08_炎症・免疫・アレルギー系

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08_炎症・免疫・アレルギー系

アトピー性皮膚炎(湿疹)の局所外用治療で優れるものは?(RCTのNMA; J Allergy Clin Immunol. 2023)

アトピー性皮膚炎に対する局所外用治療薬として優れているものはどれか? アトピー性皮膚炎(AD)は一般的な皮膚疾患であり、複数の外用療法があるものの、効果比較は充分に行われていません。 そこで今回は、アトピー性皮膚炎に対する処方外用療法の有益...
08_炎症・免疫・アレルギー系

滑膜炎を伴う変形性手関節症に対するメトトレキサートの効果は?(DB-RCT; METHODS試験; Lancet 2023)

変形性手関節症に対するメトトレキサートの効果はどのくらいか? 変形性手関節症は、有効な治療法がほとんどなく、患者に障害をもたらす疾患です。滑膜炎を伴う変形性手関節症は、疼痛を伴う一般的な炎症表現型であることから、メトトレキサートが有効である...
08_炎症・免疫・アレルギー系

アロプリノールは肝硬変関連合併症を予防できますか?(QB-RCT; Am J Med. 2023)

肝硬変とは、B型やC型肝炎ウイルス感染、アルコール、非アルコール性脂肪性肝炎などによって肝臓に炎症が生じ、その炎症を修復するときにできる線維増加が肝臓全体に拡がった状態のことです。肝硬変では、腹水や食道静脈瘤、肝性脳症や黄疸、こむらがえり…
08_炎症・免疫・アレルギー系

慢性特発性蕁麻疹に対する鍼治療の有効性はどのくらい?(RCT; Ann Intern Med. 2023)

慢性特発性蕁麻疹(chronic spontaneous urticaria, CSU)患者に対する鍼治療の有効性は、少数の小規模研究で報告されています。より大規模な試験での検証が求められています。そこで今回は、鍼治療がCSUに対して偽鍼…
08_炎症・免疫・アレルギー系

アレルギー性鼻炎の症状に対する非盲検プラセボ vs. 二重盲検プラセボ vs. 通常治療(RCT; Sci Rep. 2023)

プラセボ効果は多くの臨床症状で知られています。特に抗精神病薬や疼痛治療薬の臨床試験においては、プラセボ薬あるいは標準治療薬との比較が求められます。最近まで、プラセボ効果にはプラセボを欺くことが不可欠であると考えられていましたが、興味深い新…
08_炎症・免疫・アレルギー系

変形性膝関節症の膝痛に対する細胞ベース注射 vs. ステロイド注射(RCT; Nat Med. 2023)

様々な種類の細胞注射が、変形性膝関節症患者に対する人気の高い、費用のかかる治療選択肢となっていますが、互いの有効性や副腎皮質ステロイド注射との相対的な有効性を立証する文献はほとんどありません。そこで今回は、副腎皮質ステロイド注射(cort…
08_炎症・免疫・アレルギー系

痛風に対するアロプリノール開始時のコルヒチンまたはNSAID予防投与の安全性は?(PSマッチコホート研究; Ann Rheum Dis. 2023)

痛風に対してアロプリノールなどの治療薬を開始するが、この際にコルヒチンまたは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などの抗炎症薬が予防的に投与されることがあります。しかし、抗炎症薬を予防投与した場合の安全性については充分に検討されていません…
08_炎症・免疫・アレルギー系

アレルギー免疫療法が早期に実施されている患者の特徴とは?(後向きコホート研究; REACT試験; Front Pediatr. 2023)

呼吸器アレルギーは、一般的にアレルギー性鼻炎(AR)や喘息として現れる慢性進行性疾患であり、小児期に発症することが多いことが知られています。アレルギー免疫療法(AIT)は呼吸器アレルギーの唯一の原因療法(根治療法)であり、アレルギーの根本…
08_炎症・免疫・アレルギー系

成人における胸腺摘出による健康への影響は?(データベース研究; N Engl J Med. 2023)

未熟なリンパ球前駆細胞は胸腺でT細胞となり増殖し、このうち自己抗原と強く反応するものが排除され、自己抗原を認識しないかまたは弱く反応する、かつ外来抗原とは強く反応するT細胞が血中に送り出されます。T細胞は、生後まもないヒトにおいて相対的に…
08_炎症・免疫・アレルギー系

変形性膝関節症におけるステムピューセルの効果はどのくらい?(小規模DB-RCT; Am J Sports Med. 2023)

変形性関節症は慢性、進行性、退行性の疾患であり、治療の選択肢は限られています。これまでは疼痛や炎症を抑える対処療法が中心です。近年、生物学的療法が変形性関節症の治療法として発展しつつあります。そこで今回は、変形性関節症患者において、同種間…
02_循環器系

心血管疾患リスクを有する患者におけるウパダシチニブの安全性は?(DB-RCT; SELECT試験の事後解析; Ann Rheum Dis. 2023)

