20_妊婦

スポンサーリンク
20_妊婦

慢性高血圧女性における加重型妊娠高血圧腎症予防のための低用量アスピリンは有効ですか?(SR&MA; Am J Obstet Gynecol. 2023)

妊娠はホルモンバランスの変化などにより、様々な疾患を合併することがあります。高血圧を発症する場合を妊娠高血圧症候群と呼びますが、これを放置すると母子ともに予後不良であるため、早期治療が求められます。一般的な妊娠高血圧症候群のリスク因子とし…
20_妊婦

経膣分娩を計画している女性におけるアジスロマイシン投与は敗血症または死亡を予防できますか?(RCT; A-PLUS試験; N Engl J Med. 2023)

アジスロマイシンの使用により、予期していない帝王切開分娩の女性における母体感染症が減少することが報告されています。しかし、計画的な経膣分娩の女性に対する効果は不明です。そこで今回は、分娩期におけるアジスロマイシンの経口単回投与により、母体…
01_中枢神経系

妊娠中のロイコトリエン受容体拮抗薬の使用と子孫の精神神経系イベントとの関連性は?(台湾データベース研究; JAMA Netw Open. 2023)

ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性気道疾患の治療に使用される薬剤の一種です。米国食品医薬品局(FDA)は、長年にわたり、LTRAの最初の薬剤であるモンテルカストに関連する精神神経系イベントの…
02_循環器系

産後高血圧のコントロールにおけるヒドロクロロチアジドとリシノプリル併用療法 vs. ニフェジピン(パイロットRCT; Am J Obstet Gynecol. 2023)

アンジオテンシン変換酵素阻害薬と利尿薬は、妊娠中の催奇形性のため、産後高血圧に対して充分に使用されていない可能性があります。治療薬は出産後も継続され、治療薬が変更されることはほぼありません。したがって、産後高血圧のコントロールにおいて、よ…
20_妊婦

早発性子癇の高リスク妊婦において妊娠24~28週でアスピリンを中止しても問題ない?(Open-RCT; JAMA. 2023)

アスピリンは、子癇(しかん)前症のリスクが高い妊婦において、早発子癇の発生率を62%減少させることが示されています。しかし、アスピリンは周産期出血のリスク上昇と関連する可能性があります。このリスクは、妊娠期(妊娠37週)前にアスピリン…
20_妊婦

妊婦におけるmRNA COVID-19ワクチン接種と乳児におけるデルタあるいはオミクロンの感染・入院はどのように関連しているのか?(試験陰性症例対照研究; BMJ. 2023)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)感染によるCOVID-19患者は世界中から報告されており、感染流行が終息する未来は一向に見えてきません。妊婦などの特定の背景を有する患者におけるエビデンスは限られていますが、非妊婦と比較して、SARS-CoV-2感染により重症化・重篤化…
02_循環器系

日本における高血圧妊婦への降圧剤処方傾向の推移は?(後向きコホート研究; Hypertens Res. 2022)

高血圧症は妊婦において、高頻度で認められる疾患の一つです。妊婦を対象としたランダム化比較試験の実施は倫理的側面から困難であり、主にレジストリー研究やコホート研究の結果を参照することになります。妊娠中の降圧薬使用は、胎児への影響があることから、使用できる薬剤は限られており、これまでメチルドパ(商品名…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン接種をためらう妊婦は多い?(SR&MA; BMJ Open. 2022)

急性呼吸器感染症であるCOVID-19は世界中に広がり、世界的な公衆衛生上の一大イベントとして知られるようになりました。2019年12月、中国の武漢で新型コロナウイルスが表面化し、その後も近隣諸国に広がり、パンデミックとなりました。それ以降、世界中で幅広い年齢層の人々の間で大規模な流行を引き起こす…
01_ワクチン vaccine

妊娠中のmRNA COVID-19ワクチン接種の安全性と有効性は?(SR&MA; Nat Commun. 2022)

2020年12月に最初のCOVID-19ワクチン接種の有効性が報告され、高所得国では直ちに大量接種が開始され、地域や世界によって接種率にばらつきがあるものの、これまでにないスピードで進行しています。ワクチン接種が十分でないグループのひとつが妊娠中の人々です。COVID-19ワクチンの初期試験から妊…
12_血液・造血器系

妊娠前の静脈血栓塞栓症患者における妊娠第1期の抗凝固薬曝露と妊娠の有害事象との関連性は?(デンマーク人口ベースコホート研究; Am J Med. 2022)

静脈血栓塞栓症の女性患者は、抗凝固薬による治療開始後に妊娠する可能性があることから、妊娠した後に治療法を変更する必要があります。ビタミンK拮抗薬は胎児への影響があるため妊婦に対して禁忌であることから、基本的には低分子ヘパリンを使用することになります。低分子ヘパリンは注射回数が多いことから、患者負担…
12_血液・造血器系

