02_循環器系

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01_中枢神経系

ナトリウムグルコース共輸送体2阻害薬と認知症発症との関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; Diab Vasc Dis Res. 2022)

ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬の使用と認知症発症との関連性については明らかとなっていません。そこで今回は、SGLT2阻害薬の使用による認知症発症リスクを評価することを目的に実施されたコホート研究の結果をご紹介します。…
02_循環器系

高齢者における低用量アスピリンの使用は貧血リスクを増加させますか?(RCTの二次解析; ASPREE試験; Ann Intern Med. 2023)

日常的な低用量アスピリンは大出血を増加させますが、鉄欠乏症や貧血に対する影響を検討した研究はほとんどありません。そこで今回は、低用量アスピリンが貧血、ヘモグロビン、血清フェリチン濃度に及ぼす影響を検討した試験の結果をご紹介します。本試験は…
02_循環器系

心血管疾患一次予防のためにポリピル療法にアスピリンを併用した方が良いですか?(HOPE-3、TIPS-3、PolyIran; 個人データのメタ解析; Heart. 2023)

心血管疾患は、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの基礎疾患あるいは合併症併発により発生リスクが増加することが報告されています。それぞれの疾患に対して治療薬を使用することと比較して、1つの錠剤に各成分を配合した治療薬(ポリピル)を使用すること…
02_循環器系

24時間連続血圧記録による血圧値と死亡率の関係はどのくらいですか?(スペインの観察的コホート研究; Lancet. 2023)

死亡リスク予測に適している血圧測定方法とは? 24時間自由行動下血圧測定(ABPM:Ambulatory blood pressure、携帯型24時間連続血圧記録)は診療所血圧よりも包括的な評価が可能であり、診療所血圧や家庭血圧よりも健康ア...
02_循環器系

入院中の高齢者における集中的な血圧管理の効果はどのくらい?(後向きコホート研究; JAMA Intern Med. 2023)

入院中の高齢者における血圧管理は厳格な方が良いのか? 無症状の血圧上昇は入院中の高齢者に多いものの、入院中の血圧上昇の臨床管理には広範な異質性が残存しています。したがって、集中的な血圧の管理による患者転帰への影響についてさらなる検証求められ...
01_中枢神経系

軽症脳卒中および一過性脳虚血発作におけるCYP2B6遺伝子多型はクロピドグレルの有効性に影響しますか?(RCTの事後解析; CHANCE試験; Stroke. 2023)

CYP2B6遺伝子多型がクロピドグレルに及ぼす影響はどのくらいか? In vitro試験において、クロピドグレルの薬物代謝酵素としてCYP2C19、1A2、2B6、2C9、そして3A4/5が関与していると報告されています(Drug Meta...
02_循環器系

心疾患リスク因子を有さない集団における血清尿酸値正常と心血管系疾患の関連性は?(中国の大規模コホート研究; J Am Heart Assoc. 2023)

尿酸値が基準値7.0mg/dLよりも高い高尿酸血症について、日本では、腎臓や心血管アウトカムの発生リスク増加の懸念から早期治療を推奨しています。一方で、米国や欧州では痛風発作がなければ治療の対象としないとするスタンスが一般的です。しかし、…
02_循環器系

機械的僧帽弁置換術後のワルファリンの用量は低用量と標準用量どちらが良い?(RCT; PROACT試験; Ann Thorac Surg. 2023)

現在のガイドラインでは、人工僧帽弁を装着した患者における国際標準化比(INR)の目標値は2.5~3.5であることが推奨されています。これは術後に弁の血栓化が生じるのを予防するための術後管理であり、INRが至適範囲を外れることで弁の血栓化が…
02_循環器系

降圧療法のランダム化比較試験において起立性低血圧の除外は治療効果を変えるか?(SR&MA; Age Ageing. 2023)

症候性起立性低血圧の患者では、降圧療法の管理は困難であり、降圧療法に関するランダム化比較試験から除外されることが多い集団とされています。起立性低血圧は、転倒や失神などの有害事象の発生に関連することから、降圧効果を検証する臨床試験において交…
02_循環器系

4種類の降圧薬のうち降圧効果が優れているのはどれですか?(クロスオーバーDB-RCT; PHYSIC試験; JAMA. 2023)

高血圧は、世界的に早期死亡の主要な危険因子です。高血圧患者における予後への影響は、降圧の程度に左右されることが示されています。これまで様々な薬剤クラス(薬効群)が販売されていますが、薬効群間の優劣については結論が得られていません。薬剤クラ…
02_循環器系

