08_炎症・免疫・アレルギー系

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08_炎症・免疫・アレルギー系

がん患者におけるアセトアミノフェン使用は、免疫チェックポイント阻害薬の効果を減弱する?(Ann Oncol. 2022)

アセトアミノフェンの使用は、ワクチン免疫反応の鈍化と関連していることが報告されています。一方で、関連がないとする報告もあり一貫した結果は示されていません。また、がん患者における免疫チェックポイント阻害薬に対するアセトアミノフェンの影響に関する報告はほとんどありません。そこで今回は、がん患者における…
08_炎症・免疫・アレルギー系

円形脱毛症に対するバリシチニブの安全性・有効性は?(RCT; BRAVE-AA1/BRAVE-AA2試験; N Engl J Med. 2022)

円形脱毛症は、頭皮、眉毛、まつ毛の急速な脱毛を特徴とする自己免疫疾患です。その治療法は限られています。バリシチニブは、経口の選択的なヤヌスキナーゼ1および2の可逆的阻害剤であり、円形脱毛症の発症に関与するサイトカインシグナルを阻害し、円形脱毛症に有効である可能性があります。そこで今回は、SALT(…
07_腎・泌尿器系

痛風治療におけるアロプリノールとフェブキソスタットの有効性比較(RCT; NEJM Evidence 2022)

フェブキソスタットの方が尿酸低下作用が強いとされているが、、、高尿酸血症の治療において、アロプリノールとフェブキソスタットがよく用いられます。国内においてアロプリノールは1日2〜3回の服用であるため、1日1回のフェブキソスタットの使用量が増...
08_炎症・免疫・アレルギー系

痛風および慢性腎臓病合併患者におけるアロプリノール投与開始と全死亡率との関連性は?(PSマッチ人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2022)

慢性腎臓病(CKD)の進行に対してアロプリノールを増量して投与した最近の2つのランダム化臨床試験では、有益性は示されておらず、さらに死亡リスクが増加する可能性について報告されました。痛風とCKDを併発している患者において、このようなリスクが生じる可能性があるかどうかは、まだ不明です。そこで今回は、…
08_炎症・免疫・アレルギー系

COVID-19患者におけるトシリズマブは標準治療やプラセボよりも優れていますか?(RCTのメタ解析; Br J Clin Pharmacol. 2021)

COVID-19のパンデミックは、ここ数年、数十年における人類の健康に対する最大の課題の1つです。2021年4月20日現在の公式データによれば、1億5,500万人以上が感染し、そのうち300万人以上が死亡しています。公式のデータは保守的なものであることから、実際の感染者数および死亡者数はさらに多い…
08_炎症・免疫・アレルギー系

eGFRおよび腎臓有害事象に対する低用量メトトレキサートの影響は?(RCTの二次解析; J Am Soc Nephrol. 2021)

メトトレキサートは腎機能障害を有する患者に対して禁忌です。eGFRなど腎機能に応じた投与量調節の基準等もありません。したがって低用量のメトトレキサート(LD-MTX)であっても進行した慢性腎障害(CKD)では禁忌です。しかし、腎機能が正常範囲内または軽度〜中等度のCKDにおける腎臓の安全性はあまり…
08_炎症・免疫・アレルギー系

コントロール不良な中等度〜重度の小児喘息患者におけるデュピルマブの効果は?(DB-RCT; Liberty Asthma VOYAGE試験; N Engl J Med. 2021)

中等度から重度の喘息患者は、標準的な治療を受けているにもかかわらず、疾患の合併症を抱え続けています。モノクローナル抗体であるデュピルマブは、成人および青年の喘息および他の2型炎症性疾患の治療薬として承認されていますが、6〜11歳の小児を対象とした試験は実施されておらず、その有効性・安全性は不明です。
08_炎症・免疫・アレルギー系

アトピー性皮膚炎の局所治療を目的としたアシバトレプ(TRPV1アンタゴニスト)の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; CAPTAIN-AD試験; J Allergy Clin Immunol. 2021)

アトピー性皮膚炎(AD)は、周期的に再燃する慢性炎症性掻痒性皮膚疾患であり、調査対象国にもよりますが、小児では約25%、成人では約10%と高い有病率を示しています。遺伝的要因と環境的要因の両方が、AD進行のリスク要因として関係していると言われています。重要なことは、ADの病態生理は複雑で多因子性で…
08_炎症・免疫・アレルギー系

デスロラタジン曝露と痙攣の発生率には関連がありそうですか?(EUの新規使用者コホート研究; PASS試験; Drug Saf. 2021)

発作(seizure)とは、脳内の神経細胞の異常な過剰または同期的な活動により、一過性の徴候および/または症状が発生することです。症状としては、意識障害、筋緊張の変化、不随意眼球運動、膀胱や腸などの中枢機能の制御不能などが挙げられます。発作は、一度だけ起こることもあれば、何度も繰り返し起こることも…
08_炎症・免疫・アレルギー系

アレルギー性鼻炎に対するロラタジン、セチリジン、モンテルカスト、デスロラタジンの比較(RCTのネットワークメタ解析; Am J Ther. Nov/Dec 2016)