妊婦における直接経口抗凝固薬の安全性は?(後向きコホート研究; Lancet Haematol. 2020)

直接経口抗凝固薬(DOAC)は、多くの抗凝固療法の適応症において、ビタミンK拮抗薬にほぼ取って代わっています。これは有効性に差がなく、出血などの安全性においてビタミンK拮抗薬より優れる臨床試験の結果が示されているためです。生殖年齢の女性を含む数百万人の患者に処方され、妊娠初期にDOACに曝露される…
02_循環器系

妊婦における軽度慢性高血圧症に対する積極的降圧治療は有効ですか?(Open-RCT; CHAP試験; N Engl J Med. 2022)

妊娠中はホルモンバランスの変化などの要因から妊娠高血圧症候群がみられます。妊娠高血圧症候群がとは、妊娠20週以降、分娩12週までの間に高血圧となる疾患であり、時に蛋白尿や全身の臓器障害を伴うことがあります。妊娠中は、そのステージにより薬剤の感受性が異なりますが、倫理的観点から臨床試験の実施が困難で…
02_循環器系

妊娠高血圧症の既往は出産後の慢性高血圧症の発症リスク増加と関連する(フランス人口ベースコホート研究; CONCEPTION試験; Eur Heart J. 2021)

妊娠高血圧症候群は出産後にも影響を与えるのか?妊娠高血圧症候群(Hypertensive disorders of pregnancy, HDP)とは、妊娠時に高血圧を発症した状態です。妊娠より以前から高血圧を認める場合、または妊娠20週ま...
01_ワクチン vaccine

妊婦における新型コロナワクチン(BNT162b2)接種の安全性・有効性は?(後向きコホート研究; JAMA. 2021)

新型コロナウイルスに対するBNT162b2メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン(Pfizer-BioNTech社製)は有効性・安全性が検証され、様々な国で承認されています。12歳以上の小児・青年・成人に対して使用されています。一方で妊娠中の有効性と安全性に関するデータは、観察研究の結果が報告…
01_ワクチン vaccine

妊娠中・授乳中の女性におけるCOVID-19に対するワクチン反応性(前向きコホート研究; Am J Obstet Gynecol. 2021)

妊娠中・授乳中の女性におけるCOVID-19に対するワクチン反応性は?2021年3月1日時点で、米国だけでも73,600件以上の感染と80件以上の妊産婦死亡が妊婦に発生しています(CDC-MMWR)。重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(S...
05_内分泌代謝系

妊娠中の2型糖尿病患者におけるメトホルミン使用は安全ですか?(DB-RCT; MiTy試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2020)

メトホルミンは妊婦に禁忌とされているが…メトホルミン(メトグルコ®️)の添付文書では、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に禁忌とされています。この設定根拠としては、動物実験の結果と妊婦の特徴によるものです。妊婦又は妊娠している可能性のある...
09_感染症

COVID-19入院患者において妊娠の有無は死亡リスクに影響しますか?(後向きコホート研究; Letter for Ann Intern Med. 2021)

COVID-19の妊婦における死亡リスクは、非妊娠患者と比較して高いのか低いのか?妊娠中のCOVID-19患者を調査した研究では、生殖年齢の非妊娠患者と比較して、妊娠中の患者では死亡リスクが高まることが示されています(PMID:331519...
09_感染症

症候性および無症候性のCOVID-19入院妊婦の発生率、特徴、転帰について(英国の人口ベース前向きコホート研究; UKOSS試験; PLoS One. 2021)

COVID-19で入院した妊婦における発生率、特徴、転帰について症候性と無症候性で違いはあるのか?2020年3月、世界保健機関は新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)の世界的パンデミックを宣言しました。妊娠中の女性とその児における...
09_感染症

COVID-19の妊婦及び新生児は非感染者と比較して死亡リスクや新生児合併症リスクが高いかもしれない(前向きコホート研究; INTERCOVID試験; JAMA Pediatr. 2021)

COVID-19が妊婦と新生児に与える影響は?COVID-19が流行し始めた頃、妊娠中のリスクの正確な把握は不確かであり、それが妊婦の精神的健康に影響を与えていました。この問題は、妊娠前の他のコロナウイルス感染症(重症急性呼吸器症候群や中東...
20_妊婦

ドンペリドンは妊婦へ安全に使用できますか?(コホート研究; J Obstet Gynaecol Res. 2021)

ドンペリドン及びメトクロプラミドは妊婦に安全に使用できるのか?ドンペリドンとメトクロプラミドは、制吐剤として一般的に使用されています。大規模な疫学研究により、メトクロプラミドは奇形リスクを増加させないことが示されています(NEJM 2009...
スポンサーリンク