合併症負荷の高い心房細動患者における早期リズムコントロールの有効性はどのくらい?(データベース解析; Circ Arrhythm Electrophysiol. 2023)

EAST-AFNET 4(Early Treatment of Atrial Fibrillation for Stroke Prevention Trial)のサブ解析では、心房細動で合併症負荷が高い患者において、合併症負荷が低い患者と…
02_循環器系

血圧管理における機械学習ベースのハイベネフィットアプローチは心血管リスクを低減できる?(Int J Epidemiol. 2023)

医療では、高リスクの患者は治療により最も恩恵を受けるという暗黙の前提のもと、臨床医が個人を治療する 'high-risk approach'(ハイリスクアプローチ)が用いられます。一方、新しい機械学習法を用いて最も高い利益を推定した個人を…
02_循環器系

脳卒中二次予防においてはより厳格な降圧の方が良いですか?(メタ解析・メタ回帰; JAMA Neurol. 2023)

高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントを引き起こすことから、血圧コントロールが求められます。特に脳卒中の二次予防においては、より集中的に血圧を下げることが、一般的に血圧を下げることよりもどの程度優れているかは明らかにされていません。…
02_循環器系

駆出率が維持された心不全予備軍(pre-HFpEF)患者の左房容積に対するサクビトリル/バルサルタン vs. バルサルタン(DB-RCT; PARABLE試験; JAMA Cardiol. 2023)

2020年頃から、駆出率の保たれた心不全(HFpEF)の前段階にあたるpre-HFpEFという概念が報告されています。pre-HFpEFの定義は、無症状(心不全の徴候や症状がない)で、左室駆出率(LVEF)が保たれ、心臓の構造異常(HFp…
02_循環器系

HFpEF治療におけるSGLT-2阻害剤の費用対効果はどのくらい?(費用対効果分析; JAMA Cardiol. 2023)

駆出率が維持された心不全(HFpEF)患者において、標準治療薬にナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2-I)を追加すると、心不全悪化または心血管死亡の複合転帰のリスクが低下することが報告されていますが、米国のHFpEF患者にお…
02_循環器系

尿酸降下薬の心血管リスクはどのくらいですか?(データベース研究; Clin Transl Sci. 2023)

高尿酸血症や痛風治療において、尿酸生成抑制薬や尿酸降下薬が用いられます。特に尿酸降下薬が主に使用されていますが、米国において一部の尿酸降下薬による心血管リスク増加が示唆されています。一方、日本においては、尿酸降下薬の使用と心血管イベント発…
02_循環器系

心房細動患者の腎関連アウトカムに対するDOACとワルファリンどちらが優れていますか?(PSマッチコホート研究; SCREAM試験; Am J Kidney Dis. 2023)

非弁膜症性心房細動患者の脳卒中予防には、ビタミンK拮抗薬(VKA)に代わって直接経口抗凝固薬(DOAC)が徐々に使用されるようになってきました。VKAと比較して、DOACは出血性合併症の発生が少ないことが報告されています。しかし、その他の…
01_ワクチン vaccine

安定冠動脈疾患および急性冠症候群の予防治療に対するインフルエンザワクチン接種の効果はどのくらい?(RCTのメタ解析; Am J Med. 2023)

インフルエンザは、冠動脈疾患患者に大きな負担を与える可能性があります。したがって、インフルエンザワクチン接種により、冠動脈疾患の発症リスクを低減できる可能性があります。そこで今回は、急性冠症候群と安定冠動脈疾患患者におけるインフルエンザワ…
02_循環器系

産後高血圧のコントロールにおけるヒドロクロロチアジドとリシノプリル併用療法 vs. ニフェジピン(パイロットRCT; Am J Obstet Gynecol. 2023)

アンジオテンシン変換酵素阻害薬と利尿薬は、妊娠中の催奇形性のため、産後高血圧に対して充分に使用されていない可能性があります。治療薬は出産後も継続され、治療薬が変更されることはほぼありません。したがって、産後高血圧のコントロールにおいて、よ…
02_循環器系

冠動脈疾患患者の心血管イベントに対するTreat-to-Target vs. 高強度スタチン(RCT; LODESTAR試験; JAMA. 2023)

冠動脈疾患患者では、LDL-Cを少なくとも50%減少させるために、高強度スタチン系薬による初期スタチン治療を推奨する診療ガイドラインがあります(Fire and Forget)。別のアプローチとしては、中強度のスタチンから開始し、特定のL…
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