08_炎症・免疫・アレルギー系

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08_炎症・免疫・アレルギー系

ピーナッツアレルギーの幼児1~3歳に対する表皮免疫療法の効果はどのくらい?(DB-RCT; EPITOPE試験; N Engl J Med. 2023)

ピーナッツアレルギー患者に対する表皮免疫療法の効果は? 幼児、小児の食物アレルギーの原因として、卵、牛乳、小麦、ピーナッツなどが挙げられます。米国ではピーナッツバターの使用量が多く、ピーナッツ(落花生)は関心の高いアレルゲンの一つです。日本...
05_内分泌代謝系

スタチン治療を受けている患者における心血管イベントの予測因子として炎症とコレステロールどちらが良い?(大規模RCT3件の統合; Lancet. 2023)

炎症とコレステロールどちらがより適した患者予後の予測因子となりうるのか? 炎症と高脂血症(脂質異常症)は共にアテローム血栓症に寄与しています。スタチンによる集中治療を受けると、将来の心血管イベントリスクに対する炎症と高脂血症の相対的な寄与が...
08_炎症・免疫・アレルギー系

潰瘍性大腸炎の導入療法および維持療法としてのエトラシモドの有効性・安全性は?(BD-RCT2件; ELEVTE試験; Lancet. 2023)

スフィンゴシン1リン酸(S1P)受容体のサブタイプ1,4,5を選択的に活性化し、S1P2,3には活性が検出されない1日1回投与の経口薬であるEtrasimod(エトラシモド)は、潰瘍性大腸炎を含む免疫媒介疾患の治療薬として開発中です。今回…
08_炎症・免疫・アレルギー系

慢性特発性蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬はどれが良いですか?(RCT; Clin Cosmet Investig Dermatol . 2022)

慢性特発性蕁麻疹に対するビラスチン vs. フェキソフェナジン vs. レボセチリジン 国内外の診療ガイドラインにおいて、第二世代抗ヒスタミン薬は慢性特発性蕁麻疹(CSU)の第一選択薬とされています。しかし、患者の50%は第二世代抗ヒスタミ...
08_炎症・免疫・アレルギー系

レボセチリジン5mgに耐性のある慢性蕁麻疹には10mgへの増量と他剤併用どちらが良いですか?(単施設DB-RCT; Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2017)

慢性蕁麻疹は、患者にとっても治療する医師にとっても悩ましい問題です。やや古いですが、海外の診療ガイドラインであるEAACI/GA[2]LEN/EDF/WAOガイドラインでは、ロイコトリエン受容体拮抗薬を追加する前に、抗ヒスタミン薬を標準量の4倍まで増量するよう提唱しています。しかし、このような高用…
08_炎症・免疫・アレルギー系

鉄欠乏性貧血を呈する炎症性腸疾患貧血の低リン血症に対してデルイソマルトース第二鉄とカルボキシマルトース第二鉄、どちらが良さそうですか?(DB-RCT; PHOSPHARE-IBD試験; Gut. 2022)

炎症性腸疾患(IBD)による貧血や鉄欠乏症の一般的な治療法である鉄剤の静脈内投与は、低リン酸血症を引き起こすことがあります。しかし、薬剤間の比較検討は充分になされていません。そこで今回は、カルボキシマルトース第二鉄(商品名:フェインジェクト)またはデリソマルトース第二鉄(デルイソマルトース第二鉄、…
00_疫学

乳幼児期の川崎病発症に関連する暴露因子には何がありますか?(日本の前向きコホート研究; JECS試験; Sci Rep. 2021)

川崎病(KD)は、主に乳幼児に発症する急性の全身性血管炎です。未治療の場合、KD患者の約25%が冠動脈瘤を発症するといわれています。KDは、先進国における小児後天性心疾患の主要な原因となっています。冠動脈瘤を発症したKD患者は虚血性心疾患のリスクがあり、長期の抗凝固療法が必要となります。KDは、遺…
02_循環器系

リウマチ性心疾患に伴う弁膜症性心房細動に対してリバーロキサバンとビタミンK拮抗薬どちらが良いですか?(PROBE; INVICTUS試験; N Engl J Med. 2022)

リウマチ性心疾患に伴う心房細動 心房細動は、左心房のリモデリングを引き起こす様々な病態により発生することがあります。心房細動を有する患者では、左心房内に血栓が形成され、それが塞栓となって脳内循環の枝を閉塞するため、塞栓性脳卒中のリスクが高く...
02_循環器系

ミソプロストールを併用するとNSAID誘発性有害事象のリスクを低減できますか?(コホート研究; MICRO試験; Pharmacotherapy. 2022)

ミソプロストール併用はNSAIDsによる心血管イベントの発生を予防できるのか? 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、心血管系有害事象のリスクを高めるにもかかわらず、疼痛に対して最も頻繁に使用される薬剤の一つです。また、NSAIDsは薬...
08_炎症・免疫・アレルギー系

幼児における早期食物介入あるいは保湿剤の使用は食物アレルギーを予防できますか?(RCT; PreventADALL試験; Lancet 2022)

早期食物介入あるいは保湿剤の使用は食物アレルギーを予防できるのか? 食物アレルギーの一次予防において、アレルゲン食品の早期導入は有望と考えられています。しかし、食品の種類によって試験結果が異なるため、一貫した結果は得られていません。 そこで...
08_炎症・免疫・アレルギー系