心血管(CV)リスクを少なくとも1つ以上有している50歳以上の関節リウマチ(RA)患者において、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬治療と比較したトファシチニブの重篤な有害事象(AE)リスクの増加が報告されました(ORAL Surveillanc…
08_炎症・免疫・アレルギー系

変形性手関節症に対するコルヒチンの効果はどのくらい?(DB-RCT; COLOR試験; The Lancet Rheumatology 2023)

コルヒチンは変形性関節症の治療薬として提案されることがありますが、矛盾したエビデンスが報告されています。そこで今回は、手指の変形性関節症患者を対象に、コルヒチンの有効性と安全性をプラセボと比較検証した単施設二重盲検ランダム化プラセボ対照試…
08_炎症・免疫・アレルギー系

アトピー性皮膚炎の成人における静脈血栓塞栓症のリスクはどのくらいか?(人口ベースコホート研究; JAMA Dermatol. 2023)

アトピー性皮膚炎(AD)と複数の心血管疾患との関連は、慢性全身性炎症に関する病態機序と血管への影響の可能性から調査されてきました。しかしながら、成人期におけるADと静脈血栓塞栓症(VTE)発症との関連はほとんど知られていません。そこで今回…
08_炎症・免疫・アレルギー系

ピーナッツアレルギーの幼児1~3歳に対する表皮免疫療法の効果はどのくらい?(DB-RCT; EPITOPE試験; N Engl J Med. 2023)

ピーナッツアレルギー患者に対する表皮免疫療法の効果は? 幼児、小児の食物アレルギーの原因として、卵、牛乳、小麦、ピーナッツなどが挙げられます。米国ではピーナッツバターの使用量が多く、ピーナッツ(落花生)は関心の高いアレルゲンの一つです。日本...
05_内分泌代謝系

スタチン治療を受けている患者における心血管イベントの予測因子として炎症とコレステロールどちらが良い?(大規模RCT3件の統合; Lancet. 2023)

炎症とコレステロールどちらがより適した患者予後の予測因子となりうるのか? 炎症と高脂血症(脂質異常症)は共にアテローム血栓症に寄与しています。スタチンによる集中治療を受けると、将来の心血管イベントリスクに対する炎症と高脂血症の相対的な寄与が...
08_炎症・免疫・アレルギー系

潰瘍性大腸炎の導入療法および維持療法としてのエトラシモドの有効性・安全性は?(BD-RCT2件; ELEVTE試験; Lancet. 2023)

スフィンゴシン1リン酸(S1P)受容体のサブタイプ1,4,5を選択的に活性化し、S1P2,3には活性が検出されない1日1回投与の経口薬であるEtrasimod(エトラシモド)は、潰瘍性大腸炎を含む免疫媒介疾患の治療薬として開発中です。今回…
08_炎症・免疫・アレルギー系

慢性特発性蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬はどれが良いですか?(RCT; Clin Cosmet Investig Dermatol . 2022)

慢性特発性蕁麻疹に対するビラスチン vs. フェキソフェナジン vs. レボセチリジン 国内外の診療ガイドラインにおいて、第二世代抗ヒスタミン薬は慢性特発性蕁麻疹(CSU)の第一選択薬とされています。しかし、患者の50%は第二世代抗ヒスタミ...
08_炎症・免疫・アレルギー系

レボセチリジン5mgに耐性のある慢性蕁麻疹には10mgへの増量と他剤併用どちらが良いですか?(単施設DB-RCT; Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2017)

慢性蕁麻疹は、患者にとっても治療する医師にとっても悩ましい問題です。やや古いですが、海外の診療ガイドラインであるEAACI/GA[2]LEN/EDF/WAOガイドラインでは、ロイコトリエン受容体拮抗薬を追加する前に、抗ヒスタミン薬を標準量の4倍まで増量するよう提唱しています。しかし、このような高用…
08_炎症・免疫・アレルギー系

鉄欠乏性貧血を呈する炎症性腸疾患貧血の低リン血症に対してデルイソマルトース第二鉄とカルボキシマルトース第二鉄、どちらが良さそうですか?(DB-RCT; PHOSPHARE-IBD試験; Gut. 2022)

炎症性腸疾患(IBD)による貧血や鉄欠乏症の一般的な治療法である鉄剤の静脈内投与は、低リン酸血症を引き起こすことがあります。しかし、薬剤間の比較検討は充分になされていません。そこで今回は、カルボキシマルトース第二鉄(商品名:フェインジェクト)またはデリソマルトース第二鉄(デルイソマルトース第二鉄、…
00_疫学

乳幼児期の川崎病発症に関連する暴露因子には何がありますか?(日本の前向きコホート研究; JECS試験; Sci Rep. 2021)

川崎病(KD)は、主に乳幼児に発症する急性の全身性血管炎です。未治療の場合、KD患者の約25%が冠動脈瘤を発症するといわれています。KDは、先進国における小児後天性心疾患の主要な原因となっています。冠動脈瘤を発症したKD患者は虚血性心疾患のリスクがあり、長期の抗凝固療法が必要となります。KDは、遺…
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