アレルギー性鼻炎に対する抗アレルギー薬で優れているものはどれか?アレルギー性鼻炎は一般的な疾患であり、その罹患率から国民病といっても過言ではありません。これまでに多くの薬効群、薬剤が販売されていますが、どの薬剤が優れているかは明らかとなって...
00_その他

食欲不振におけるシプロヘプタジンの有効性と忍容性は?(RCT; Clin Ther. 2021)

抗ヒスタミンおよび抗セロトニン作動薬であるシプロヘプタジンは、食欲増進薬であり、食欲のない小児および成人の体重増加を促進するのに有効であることが報告されています。シプロヘプタジンが良好な結果をもたらしたことを示す多くの研究があるのにもかかわらず、食欲に対する有効性を記録した研究は限られています。そこで…
08_炎症・免疫・アレルギー系

アトピー性皮膚炎に対するアブロシチニブ vs. デュピルマブ どちらが良い?(RCT; JADE COMPARE; NEJM 2021)

アトピー性皮膚炎に対して経口JAK1阻害薬が有効?インターロイキン4およびインターロイキン13のシグナル伝達を低下させる経口ヤヌスキナーゼ1(JAK1)阻害剤abrocitinib(アブロシチニブ)は、アトピー性皮膚炎の治療薬として検討され...
08_炎症・免疫・アレルギー系

COVID-19に対するトファシチニブの効果はどのくらいですか?(RCT; STOP-COVID試験; N Engl J Med. 2021)

JAK阻害薬であるトファシチニブ(ゼルヤンツ®️)がCOVID-19に有効?コロナウイルス感染症2019(COVID-19)は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)を原因とするウイルス性疾患です。ワクチンが急速に開発...
07_腎・泌尿器系

透析患者におけるNSAIDs使用は心血管リスクとなりますか?(韓国 症例クロスオーバー試験; Nephrol Dial Transplant. 2021)

透析患者においてはNSAIDsを使用しても問題ないのか?非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、疼痛や炎症性疾患の治療に広く使用されています。しかし、NSAIDsの使用は、いくつかの確立された副作用によって制限されています(PMID: 7...
08_炎症・免疫・アレルギー系

メトトレキサートはファイザー・バイオンテック社製BNT162b2 mRNA COVID-19ワクチンの免疫原性を阻害する(後向きコホート研究; Ann Rheum Dis. 2021)

mRNA COVID-19ワクチン接種の前には、メトトレキサートによる治療を中止した方が良い?免疫介在性炎症疾患(IMID)患者は、もともと感染しやすい体質であるため、コロナウイルス2019(COVID-19)の発症リスクが高いと考えられま...
08_炎症・免疫・アレルギー系

中等度から重度のアトピー性皮膚炎の青年期および成人期におけるウパダシチニブとコルチコステロイド外用薬の併用療法の有効性・安全性は?(DB-RCT; AD Up試験; Lancet 2021)

アトピー性皮膚炎に対する経口JAK阻害薬の効果はどのくらいか?アトピー性皮膚炎に対する薬物療法において、ステロイド外用薬は、抗炎症外用薬として第一選択薬として使用されることが多く、小児および成人を対象に使用されています(推奨度1・エビデンス...
08_炎症・免疫・アレルギー系

【まとめ】COVID-19に対するトシリズマブの効果はどのくらいですか?(ナラティブレビュー; 最終更新日 2021年6月25日)

2021年6月24日 FDAがCOVID-19の治療薬としてトシリズマブを承認米国食品医薬品局(FDA)は、全身性コルチコステロイドの投与を受けている入院中の成人および小児(2歳以上)で、補助酸素、非侵襲的または侵襲的機械式人工呼吸、または...
08_炎症・免疫・アレルギー系

反復性急性中耳炎に対する鼓膜切開チューブまたは医学的管理どちらが良さそうですか?(RCT; NEJM2021)

反復性急性中耳炎に対する治療は何が良いのか?慢性中耳炎とは、急性中耳炎を反復し、中耳の鼓膜や骨に慢性的な炎症が生じるために耳漏が持続してしまう状態です。鼓膜穿孔を伴うことが多いため、中耳内圧が高まらず、痛みは生じにくいことが知られています。...
08_炎症・免疫・アレルギー系

地域治療を受けたCOVID-19患者に対するコルヒチン投与の効果はどのくらい?(DB-RCT; COLCORONA試験; Lancet Respir Med. 2021)

COVID-19に対するコルヒチンは有効な治療法の一つなのか?これまでの報告によると、COVID-19患者の一部は過剰な炎症を起こしていることが示唆されています。COVID-19で入院した患者では、ステロイドであるデキサメタゾンが死亡率を低...
08_炎症・免疫・アレルギー系

季節性アレルギー性鼻炎におけるコルチコステロイド点鼻の単剤投与および抗ヒスタミン薬+ロイコトリエン受容体拮抗薬の併用療法、どちらの効果が優れていますか?(クロスオーバー試験; Clin Exp Allergy. 2001)

抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬との併用効果はどのくらいなのか?発売当初からモンテルカスト(キプレス®️、シングレア®️)による鼻詰まり症状の改善効果が強調されています。しかし、実際の臨床症状の改善効果については不明でした。抗ヒス...
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