01_中枢神経系 妊娠中の抗うつ薬使用と出生児の神経発達障害リスクとの関連性はどのくらい?(コホート研究; JAMA Intern Med. 2022) 妊娠中の抗うつ薬の使用は、いくつかの研究において、小児の神経発達障害と関連していることが報告されています。しかし、その結果は、親の精神的健康状態、遺伝、および環境因子による制御不能な交絡によって説明されるかもしれません。つまり、妊娠中の抗うつ薬使用が、小児の神経発達障害リスクの直接的な原因かどうか… 2023.03.07 01_中枢神経系30_小児
09_感染症 12歳以上のワクチン未接種者およびワクチン接種者におけるCOVID-19罹患率および死亡率の比較(CDC; MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2023) 2022年9月1日、CDCは、12歳以上(※その後、生後6ヵ月以上まで拡大)の患者に対して、前回のワクチン接種により低下した予防効果を回復させ、出現した変異株に対する予防効果を拡大するために、最新の二価COVID-19ワクチンのブースターを推奨しました。これはワクチン承認時の臨床試験やリアルワール… 2023.03.06 09_感染症
08_炎症・免疫・アレルギー系 レボセチリジン5mgに耐性のある慢性蕁麻疹には10mgへの増量と他剤併用どちらが良いですか?(単施設DB-RCT; Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2017) 慢性蕁麻疹は、患者にとっても治療する医師にとっても悩ましい問題です。やや古いですが、海外の診療ガイドラインであるEAACI/GA[2]LEN/EDF/WAOガイドラインでは、ロイコトリエン受容体拮抗薬を追加する前に、抗ヒスタミン薬を標準量の4倍まで増量するよう提唱しています。しかし、このような高用… 2023.03.05 08_炎症・免疫・アレルギー系
04_消化器系 出血性消化性潰瘍患者における内視鏡治療後のプロトンポンプ阻害薬の高用量投与と非高用量投与、どちらが良さそうですか?(RCTのSR&MA; Arch Intern Med. 2010) 出血性消化潰瘍に対する内視鏡治療は、病勢の持続・再出血を予防し、緊急手術への移行や死亡リスクを低減させるために有用であることが報告されています。また、再出血予防のために内視鏡治療後に高用量プロトンポンプ阻害薬(PPI)(80mgボーラス投与後、8mg/hを72時間持続点滴)が行われます。高用量PP… 2023.03.04 04_消化器系
09_感染症 オミクロン変異株の流行期におけるニルマトレルビルの効果はどのくらいですか?(後向きコホート研究; Lancet Infect Dis. 2023) オミクロン変異株の流行時におけるニルマトレルビルの効果はどのくらい?ニルマトルビルはSARS-CoV-2に対してin vitro活性を有するプロテアーゼ阻害剤であり、リトナビルでブーストしたニルマトレルビルは、デルタおよび初期のオミクロン変... 2023.03.03 09_感染症
00_その他 枕の高さを厳密に調整すると首の痛みや体感症状にどのように影響しますか?(非対照前向き研究; J Phys Ther Sci. 2023) 就寝中に頭部を支えているのは枕のみです。枕の高さを調節することで身体にどのように影響するのかについては充分に影響されていません。そこで今回は、Set-up for Spinal Sleep法を用いて枕の高さを厳密に調整することで、首の痛みや身体症状などの臨床転帰が改善されるかどうかを確認した非対照… 2023.03.02 00_その他
00_その他 ダブルチェックよりトリプルチェック以上の方が過誤発生を防げますか?(レビュー) チェックの回数を増やすとエラーは減るのか?薬剤師業務としての調剤・監査・鑑査では、正しい患者に、正しい薬剤が、正しい目的で、正しい用量、処方されていることを確認しています。その他に薬物相互作用などの安全性評価も行っています。これにより期待す... 2023.03.01 00_その他
20_妊婦 妊婦におけるmRNA COVID-19ワクチン接種と乳児におけるデルタあるいはオミクロンの感染・入院はどのように関連しているのか?(試験陰性症例対照研究; BMJ. 2023) 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)感染によるCOVID-19患者は世界中から報告されており、感染流行が終息する未来は一向に見えてきません。妊婦などの特定の背景を有する患者におけるエビデンスは限られていますが、非妊婦と比較して、SARS-CoV-2感染により重症化・重篤化… 2023.02.28 20_妊婦
09_感染症 エンシトレルビルはコロナ後遺症のリスクを低減できますか?(探索的評価; 学会報告; CROI2023) 2023年2月22日、塩野義製薬株式会社が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬エンシトレルビル フマル酸(商品名:ゾコーバ錠125mg、以下「エンシトレルビル」)について、第2/3相臨床試験のPhase 3 partより新たに得られた結果を第30回 Conference on Re… 2023.02.27 09_感染症
02_循環器系 複雑な経皮的冠動脈インターベンション後のDAPT実施期間は1~3ヵ月でも良い?(メタ解析; Sidney-2; J Am Coll Cardiol. 2023) 狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、冠動脈が細くなったり詰まったりする状態です。これに対する治療は、血管の狭くなった部分を広げて、血液のスムーズな流れを取り戻すことが目的となります。血管拡張の方法として、薬物治療、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)、冠動脈バイパス手術(CABG)の3つがあ… 2023.02.26 02_循環器系
