02_循環器系

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心不全患者の入院と死亡率に対するフロセミド vs. トラセミド(RCTのメタ解析; Am J Cardiol. 2023)

うっ血を起こした心不全患者の治療にはループ利尿薬が不可欠です。ループ利尿薬としてはフロセミドが最も一般的に使用されていますが、いくつかのランダム化比較試験(RCT)では、入院や死亡率の点でトラセミド(トルセミド)とフロセミドに関連したさま…
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心筋梗塞に対する多枝PCIによる完全血行再建のタイミングは早い方が良い?(Open-RCT; MULTISTARS AMI試験; N Engl J Med. 2023)

ST上昇心筋梗塞(STEMI)を伴う多枝冠動脈疾患患者の治療において、非責任病変を含む完全血行再建術は、責任病変のみへの経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と比較して、心血管死と心筋梗塞の複合のリスクだけでなく、心血管死+心筋梗塞+虚…
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高齢心房細動患者におけるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬の使用と死亡リスクとの関連性はどのくらいか?(START2; European Journal of Internal Medicin 2023)

動脈性高血圧は心房細動(AF)における最も一般的な心血管合併症であることが報告されています。しかし、心房細動における高血圧の管理戦略について検討した研究はほとんどありません。そこで今回は、イタリア全国で進行中のSTART登録から経口抗凝固…
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心不全におけるMR拮抗薬とSGLT-2阻害薬の併用効果はどのくらい?(SR&MA; Eur Heart J. 2023)

レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)は、主に炎症経路を介した動脈血圧の調節や心血管疾患および腎疾患の発症に重要な役割を果たしています。アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)…
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急性心筋梗塞後に経皮的冠動脈インターベンションを受けた患者ではβ遮断薬で3年以上治療した方が良い?(韓国人口ベースコホート研究; J Am Heart Assoc. 2023)

急性心筋梗塞後の慢性心不全患者において、β遮断薬の長期的使用の有効性・安全性が報告されています。一方、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた急性心筋梗塞(AMI)患者におけるβ遮断薬の長期維持療法の有用性は充分に確立されていませ…
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チルゼパチドの心血管イベントの発生リスクはどのくらい?(事前設定メタ解析; Nat Med. 2022)

Tirzepatide(チルゼパチド)は新規の週1回投与のデュアルGIP/GLP-1受容体作動薬であり、2型糖尿病(T2D)および肥満症の治療薬として開発が進んでおり、日本では2022年9月26日に承認されました。米国や欧州でも2022年…
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冠動脈イベントの二次予防に対するP2Y12阻害薬 vs. アスピリン(RCTのメタ解析; PANTHER試験; J Am Coll Cardiol. 2023)

アスピリンは冠動脈疾患(CAD)患者における心血管イベントの長期予防に対してクラスIの推奨がある唯一の抗血小板薬です。アスピリンのエビデンスは充分に集積されてきた一方で、現代医療におけるエビデンスは限られています。また、他の抗血小板薬との…
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孤立性拡張期高血圧患者の血圧低下と心血管アウトカムとの関連性は?(後向き研究; Eur J Prev Cardiol. 2023)

高血圧症は脳卒中などの心血管リスク増加による患者予後への影響が示されています。高血圧症の定義は「一般的に診察室で計測した血圧が140/90mmHg以上、自宅で測定の場合、135/85mmHg以上の場合」とされています。一方で、拡張期血圧の…
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2型糖尿病患者の心血管アウトカムに対するダパグリフロジン vs. エンパグリフロジン(韓国人口ベースコホート研究; Cardiovasc Diabetol. 2023)

ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT-2阻害薬)は、これまでの研究で2型糖尿病において心血管に有用であることが示されています。しかし、アジア人、女性、心血管系リスクの低い患者における有効性は過小評価されていました。そこで、今…
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薬剤師主導の在宅血圧テレモニタリングにより血圧コントロールが向上する?(SR&MA; Am J Cardiol. 2023)

医療システムは、特にCOVID-19の流行以来、米国全土で遠隔医療を急速に導入しています。しかし、薬剤師主導の在宅血圧遠隔モニタリングを診察室ベースの通常ケアに加えることで血圧が改善するかどうかについてのデータは限られています。そこで今回…
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ST上昇型心筋梗塞を有する高齢者に対するテネクテプラーゼ半量投与は有効ですか?(Open-RCT; STREAM-2; Circulation. 2023)

