02_循環器系 リバーロキサバンは他の直接経口抗凝固薬に比べて消化管出血の発生率が高い(アイスランド人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2021) 直接経口抗凝固薬(DOAC)により出血リスクは異なるのか? 直接経口抗凝固薬(DOAC)は比較的新しい治療薬であり、現在までに4種類の薬剤が日本で承認されています。いずれの薬剤も対照薬としてワルファリンが用いられており、有効性だけでなく消化... 2021.11.02 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 過活動膀胱に対するビベグロンと抗ムスカリン薬単剤療法の有効性と安全性の比較(RCTのメタ解析; Medicine (Baltimore). 2021) 過活動膀胱(OAB)は、尿路感染症や他の基礎疾患がないにもかかわらず、切迫した尿失禁を伴う尿意切迫感を特徴とし、通常、頻回の排尿と夜間頻尿を伴う疾患です。OABは多因子性の一般的な健康障害であり、QOL(生活の質)への悪影響や莫大な経済的負担を伴い、成人の有病率は世界中で10%~20%とされていま… 2021.11.01 07_腎・泌尿器系
01_ワクチン vaccine 血液透析患者におけるBNT162b2ワクチンによるSARS-CoV-2抗体反応の評価(単一施設コホート研究; JAMA Netw Open. 2021) SARS-CoV-2とそれに続くCOVID-19が世界的な大流行を引き起こしています。最も深刻な影響を受けているのは、生命維持のために少なくとも週3回は施設に通わなければならない維持血液透析患者であり、感染のリスクは一般集団の5倍にもなることが報告されています。公衆衛生指導を遵守しているにもかかわ… 2021.10.25 01_ワクチン vaccine07_腎・泌尿器系09_感染症
02_循環器系 高齢心房細動患者の経口抗凝固薬による急性腎障害のリスクはVKAとDOACで異なりますか?(人口ベースコホート研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) ビタミンK拮抗薬または直接経口抗凝固薬のいずれかによる抗凝固療法は急性腎障害(AKI)の発生リスクと関連する可能性が報告されています。しかし、経口抗凝固薬とAKI発生リスクについての比較検討は充分になされていません。そこで今回は、心房細動の高齢者における直接経口抗凝固薬(ダビガトラン、リバーロ… 2021.10.17 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 日本の難治性高リン酸血症を呈する血液透析患者に対するテナパノール追加投与の効果はどのくらいですか?(日本・小規模; DB-RCT; Am J Nephrol. 2021) CKDの世界的な負担は相当なもので、世界の有病率は9.1%となっています。2017年には、CKDとその心血管疾患への影響により、全世界で260万人が死亡したと推定されています。疾患の進行に伴い、CKDは最終的に高リン血症を含むいくつかの代謝性合併症を引き起こします。CKD患者の心血管イベントおよび… 2021.10.15 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 痛風患者の心血管リスクはアロプリノール開始とベンズブロマロン開始、どちらで高い?(韓国 人口ベースコホート研究; Eur Heart J. 2021) 痛風に伴う心血管疾患リスクは尿酸降下薬により異なる? 痛風患者を対象にフェブキソスタットを用いた臨床試験で、心血管死の増加傾向が示唆されました。その後に米国で行われたCARES試験において、アロプリノールと比較して、心血管死および全死亡の増... 2021.10.14 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 東アジアの日常診療におけるエンパグリフロジンの心血管・腎機能の有効性はどのくらいですか?(アジアのデータベース研究; EMPRISE East Asia試験; Endocrinol Diabetes Metab. 2020) 国際糖尿病連合(IDF)によると、西太平洋地域の2型糖尿病(T2D)患者数は1億6,300万人(20〜79歳)で、IDFの地域の中で最も多く、世界の糖尿病患者の35%を占めています。この数は、2045年までに2億1200万人に増加すると予想されています。東アジアの患者は、欧米の患者と比べて、T2D… 2021.10.09 02_循環器系07_腎・泌尿器系
06_骨代謝系 維持透析患者の高リン酸血症に対するテナパノールの効果はどのくらいですか?(ソフトアウトカム; DB-RCT; AMPLIFY試験; J Am Soc Nephrol. 2021) 慢性腎臓病の治療のために透析を受けている患者さんは、高リン酸血症である可能性が高いと言われています。高リン酸血症は、血管、心臓弁、心筋などの軟部組織の石灰化に重要な役割を果たしており、これらの患者の心血管死亡率の独立した危険因子であることが示されています。高リン酸血症の管理には、血液透析回数の増加… 2021.10.06 06_骨代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 ステージ4の慢性腎臓病におけるダパグリフロジンの効果はどのくらい?(DAPA-CKD事前解析; J Am Soc Nephrol. 2021) 腎機能が正常またはそれに近い患者と比較して、CKD患者は、死亡、心血管イベント、入院の割合が高く、身体機能、認知機能、健康関連QOL(生活の質)の低下など、健康状態が悪化しています。20年以上前に行われたランダム化臨床試験では、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)阻害剤が、2型… 2021.09.26 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 透析患者の冠動脈石灰化に関連する最適なリン酸塩コントロール 炭酸ランタン vs. スクロオキシ水酸化鉄(Open-RCT; J Am Soc Nephrol. 2021) 透析患者の冠動脈石灰化を抑制ための血清リン酸値の目標範囲は? 維持透析患者においては、非透析患者と比較して、心血管死亡リスクが著しく高いことが報告されています。この原因は重度の冠動脈石灰化によって一部説明されています。 