04_消化器系 肝硬変患者におけるプロトンポンプ阻害薬曝露と主要な肝関連アウトカムの関連性はどのくらい?(Veterans Affairs; コホート研究; Gastroenterology. 2022) 食道・胃静脈瘤に対する内視鏡的治療期間中において、出血性胃炎や胃潰瘍の合併頻度が高く、その防止策としてH2ブロッカーや防御因子増強薬、そしてPPIが投与されています。しかし、肝硬変患者の食道胃静脈瘤出血にPPIを普遍的に使用することを支持するコンセンサスやエビデンスは充分ではありません。そこで今回… 2023.02.25 04_消化器系
07_腎・泌尿器系 進行性IgA腎症患者におけるミコフェノール酸モフェチルの有効性・安全性はどのくらいですか?(PROBE; JAMA Netw Open. 2023) 進行性IgA腎症患者におけるミコフェノール酸モフェチルの効果はどのくらい?免疫グロブリンA腎症(IgA腎症)の治療におけるミコフェノール酸モフェチル(MMF)の役割は、依然として非常に議論の分かれるところです。国内の診療ガイドラインによれば... 2023.02.24 07_腎・泌尿器系
09_感染症 呼吸器系ウイルスの拡散を阻止または低減するための物理的介入法の効果はどのくらいですか?(SR&MA; Cochrane Database Syst Rev. 2023) 急性呼吸器感染症(ARI)のウイルス性流行またはパンデミックは、世界的な脅威となっています。例えば、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2009年のH1N1pdm09ウイルスによるインフルエンザ(H1N1)、2019年のSARS-CoV-2によるコロナウイルス症2019(COVID-19… 2023.02.23 09_感染症
04_消化器系 逆流性食道炎の治癒および治癒の維持に対してボノプラザンとランソプラゾール、どちらが優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2023) 数十年にわたり、プロトンポンプ阻害薬(PPI)がびらん性食道炎の治療の中心的な役割を担ってきました。PPIに対して比較的新しい治療薬であるカリウムイオン競合型アシッドブロッカーのボノプラザンは、PPIよりも強力な酸阻害作用を示すことが報告されていますが、びらん性食道炎に対する有効性に関するデータは… 2023.02.22 04_消化器系
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病における血管石灰化に対するマグネシウム補給の効果はどのくらいですか?(小規模DB-RCT; MAGiCAL-CKD試験; J Am Soc Nephrol. 2023) 血清マグネシウム濃度の上昇は、CKD患者における心血管イベントのリスク低下と関連していることが報告されています。また、マグネシウム補充はCKD動物モデルにおいて血管の石灰化を防ぐことも報告されています。しかし、より質の高い試験デザインでの検証は充分に行われていません。そこで今回は、マグネシウムの経… 2023.02.21 07_腎・泌尿器系
20_ポリファーマシー 高齢者における患者中心の減処方介入の効果はどのくらいですか?(RCT; Shed-MEDS試験; JAMA Intern Med. 2023) 減処方(deprescribing)は、ポリファーマシーの負担に対処するための有望なアプローチです。ポストアキュートケア(PAC、救急医療後、急性期医療後)施設で継続的なケアを必要とする高齢患者の病院環境における包括的な減処方を開始した研究はありません。そこで今回は、PAC施設に移行または退院する… 2023.02.20 20_ポリファーマシー
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤(vs.DPP-4阻害剤)の有効性と安全性はベースラインHbA1c値により変動しますか?(米国データベース研究; JAMA Intern Med. 2023) ベースラインのHbA1cにより有効性・安全性に違いは出てくるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2i)療法は、少数の有害事象を伴うものの、心血管系への恩恵が一貫して認められています。しかし、ベースラインのヘモグロビンA1c... 2023.02.19 02_循環器系05_内分泌代謝系
07_腎・泌尿器系 オメガ3系の多価不飽和脂肪酸と慢性腎臓病の発症と関連しているのか?(前向き研究のプール解析; BMJ. 2023) オメガ3系の多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)バイオマーカー(植物由来のαリノレン酸、魚介類由来のエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸など)の循環レベルと慢性腎臓病(CKD)発症との関連性については充分に検討されていません。そこで今回は、n-3 PUFAとCKD発症との関連性について、前向き… 2023.02.18 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心房細動および糖尿病を有する高齢者における心不全リスクと抗凝固薬の関連性はどのくらい?(台湾 人口ベース後向き観察研究; Cardiovasc Diabetol. 2023) 使用する抗凝固薬により心不全合併リスクは異なるのか?心不全は、心房細動(AF)や糖尿病(DM)を有する高齢者における重要な合併症です。最近の前臨床研究では、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)が心筋線維化および虚血性心筋症の進行を抑制す... 2023.02.17 02_循環器系
02_循環器系 siRNA製剤であるインクリシランは心血管リスクを低減できますか?(ORION試験3件のプール解析; Eur Heart J. 2023) Inclisiran(インクリシラン:2022年時点では日本未承認)は、年2回投与されるsiRNA製剤であり、第III相試験において、プラセボと比較してLDLコレステロール(LDL-C)を有意に低下させました。しかし、インクリシランによるLDL-Cの低下が心血管イベントのリスク低下につながるかどう… 2023.02.16 02_循環器系05_内分泌代謝系