07_腎・泌尿器系

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07_腎・泌尿器系

サイアザイド誘発性低ナトリウム血症の累積発生率はどのくらいか?(集団ベースのコホート研究; Ann Intern Med. 2023)

医薬品の添付文書によると、サイアザイド誘発性低ナトリウム血症の頻度は不明、またはまれから非常にまれ(すなわち、1万人に1人未満から100人に1人未満)であるが、正確な負担は不明なままです。そこで今回は、日常臨床において、非サイアザイド系降…
07_腎・泌尿器系

抗利尿ホルモン分泌不全症候群に対する尿素の効果は?(系統的レビュー; JAMA Netw Open. 2023)

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)は、特定の不適切な状況下での下垂体による抗利尿ホルモン(バソプレシン)の放出量が過多となることで体液が保持され、血中ナトリウム濃度が希釈されて低下します。低ナトリウム血症が引き起こされると、動作…
07_腎・泌尿器系

腎機能・アルブミン尿と心房細動発症リスクとの関連性は?(メタ解析; Am J Kidney Dis. 2023)

心房細動(AF)と慢性腎臓病(CKD)はしばしば共存することが報告されています。しかし、CKDが心房細動発症の独立した危険因子であるかどうかは明らかとなっていません。そこで今回は、CKDのマーカーである推算糸球体濾過量(eGFR)およびア…
02_循環器系

2型糖尿病患者のアルブミン尿に対するエンパグリフロジンへのセマグルチド追加効果はどのくらい?( DB-RCT; Diabetes Obes Metab. 2023)

2型糖尿病は腎臓病を合併することが多く、患者予後に影響を与えることから、治療戦略の確立が求められています。2型糖尿病の治療薬は多く販売されていますが、中でもナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT-2i)とグルカゴン様ペプチド-…
07_腎・泌尿器系

進行CKDにおける尿酸排泄および血清尿酸値に対するダパグリフロジンの効果はどのくらい?(後向き研究; Sci Rep. 2023)

ナトリウム-グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2i)は慢性腎臓病(CKD)患者において腎保護作用を示し、糖尿病患者においては血清尿酸値を低下させることが示されています。しかし、進行したCKD患者においてSGLT2iが血清尿酸値を低下させ…
05_内分泌代謝系

エンドセリン受容体拮抗薬アトラセンタンの使用は、2型糖尿病および慢性腎臓病患者において疼痛軽減に関連する(SONAR試験の事後解析; Kidney Int. 2023)

疼痛は糖尿病や慢性腎臓病(CKD)患者に多くみられます。これらの患者における慢性疼痛の管理は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やオピオイドを含む一般的に使用される薬剤の腎毒性によって制限されています。これまでの研究でエンドセリン-1…
02_循環器系

重症腎不全患者の静脈血栓塞栓症治療におけるアピキサバン vs. ワルファリン(SR&MA; Thromb Res. 2023)

慢性腎臓病は静脈血栓塞栓症(VTE)の独立した危険因子です。従来、VTE治療には低分子ヘパリン(LMWH)に続いてワルファリンが使用されてきました。アピキサバンを含む直接経口抗凝固薬(DOAC)は、腎機能が正常な患者において、従来の治療法…
07_腎・泌尿器系

RAS阻害薬で治療中の慢性腎臓病に対し利尿薬とカルシウム拮抗薬、どちらを併用した方が良いのか?(全国規模のコホート研究; Kidney Int. 2023)

慢性腎臓病(CKD)患者において、腎保護の観点からレニン・アンジオテンシン系阻害薬(RASi)を使用しますが、追加する治療薬として利尿薬とカルシウム(Ca)拮抗薬、どちらが患者予後において優れているのかについては明らかとなっていません。そ…
07_腎・泌尿器系

慢性腎臓病を有さない集団における腎機能の軌跡と長期的な心血管リスクとの関連性はどのくらい?(前向きコホート4件のデータ解析; J Am Heart Assoc. 2023)

慢性腎臓病(CKD)患者における腎機能の縦断的な軌跡は、心血管イベントと関連していることが報告されています。しかし、CKDを有さない患者における腎機能の変化パターンは、まだ報告されていません。そこで今回は、CKDを有さない集団における腎機…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病と慢性腎臓病を有する集団における腎・心血管アウトカムに対する有効性・安全性で優れる薬剤はどれか?(RCTのSR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2023)

2型糖尿病は慢性腎臓病など多くの合併症を引き起こし、患者予後を悪化させます。多くの糖尿病治療薬が使用されていますが、患者予後に優れる薬剤の検証については充分に行われていません。そこで今回は、ナトリウムグルコース共輸送体2阻害薬(SGLT-…
07_腎・泌尿器系

