02_循環器系 チルゼパチドの心血管イベントの発生リスクはどのくらい?(事前設定メタ解析; Nat Med. 2022) Tirzepatide(チルゼパチド)は新規の週1回投与のデュアルGIP/GLP-1受容体作動薬であり、2型糖尿病(T2D)および肥満症の治療薬として開発が進んでおり、日本では2022年9月26日に承認されました。米国や欧州でも2022年… 2023.08.20 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 冠動脈イベントの二次予防に対するP2Y12阻害薬 vs. アスピリン(RCTのメタ解析; PANTHER試験; J Am Coll Cardiol. 2023) アスピリンは冠動脈疾患(CAD)患者における心血管イベントの長期予防に対してクラスIの推奨がある唯一の抗血小板薬です。アスピリンのエビデンスは充分に集積されてきた一方で、現代医療におけるエビデンスは限られています。また、他の抗血小板薬との… 2023.08.17 02_循環器系
02_循環器系 孤立性拡張期高血圧患者の血圧低下と心血管アウトカムとの関連性は?(後向き研究; Eur J Prev Cardiol. 2023) 高血圧症は脳卒中などの心血管リスク増加による患者予後への影響が示されています。高血圧症の定義は「一般的に診察室で計測した血圧が140/90mmHg以上、自宅で測定の場合、135/85mmHg以上の場合」とされています。一方で、拡張期血圧の… 2023.08.15 02_循環器系
02_循環器系 2型糖尿病患者の心血管アウトカムに対するダパグリフロジン vs. エンパグリフロジン(韓国人口ベースコホート研究; Cardiovasc Diabetol. 2023) ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT-2阻害薬)は、これまでの研究で2型糖尿病において心血管に有用であることが示されています。しかし、アジア人、女性、心血管系リスクの低い患者における有効性は過小評価されていました。そこで、今… 2023.08.12 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 薬剤師主導の在宅血圧テレモニタリングにより血圧コントロールが向上する?(SR&MA; Am J Cardiol. 2023) 医療システムは、特にCOVID-19の流行以来、米国全土で遠隔医療を急速に導入しています。しかし、薬剤師主導の在宅血圧遠隔モニタリングを診察室ベースの通常ケアに加えることで血圧が改善するかどうかについてのデータは限られています。そこで今回… 2023.08.11 02_循環器系
02_循環器系 ST上昇型心筋梗塞を有する高齢者に対するテネクテプラーゼ半量投与は有効ですか?(Open-RCT; STREAM-2; Circulation. 2023) ST上昇型心筋梗塞(ST-Segment-Elevation Myocardial Infarction, STEMI)は冠動脈の血栓閉塞により心筋に貫璧性虚血が生じており、発症から再灌流達成までの時間が心筋梗塞の大きさや予後に影響を与え… 2023.08.08 02_循環器系
02_循環器系 HIV感染者の心血管疾患予防にピタバスタチンは有効ですか?(RCT; N Engl J Med. 2023) ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者では、非感染者と比較して心血管疾患のリスクが増加することが報告されています。したがって、この集団における一次予防戦略に関するデータが必要です。そこで今回は、HIV感染者におけるピタバスタチン投与が心血管… 2023.08.05 02_循環器系09_感染症
02_循環器系 重症腎不全患者の静脈血栓塞栓症治療におけるアピキサバン vs. ワルファリン(SR&MA; Thromb Res. 2023) 慢性腎臓病は静脈血栓塞栓症(VTE)の独立した危険因子です。従来、VTE治療には低分子ヘパリン(LMWH)に続いてワルファリンが使用されてきました。アピキサバンを含む直接経口抗凝固薬(DOAC)は、腎機能が正常な患者において、従来の治療法… 2023.08.03 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 ポリファーマシーを有する心房細動患者における経口抗凝固薬はNOACの方が良い?(メタ解析; Thromb Haemost. 2023) 心房細動は加齢に伴う不整脈であり、65~85歳の高齢者が心房細動患者の70%近くを占めています。高齢の心房細動患者は、しばしば合併症の大きな負担とポリファーマシーの使用を伴います。ポリファーマシーとは、 個人が同時に複数の薬剤を使用する状… 2023.08.02 02_循環器系
02_循環器系 RNA干渉治療薬ジルベシランによる降圧効果はどのくらいですか?(RCT; N Engl J Med. 2023) アンギオテンシノーゲンはアンギオテンシンペプチドの唯一の前駆体であり、高血圧の発症において重要な役割を担っています。ジルベシラン(Zilebesiran)は、作用時間が長く、肝アンジオテンシノーゲン合成を阻害するRNA干渉治療薬としての開… 2023.07.31 02_循環器系
