経系

遅発性ジスキネジアに対するバルベナジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; KINECT3; Am J Psychiatry. 2017)

ジスキネジアとは?ジスキネジアとは、自分では止めらない、または止めてもすぐに出現するおかしな動きをまとめた呼び名です。他の人から見ると、自分で勝手に動いているのか、止められないで困っているのか分からないような動きです。ジスキネジアの頻度の高...
01_中枢神経系

アミロイドβに対するモノクローナル抗体はアルツハイマー病の進行を抑止できますか?(第3相RCTのSR&MA; Ageing Res Rev. 2021)

認知症に対する薬剤の開発中止が相次ぐ認知症とは、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態です。主な初期症状としては、もの忘れ、理解力・判断速度の低下、集中力・作業能力の低下、精神的混乱や落ち込み...
08_炎症・免疫・アレルギー系

反復性急性中耳炎に対する鼓膜切開チューブまたは医学的管理どちらが良さそうですか?(RCT; NEJM2021)

反復性急性中耳炎に対する治療は何が良いのか?慢性中耳炎とは、急性中耳炎を反復し、中耳の鼓膜や骨に慢性的な炎症が生じるために耳漏が持続してしまう状態です。鼓膜穿孔を伴うことが多いため、中耳内圧が高まらず、痛みは生じにくいことが知られています。...
02_循環器系

2型糖尿病と冠動脈疾患を有する患者の全死亡率に対するβ遮断薬の効果はどのくらいですか?(事後解析; Diabetes Obes Metab. 2017)

糖尿病患者におけるβ遮断薬の有効性はリスクを上回るのか?現在のガイドラインでは、冠動脈疾患(CHD)患者にβ遮断薬を使用することが推奨されています。しかし、心筋梗塞の既往のない安定したCHD患者や左室駆出率の低下した心不全患者において、生存...
08_炎症・免疫・アレルギー系

地域治療を受けたCOVID-19患者に対するコルヒチン投与の効果はどのくらい?(DB-RCT; COLCORONA試験; Lancet Respir Med. 2021)

COVID-19に対するコルヒチンは有効な治療法の一つなのか?これまでの報告によると、COVID-19患者の一部は過剰な炎症を起こしていることが示唆されています。COVID-19で入院した患者では、ステロイドであるデキサメタゾンが死亡率を低...
01_ワクチン vaccine

イスラエルの医療従事者に対するBNT162b2ワクチン接種と症候性および無症候性SARS-CoV-2感染症の発生率(単施設; 後向き研究; JAMA. 2021)

Pfizer社とBioNTech社が製造したBNT162b2 COVID-19ワクチンは、第3相プラセボ対照ランダム化臨床試験において、症候性SARS-CoV-2感染の予防に95%の有効性を示し、COVID-19ワクチンとしては初めて米国食...
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