高リン酸血症は、冠動... 2021.09.13 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 透析未導入CKD患者の貧血に対するロキサデュスタットの有効性と心血管系への安全性(RCT3件のプール解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) 赤血球造血刺激因子製剤(ESA)が承認される以前は、腎不全で重度の貧血を呈する患者には赤血球輸血が行われていたが、これにはウイルス感染、鉄過剰、同種感作などのリスクがありました。1989年、エポエチンアルファがCKD関連貧血の治療薬として初めて米国食品医薬品局(FDA)に承認され、治療のあり方が大… 2021.09.12 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 Triple Whammy(RASi+利尿薬+NSAID)による腎機能への慢性的な影響は?(Yakugaku Zasshi. 2019) レニン・アンジオテンシン系阻害薬(RASi)、利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の3剤併用による急性腎障害(AKI)のリスクが複数報告されています。過去の報告によると、RASiと利尿薬による2剤併用療法に比べて、NSAIDsを加えた3剤併用療法ではAKI発症率が1.31倍に上昇し… 2021.08.29 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 【ゆるく批判的吟味】駆出率が保たれている心不全(HFpEF)患者におけるエンパグリフロジンの効果は?(DB-RCT; EMPEROR-Preserved試験; N Engl J Med. 2021) これまで駆出率の低下した心不全(HFrEF)患者に対する治療薬の承認が相次いでいますが、駆出率の保たれた心不全(HFrEF)に対する治療薬はありません。SGLT2阻害薬は、尿中にグルコースを排出することで血糖を低下させる糖尿病治療薬として承認されましたが、その作用機序から慢性腎臓病(CKD)や心不全患者への治療効果が期待されています。そこで今回は、2021年8月27日の欧州心臓学会の国際会議(ESC Congress)で発表されましたEMPEROR-Preserved試験の結果を… 2021.08.28 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 透析患者の心血管イベントおよび残存腎機能に対するACE阻害薬/ARBの効果はどのくらい?(RCTのメタ解析; BMC Nephrol. 2017) 心血管イベントは、透析患者の主要な死因であり、死亡率は一般人口の7〜30倍であることが報告されています。これまでに行われた透析患者を対象とした観察研究では、残存糸球体濾過量(GFR)の漸次低下と死亡率の上昇との関連が報告されていますが、透析患者の生存率や残存腎機能との因果関係は確立されていません。 2021.08.27 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 非透析CKD患者においてTSATが全死亡および心血管イベントのリスク増加と関連する(コホート研究; CKDopps試験; J Am Soc Nephrol. 2021) 鉄欠乏症は、骨髄中の鉄貯蔵量の減少として定義され、CKD患者の30〜45%に見られる一般的な疾患です。鉄欠乏症はさらに絶対的なものと機能的なものに分類され、後者は鉄貯蔵量がないことで定義され、前者は十分な赤血球造血を確保するために鉄が不足していることを… 2021.08.20 07_腎・泌尿器系12_血液・造血器系
02_循環器系 高血圧合併の正常高値アルブミン尿を呈する2型糖尿病患者におけるベナゼプリル+バルサルタン併用療法は各単剤療法と比較して微量アルブミン尿を予防しない(PROBE法; VARIETY試験; PLoS Med. 2021) ほとんどの糖尿病患者では、糸球体濾過量(GFR)の漸進的な低下と並行して、アルブミン尿が経時的に増加していきます。アルブミン尿の増加とGFRの低下はともに連続しています。しかし、従来の尿中アルブミン排泄量の閾値である20または200μg/分… 2021.08.12 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 CKDステージ3~5患者における腎臓および心血管アウトカムに対するACE阻害剤の有益性は?(RCTのNWM; Drugs. 2020) CKDに対するACE阻害薬/ARBの有益性は? 慢性腎臓病(CKD)は、世界的な健康問題であり、医療システムに大きな経済的損失をもたらしています。CKDのステージ1~5の平均罹患率は13.4%、ステージ3~5は10.6%であることが報告され... 2021.08.06 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 腎機能低下患者におけるメトホルミンの有効性と安全性はどのくらいですか?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2021) メトホルミンの適正使用に関するRecommendation(2019年8月5日改訂版) メトホルミンは古くから使用されている薬剤ですが、2型糖尿病治療において、日本を除く多くの国で第一選択とされています。腎機能排泄型の薬剤であるメトホルミン... 2021.07.29 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 尿酸降下療法と治療関連有害事象、肝障害、主要心血管系有害事象(MACE)との関連性はどのくらいですか?(RCTのNWM; Pharmacotherapy. 2021) 尿酸降下療法で安全性に違いはあるのか? 高尿酸血症は、痛風、腎障害、心血管イベントを引き起こす可能性のある一般的な疾患です。高尿酸血症患者に対しては、生活習慣への介入(プリン体を多く含む飲食の摂取制限など)がうまくいかない場合、経口薬が主な... 2021.07.27 02_循環器系07_腎・泌尿器系
04_消化器系 プロトンポンプ阻害剤および併用薬と急性腎障害リスクとの関連性はどのくらいですか?(ネステッドケースコントロール研究; BMJ Open. 2021) PPI単独よりも併用薬の種類によりAKIリスクが増加する? これまでの研究で、プロトンポンプ阻害剤(proton pump inhibitors, PPI)の使用と、急性腎障害(acute kidney injury, AKI)、急性尿細管... 2021.07.21 04_消化器系07_腎・泌尿器系