高齢の関節リウマチ患者の心血管リスクにおけるヒドロキシクロロキン vs. メトトレキサート(PSマッチデータベース研究; J Am Coll Cardiol. 2022)

ヒドロキシクロロキンは、心血管系リスクに関する限られたエビデンスにもかかわらず、関節リウマチの第一選択薬としてしばしば使用されています。したがって、他の薬剤と比較した場合のヒドロキシクロロキンの安全性検証が求められます。そこで今回は、関節リウマチ患者を対象に、ヒドロキシクロロキンとメトトレキサート…
08_炎症・免疫・アレルギー系

がん患者におけるアセトアミノフェン使用は、免疫チェックポイント阻害薬の効果を減弱する?(Ann Oncol. 2022)

アセトアミノフェンの使用は、ワクチン免疫反応の鈍化と関連していることが報告されています。一方で、関連がないとする報告もあり一貫した結果は示されていません。また、がん患者における免疫チェックポイント阻害薬に対するアセトアミノフェンの影響に関する報告はほとんどありません。そこで今回は、がん患者における…
08_炎症・免疫・アレルギー系

円形脱毛症に対するバリシチニブの安全性・有効性は?(RCT; BRAVE-AA1/BRAVE-AA2試験; N Engl J Med. 2022)

円形脱毛症は、頭皮、眉毛、まつ毛の急速な脱毛を特徴とする自己免疫疾患です。その治療法は限られています。バリシチニブは、経口の選択的なヤヌスキナーゼ1および2の可逆的阻害剤であり、円形脱毛症の発症に関与するサイトカインシグナルを阻害し、円形脱毛症に有効である可能性があります。そこで今回は、SALT(…
07_腎・泌尿器系

痛風治療におけるアロプリノールとフェブキソスタットの有効性比較(RCT; NEJM Evidence 2022)

フェブキソスタットの方が尿酸低下作用が強いとされているが、、、 高尿酸血症の治療において、アロプリノールとフェブキソスタットがよく用いられます。国内においてアロプリノールは1日2〜3回の服用であるため、1日1回のフェブキソスタットの使用量が...
08_炎症・免疫・アレルギー系

痛風および慢性腎臓病合併患者におけるアロプリノール投与開始と全死亡率との関連性は?(PSマッチ人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2022)

慢性腎臓病(CKD)の進行に対してアロプリノールを増量して投与した最近の2つのランダム化臨床試験では、有益性は示されておらず、さらに死亡リスクが増加する可能性について報告されました。痛風とCKDを併発している患者において、このようなリスクが生じる可能性があるかどうかは、まだ不明です。そこで今回は、…
08_炎症・免疫・アレルギー系

COVID-19患者におけるトシリズマブは標準治療やプラセボよりも優れていますか?(RCTのメタ解析; Br J Clin Pharmacol. 2021)

COVID-19のパンデミックは、ここ数年、数十年における人類の健康に対する最大の課題の1つです。2021年4月20日現在の公式データによれば、1億5,500万人以上が感染し、そのうち300万人以上が死亡しています。公式のデータは保守的なものであることから、実際の感染者数および死亡者数はさらに多い…
08_炎症・免疫・アレルギー系

eGFRおよび腎臓有害事象に対する低用量メトトレキサートの影響は?(RCTの二次解析; J Am Soc Nephrol. 2021)

メトトレキサートは腎機能障害を有する患者に対して禁忌です。eGFRなど腎機能に応じた投与量調節の基準等もありません。したがって低用量のメトトレキサート(LD-MTX)であっても進行した慢性腎障害(CKD)では禁忌です。しかし、腎機能が正常範囲内または軽度〜中等度のCKDにおける腎臓の安全性はあまり…
08_炎症・免疫・アレルギー系

コントロール不良な中等度〜重度の小児喘息患者におけるデュピルマブの効果は?(DB-RCT; Liberty Asthma VOYAGE試験; N Engl J Med. 2021)

中等度から重度の喘息患者は、標準的な治療を受けているにもかかわらず、疾患の合併症を抱え続けています。モノクローナル抗体であるデュピルマブは、成人および青年の喘息および他の2型炎症性疾患の治療薬として承認されていますが、6〜11歳の小児を対象とした試験は実施されておらず、その有効性・安全性は不明です。
08_炎症・免疫・アレルギー系

アトピー性皮膚炎の局所治療を目的としたアシバトレプ(TRPV1アンタゴニスト)の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; CAPTAIN-AD試験; J Allergy Clin Immunol. 2021)

アトピー性皮膚炎(AD)は、周期的に再燃する慢性炎症性掻痒性皮膚疾患であり、調査対象国にもよりますが、小児では約25%、成人では約10%と高い有病率を示しています。遺伝的要因と環境的要因の両方が、AD進行のリスク要因として関係していると言われています。重要なことは、ADの病態生理は複雑で多因子性で…
08_炎症・免疫・アレルギー系

デスロラタジン曝露と痙攣の発生率には関連がありそうですか?(EUの新規使用者コホート研究; PASS試験; Drug Saf. 2021)

発作(seizure)とは、脳内の神経細胞の異常な過剰または同期的な活動により、一過性の徴候および/または症状が発生することです。症状としては、意識障害、筋緊張の変化、不随意眼球運動、膀胱や腸などの中枢機能の制御不能などが挙げられます。発作は、一度だけ起こることもあれば、何度も繰り返し起こることも…
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