02_循環器系 スタチン不耐容患者の心血管イベント一次予防におけるベンペド酸の効果は?(RCT; JAMA. 2023) 心血管イベントの一次予防におけるベンペド酸の効果は?ATPクエン酸リアーゼ阻害薬であるベンペド酸(bempedoic acid)は、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールを低下させ、筋関連有害事象の発現率が低いことと関連することが報告されて... 2023.07.26 02_循環器系
02_循環器系 心血管疾患リスクを有する患者におけるウパダシチニブの安全性は?(DB-RCT; SELECT試験の事後解析; Ann Rheum Dis. 2023) 心血管(CV)リスクを少なくとも1つ以上有している50歳以上の関節リウマチ(RA)患者において、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬治療と比較したトファシチニブの重篤な有害事象(AE)リスクの増加が報告されました(ORAL Surveillanc… 2023.07.15 02_循環器系08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 急性虚血性脳卒中患者におけるブチルフタリドの効果はどのくらい?(DB-RCT; BAST試験; JAMA Neurol. 2023) DL-3-n-ブチルフタリド(NBP)は、Apium graveolensの種子から単離されたL-3-n-ブチルフタリドに基づく合成化合物です。2002年に虚血性脳卒中の治療のためにラセミ3-n-ブチルフタリド(dl-NBP)が中国食品医… 2023.07.09 02_循環器系
02_循環器系 夜に歯を磨かないことと心血管疾患リスク増加には関連性がありそう(観察研究; Sci Rep. 2023) 歯科疾患は心血管疾患リスクと関連していることが報告されています。さらに周術期の口腔ケアが心臓血管外科手術の転帰にプラスの影響を与えることを示唆する報告もいくつかあります(PMID: 17761432、PMID: 29302279、PMID… 2023.07.07 02_循環器系
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるオルフォルグリプロン経口投与の効果はどのくらい?(DB-RCT; Lancet. 2023) 経口非ペプチド性グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬であるオルフォグリプロンは、2型糖尿病および肥満症治療薬として開発中の新薬候補物質です。本剤のプラセボや既存のGLP-1受容体作動薬との比較は行われていません。そこで今回は… 2023.07.06 02_循環器系
01_中枢神経系 ナトリウムグルコース共輸送体2阻害薬と認知症発症との関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; Diab Vasc Dis Res. 2022) ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬の使用と認知症発症との関連性については明らかとなっていません。そこで今回は、SGLT2阻害薬の使用による認知症発症リスクを評価することを目的に実施されたコホート研究の結果をご紹介します。… 2023.06.30 01_中枢神経系02_循環器系
02_循環器系 高齢者における低用量アスピリンの使用は貧血リスクを増加させますか?(RCTの二次解析; ASPREE試験; Ann Intern Med. 2023) 日常的な低用量アスピリンは大出血を増加させますが、鉄欠乏症や貧血に対する影響を検討した研究はほとんどありません。そこで今回は、低用量アスピリンが貧血、ヘモグロビン、血清フェリチン濃度に及ぼす影響を検討した試験の結果をご紹介します。本試験は… 2023.06.29 02_循環器系
02_循環器系 心血管疾患一次予防のためにポリピル療法にアスピリンを併用した方が良いですか?(HOPE-3、TIPS-3、PolyIran; 個人データのメタ解析; Heart. 2023) 心血管疾患は、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの基礎疾患あるいは合併症併発により発生リスクが増加することが報告されています。それぞれの疾患に対して治療薬を使用することと比較して、1つの錠剤に各成分を配合した治療薬(ポリピル)を使用すること… 2023.06.24 02_循環器系
02_循環器系 24時間連続血圧記録による血圧値と死亡率の関係はどのくらいですか?(スペインの観察的コホート研究; Lancet. 2023) 死亡リスク予測に適している血圧測定方法とは?24時間自由行動下血圧測定(ABPM:Ambulatory blood pressure、携帯型24時間連続血圧記録)は診療所血圧よりも包括的な評価が可能であり、診療所血圧や家庭血圧よりも健康アウ... 2023.06.22 02_循環器系
02_循環器系 入院中の高齢者における集中的な血圧管理の効果はどのくらい?(後向きコホート研究; JAMA Intern Med. 2023) 入院中の高齢者における血圧管理は厳格な方が良いのか?無症状の血圧上昇は入院中の高齢者に多いものの、入院中の血圧上昇の臨床管理には広範な異質性が残存しています。したがって、集中的な血圧の管理による患者転帰への影響についてさらなる検証求められて... 2023.06.17 02_循環器系