地域在住の高齢女性の転倒予防に対する2年間の運動効果はどのくらい?(RCT; Age Ageing. 2023)

共同運動介入は、転倒や怪我の予防に役立つ可能性があります。しかし、そのような戦略の有効性を実証する実用的な臨床試験の結果は一貫しておらず、質の高い前向き研究の実施が求められます。そこで今回は、初期6ヵ月間の監督された週1回のジムと太極拳セ…
07_腎・泌尿器系

慢性腎臓病患者における脳卒中のタイプと発症リスクの程度はどのくらい?(SR&MA; Nephrol Dial Transplant. 2022)

慢性腎臓病(CKD)は、腎機能の低下のみではなく、脳卒中などの心血管イベントの発生リスク上昇と関連しています。しかし、CKD患者における虚血性脳卒中と出血性脳卒中の相対的な頻度については、明確に説明されていません。さらに、急性虚血性脳卒中…
07_腎・泌尿器系

【再掲】CKD患者の血管石灰化に対するマグネシウム補充の効果はどのくらい?(DB-RCT; MAGiCAL-CKD試験; J Am Soc Nephrol. 2023)

血清マグネシウム濃度の上昇は、CKD患者における心血管イベントのリスク低下と関連していることが報告されています。また、マグネシウムはCKDの動物モデルにおいて血管石灰化を予防することも報告されています。したがって、CKD患者における血管石…
07_腎・泌尿器系

無症候性高尿酸血症患者における慢性腎臓病リスクに関するベンズブロマロン vs. アロプリノール(後向きコホート研究; Eur J Intern Med. 2023)

慢性腎臓病(CKD)と高尿酸血症に対する考え方は日本と海外(欧米)とでは大きく異なっています。本邦のガイドラインではCKDを伴う高尿酸血症の治療において、血清尿酸値が8.0mg/dLを超える場合には生活指導を行った上で薬物治療を考慮するこ…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病患者におけるダパグリフロジン、エキセナチド、併用によるアルブミン尿低下効果が優れているのはどれですか?(クロスオーバーRCT; Diabetes Obes Metab. 2023)

2型糖尿病で微量アルブミン尿または顕性アルブミン尿を有する患者において、アルブミン尿の進行を抑制する治療戦略の確立は重要な課題です。SGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作動薬は腎機能に対して保護的に作用することが報告されていますが、単独療…
07_腎・泌尿器系

NOAC投与における腎機能評価はeGFRとCrClどちらが良い?(ORBIT-AF II事後解析; J Am Heart Assoc. 2023)

非ビタミンK系経口抗凝固薬(NOAC)は、腎機能による用量調節が必要です。臨床で採用されている腎機能の推定値は、推定糸球体濾過量(eGFR)が最も一般的ですが、添付文書(product monographs)では、用量調節にCockcro…
07_腎・泌尿器系

血液透析患者の穿刺時疼痛に対する冷却スプレー vs. リドカインスプレー vs. プラセボスプレー(非盲検クロスオーバーRCT; BMC Anesthesiol. 2023)

血液透析を行うための穿刺時痛(穿刺時疼痛)は主な課題であり、患者の快適性のために疼痛管理技術を必要とする共通の問題です。この問題に対して、鎮痛薬や麻酔薬を含む貼付薬やスプレーが利用されています。スプレーは、麻酔薬を含む軟膏と比較して即効性…
07_腎・泌尿器系

SGLT2阻害薬投与中の糖尿病患者における併用薬の違いは、初期eGFR変化と腎臓転帰へ影響する?(データベース研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2023)

2型糖尿病患者において、ナトリウム・グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT2i)の使用初期にfirst dipと呼ばれる推定糸球体濾過量(eGFR)の低下が認められます。このeGFR低下とAKIなど腎アウトカムとの関連性、また併用薬による…
02_循環器系

尿酸降下薬の心血管リスクはどのくらいですか?(データベース研究; Clin Transl Sci. 2023)

高尿酸血症や痛風治療において、尿酸生成抑制薬や尿酸降下薬が用いられます。特に尿酸降下薬が主に使用されていますが、米国において一部の尿酸降下薬による心血管リスク増加が示唆されています。一方、日本においては、尿酸降下薬の使用と心血管イベント発…
05_内分泌代謝系

糖尿病患者のアルブミン尿に対するSGLT-2阻害薬とMR拮抗薬の併用療法は有益ですか?(ネットワークメタ解析; Diabetes Obes Metab. 2023)

糖尿病(Diabetes mellitus:DM)は慢性腎臓病の主要な原因であり、特にアルブミン尿を有している場合、心血管死亡のリスク上昇と関連していることが報告されています。ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT-2)阻害薬とミネ…
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