09_感染症

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09_感染症

急性脳損傷患者における人工呼吸器関連肺炎の早期予防のためのセフトリアキソンは有効ですか?(DB-RCT; Lancet Respir Med. 2024)

急性脳損傷患者は人工呼吸器関連肺炎(VAP)のリスクが高いことが報告されています。短期間の抗生物質による予防の有用性については議論が続いています。そこで今回は、人工呼吸を必要とする重症脳損傷患者において、抗生物質セフトリアキソンの早期単回…
09_感染症

軽症から中等症までの成人COVID-19患者に対するシムノトレルビル経口投与の効果は?(DB-RCT; N Engl J Med. 2024)

Simnotrelvir(シムノトレルビル)は経口の3-キモトリプシン様プロテアーゼ阻害剤(3-chymotrypsin-like protease inhibitor)であり、in vitroで重症急性呼吸器症群コロナウイルス2(SAR…
09_感染症

エンテロバクター属菌による血流感染症患者に対する抗緑膿菌βラクタム薬の漸減と継続どちらが良い?(Open-RCT; SIMPLIFY試験; Lancet Infect Dis. 2024)

エンテロバクター属菌感染症に対する抗緑膿菌βラクタム薬 漸減 vs. 継続広域スペクトルの抗生物質から狭域スペクトルの抗生物質への漸減は、抗生物質の選択圧を軽減するための重要な手段であると考えられていますが、適切なエビデンスが乏しいことがそ...
01_ワクチン vaccine

小児・青少年の感染症/重症疾患に対するBNT162b2ワクチンの有効性は?(コホート3件の比較有効性研究; Ann Intern Med. 2024)

小児科におけるBNT162b2ワクチン(Pfizer/BioNTech社製)の有効性は、オミクロンバリアント(変異株)の出現前にランダム化比較試験で評価されました。この集団におけるオミクロン期間中のワクチン防御の長期持続性はまだ限定的です。
09_感染症

ワクチン未接種と重症COVID-19の転帰との関連性は?(英国内コホート研究のメタ解析; HDR UK COALESCE Consortium; Lancet. 2024)

ワクチン接種不足(SARS-CoV-2ワクチンの接種回数が推奨回数に満たない)は、完全接種(SARS-CoV-2ワクチンの接種回数が推奨回数に達する)と比較して、重症COVID-19の転帰、すなわちCOVID-19による入院や死亡のリスク…
09_感染症

COVID-19と季節性インフルエンザによる入院後の患者転帰への影響は?(コホート研究; Lancet Infect Dis. 2023)

COVID-19とインフルエンザで入院した患者のこれまでの比較解析では、死亡、再入院、感染後6ヵ月までの狭い範囲の健康転帰のリスクを評価していました。そのため、より長期間の影響や、より多くのアウトカム評価が求められています。そこで今回は、…
01_ワクチン vaccine

高齢者におけるRSウイルスに対するmRNAワクチンの有効性と安全性はどのくらい?(DB-RCT; ConquerRSV試験; N Engl J Med. 2023)

呼吸器合胞体(RS)ウイルスは、高齢者においてかなりの罹患率と死亡率を引き起こす可能性があります。これまでに高齢者を対象としたRSウイルスワクチンは上市されていません。現在、安定化RSウイルスプレフュージョンF糖蛋白をコードするmRNAベ…
09_感染症

インフルエンザ外来患者におけるオセルタミビルの使用は入院を予防できますか?(SR&MA; JAMA Intern Med. 2024)

オセルタミビルは広く使用されているにもかかわらず、外来患者に投与した場合に入院リスクが低下するかどうかについては、先行するメタ解析による要約エビデンスでは矛盾した結論が得られています。また、医師主導の大規模ランダム化臨床試験のいくつかは、…
01_ワクチン vaccine

乳児のRSウイルスによる入院予防にニルセビマブは有効ですか?(実用的試験; HARMONIE試験; N Engl J Med. 2023)

呼吸器合胞体ウイルス(Respiratory syncytial virus, RSV)は年齢を問わず、顕性感染を引き起こすことが知られています。特に乳幼児期においては非常に重要な病原ウイルスであり、生後数週〜数ヵ月の期間にもっとも重症な…
09_感染症

SARS-CoV-2持続感染は心不全の発症リスクになる?(基礎研究; 3次元心臓モデルを用いたリスク予測; Cell. 2023)