ST上昇型心筋梗塞(ST-Segment-Elevation Myocardial Infarction, STEMI)は冠動脈の血栓閉塞により心筋に貫璧性虚血が生じており、発症から再灌流達成までの時間が心筋梗塞の大きさや予後に影響を与え…
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HIV感染者の心血管疾患予防にピタバスタチンは有効ですか?(RCT; N Engl J Med. 2023)

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者では、非感染者と比較して心血管疾患のリスクが増加することが報告されています。したがって、この集団における一次予防戦略に関するデータが必要です。そこで今回は、HIV感染者におけるピタバスタチン投与が心血管…
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重症腎不全患者の静脈血栓塞栓症治療におけるアピキサバン vs. ワルファリン(SR&MA; Thromb Res. 2023)

慢性腎臓病は静脈血栓塞栓症(VTE)の独立した危険因子です。従来、VTE治療には低分子ヘパリン(LMWH)に続いてワルファリンが使用されてきました。アピキサバンを含む直接経口抗凝固薬(DOAC)は、腎機能が正常な患者において、従来の治療法…
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ポリファーマシーを有する心房細動患者における経口抗凝固薬はNOACの方が良い?(メタ解析; Thromb Haemost. 2023)

心房細動は加齢に伴う不整脈であり、65~85歳の高齢者が心房細動患者の70%近くを占めています。高齢の心房細動患者は、しばしば合併症の大きな負担とポリファーマシーの使用を伴います。ポリファーマシーとは、 個人が同時に複数の薬剤を使用する状…
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RNA干渉治療薬ジルベシランによる降圧効果はどのくらいですか?(RCT; N Engl J Med. 2023)

アンギオテンシノーゲンはアンギオテンシンペプチドの唯一の前駆体であり、高血圧の発症において重要な役割を担っています。ジルベシラン(Zilebesiran)は、作用時間が長く、肝アンジオテンシノーゲン合成を阻害するRNA干渉治療薬としての開…
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スタチン不耐容患者の心血管イベント一次予防におけるベンペド酸の効果は?(RCT; JAMA. 2023)

心血管イベントの一次予防におけるベンペド酸の効果は? ATPクエン酸リアーゼ阻害薬であるベンペド酸(bempedoic acid)は、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールを低下させ、筋関連有害事象の発現率が低いことと関連することが報告され...
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心血管疾患リスクを有する患者におけるウパダシチニブの安全性は?(DB-RCT; SELECT試験の事後解析; Ann Rheum Dis. 2023)

心血管(CV)リスクを少なくとも1つ以上有している50歳以上の関節リウマチ(RA)患者において、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬治療と比較したトファシチニブの重篤な有害事象(AE)リスクの増加が報告されました(ORAL Surveillanc…
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急性虚血性脳卒中患者におけるブチルフタリドの効果はどのくらい?(DB-RCT; BAST試験; JAMA Neurol. 2023)

DL-3-n-ブチルフタリド(NBP)は、Apium graveolensの種子から単離されたL-3-n-ブチルフタリドに基づく合成化合物です。2002年に虚血性脳卒中の治療のためにラセミ3-n-ブチルフタリド(dl-NBP)が中国食品医…
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夜に歯を磨かないことと心血管疾患リスク増加には関連性がありそう(観察研究; Sci Rep. 2023)

歯科疾患は心血管疾患リスクと関連していることが報告されています。さらに周術期の口腔ケアが心臓血管外科手術の転帰にプラスの影響を与えることを示唆する報告もいくつかあります(PMID: 17761432、PMID: 29302279、PMID…
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2型糖尿病患者におけるオルフォルグリプロン経口投与の効果はどのくらい?(DB-RCT; Lancet. 2023)

経口非ペプチド性グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬であるオルフォグリプロンは、2型糖尿病および肥満症治療薬として開発中の新薬候補物質です。本剤のプラセボや既存のGLP-1受容体作動薬との比較は行われていません。そこで今回は…
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