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の累積感染者数は7億5,400万人を超え、死亡者数は2023年2月時点で680万人に達しています。SARS-CoV-2の変異株は引き続きBA.5株(オミクロン株)が支配的であるとされています。 心…
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米国における小児および青年の外来での抗インフルエンザウイルス剤使用の傾向は?(横断研究; Pediatrics. 2023)

インフルエンザ抗ウイルス薬は、症状持続期間が2日未満の小児やインフルエンザ合併症のリスクが高い小児の転帰を改善することが報告されています。しかし、小児集団におけるインフルエンザ抗ウイルス薬の実際の処方傾向は不明です。そこで今回は、2010…
09_感染症

救急外来を受診した成人におけるSARS-CoV-2オミクロン変異株感染の転帰と季節性インフルエンザおよびRSウイルス感染との比較(多施設コホート研究; Clin Infect Dis. 2023)

SARS-CoV-2感染による人類への影響度はどのくらいか?SARS-CoV-2感染の影響については、病原性の低い亜種が出現し、集団免疫力が増加している時代において議論が残っています。そこで今回は、オミクロン、インフルエンザ、または呼吸器合...
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COVID-19迅速抗原検査の検体採取として最適な方法は?(RCT; JAMA Netw Open. 2023)

COVID-19の迅速抗原検査を実施するためには、自己採取または医療従事者(HCW)採取の鼻腔スワブ検体が望ましいサンプリング方法とされていますが、咽頭検体が検査感度を向上させることができるかどうかについては議論の余地があります。そこで今・・・
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米国退役軍人におけるCOVID-19後遺症の発症に対するニルマトレルビル-リトナビルの有効性はどのくらい?(標的試験エミュレーション; Ann Intern Med. 2023)

これまでの研究結果から、COVID-19は急性感染後の多くのCOVID-19後遺症の発症に関連していることが示されています。一方で、急性COVID-19の治療に用いられる経口抗ウイルス薬のCOVID-19後遺症の発症予防効果に関する情報は・・・
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中国における軽度〜中等度のCOVID-19患者に対する経口抗ウイルス薬VV116の効果はどのくらい?(DB-RCT; Lancet Infect Dis. 2023)

SARS-CoV-2の蔓延は世界的な大流行を引き起こし、オミクロン感染症の治療には未だ満たされていない医療ニーズがあります。SARS-CoV-2に対して強力な活性を有する経口抗ウイルス薬であるVV116は、in vitroや小規模の臨床研…
01_ワクチン vaccine

BNT162b2 BA.4/5 COVID-19ワクチンとインフルエンザワクチン同時接種は有効ですか?(後向き研究; JAMA Netw Open. 2023)

地域社会におけるCOVID-19ワクチンと季節性インフルエンザワクチン(SIV)は同時期に流行がみられることから、同時接種が可能となれば国民の利便性向上につながります。しかし、これらワクチンの同時接種の推定効果を比較したデータは存在しませ…
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2経鼻ワクチンdNS1-RBDの安全性と有効性は?(DB-RCT; COVID-19-PRO-003試験; Lancet Respir Med. 2023)

弱毒化インフルエンザウイルスベクターを用いたSARS-CoV-2経鼻ワクチン(dNS1-RBD, Pneucolin; Beijing Wantai Biological Pharmacy Enterprise, Beijing, Chi…
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小児のCOVID-19患者では、新たに疾患を発症するリスクが78%高い?(コホート内症例対照研究; Acta Paediatr. 2023)

小児は成人と比較して重度のCOVID-19の影響をほとんど受けていないことが報告されていますが、発症後に新たな病態を経験した可能性を示唆するデータがあります。そこで今回は、COVID-19を経験した小児と健常対照者の転帰を比較したコホート…
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オミクロン変異株(B.1.1.529)流行時のCOVID-19ワクチン接種の効果はどのくらい?(モデル解析; BMC Infect Dis. 2023)

高所得国を含む多くの国が、抗原的に異なる進化を遂げたオミクロン変異体(B.1.1.529)による流行波の制御に苦慮していました。オミクロン流行期におけるワクチン接種の直接的・間接的効果を評価することは、ウイルス対策政策を評価する上で不可欠…
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インフルエンザウイルス感染症に対するバロキサビル マルボキシル vs. オセルタミビル(SR&MA; J Infect Chemother. 2023)

新たに開発されたキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬であるバロキサビル マルボキシル(Baloxavir marboxil, BXM)は、入院患者および外来患者におけるインフルエンザウイルス感染症の治療に広く使用されています。以前のメタ…
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