02_循環器系 頸部動脈解離におけるアスピリンと抗凝固療法、どちらが優れていますか?(Open-RCT; TREAT-CAD; Lancet Neurol. 2021) 頸動脈解離後の血栓塞栓予防にはどんな治療が良いのか?頸動脈解離は、50歳未満の若年層における脳卒中の主な原因です。歴史的には、臨床医は頸動脈解離の患者にビタミンK拮抗薬による経口抗凝固療法を用いることを好んできましたが、現在のガイドラインで... 2021.07.30 02_循環器系
02_循環器系 腎機能低下患者におけるメトホルミンの有効性と安全性はどのくらいですか?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2021) メトホルミンの適正使用に関するRecommendation(2019年8月5日改訂版)メトホルミンは古くから使用されている薬剤ですが、2型糖尿病治療において、日本を除く多くの国で第一選択とされています。腎機能排泄型の薬剤であるメトホルミンは... 2021.07.29 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 尿酸降下療法と治療関連有害事象、肝障害、主要心血管系有害事象(MACE)との関連性はどのくらいですか?(RCTのNWM; Pharmacotherapy. 2021) 尿酸降下療法で安全性に違いはあるのか?高尿酸血症は、痛風、腎障害、心血管イベントを引き起こす可能性のある一般的な疾患です。高尿酸血症患者に対しては、生活習慣への介入(プリン体を多く含む飲食の摂取制限など)がうまくいかない場合、経口薬が主な治... 2021.07.27 02_循環器系07_腎・泌尿器系
01_中枢神経系 脳卒中患者での選択的セロトニン再取り込み阻害剤 SSRIにおける骨折リスクはどのくらい?(SR&MA; Stroke. 2021) 脳卒中後うつ病におけるSSRI使用は骨折リスクになる?脳卒中生存者は、うつ病と骨折のリスクが高いことが報告されています。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、観察研究において骨折リスクの増加と関連していることが報告されています。最... 2021.07.26 01_中枢神経系02_循環器系
02_循環器系 治療抵抗性高血圧に対する追加薬剤としてスピロノラクトン、プラセボ、ビソプロロール、ドキサゾシンどれが良いですか?(DB-RCT・クロスオーバー;代用のアウトカム ; PATHWAY-2試験; Lancet. 2015) 治療抵抗性高血圧への追加薬は何が良いのか?治療抵抗性高血圧の薬物治療において、国際的なガイドラインでは、3種類の薬剤(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、カルシウム拮抗薬(CCB)、サイ... 2021.07.23 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 【批判的吟味】2型糖尿病におけるGLP-1RA エフペグレナチド使用は心血管・腎イベント発生を抑制する(NEJM 2021; DB-RCT; AMPLITUDE-O試験) 論文の概要PICOP:HbA1c 7.0%以上で心血管疾患の既往あるいは現在腎臓病*、かつ他の心血管危険因子が1つ以上有する2型糖尿病 *eGFRが25.0~59.9ml/分/1.73m2と定義I :エフペグレナチド4mg(毎週皮下注射)... 2021.07.20 02_循環器系02_批判的吟味 Critical Appraisal05_内分泌代謝系
02_循環器系 インスリン未投与の2型糖尿病患者がインスリンデテミルまたはグラルギンを投与された場合の全死亡率および心血管死亡率に差はありますか?(英国データベース コホート研究; Diabetes Ther. 2021) 2型糖尿病患者を対象に、基礎インスリンであるデテミルとグラルギンを初めて使用した患者の全死亡率と心血管死亡率に差はあるのか?糖尿病では、血糖値のコントロールが不十分な場合、微小血管障害や大血管障害などの合併症のリスクが高まり(Clinica... 2021.07.17 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 冠動脈疾患・耐糖能異常を有する患者の心血管・糖尿病発症に対するアカルボースの効果はどのくらい?(DB-RCT; ACE試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2017) α-グルコシダーゼ阻害薬であるアカルボースは心血管イベント発生を抑制できるのか?冠動脈疾患と耐糖能異常を有する人は、将来の心血管イベント(PMID: 26571120、PMID: 25311248、PMID: 10372242)や2型糖尿病... 2021.07.13 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 ポリファーマシーを有する高齢者におけるスタチン中止は、心血管アウトカムと死亡率に影響しますか?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2021) ポリファーマシーと併存疾患の関係性とは?平均寿命の延長は、間違いなく21世紀における最高の成果の一つです(PMID: 26561272)。同時に、人口の高齢化に伴い、併存疾患を有する患者数が増加しています(PMID: 31601959)。併... 2021.07.09 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 動脈血栓塞栓症ハイリスク患者に対する術後のヘパリンブリッジの効果はどのくらいですか(DB-RCT; PERIOP2試験; BMJ 2021) 侵襲的手術におけるヘパリンブリッジの要否は?心房細動または機械式心臓弁を有する患者で、侵襲的手術のためにビタミンK拮抗薬を中断する必要がある場合、手術後に低分子量ヘパリン(LMWH)でブリッジングを行うことが有益であるかどうかについては、不... 2021.07.08 02_循環器系
02_循環器系 COVID-19 ICU患者に対する中間用量と標準用量の予防的抗凝固療法の効果は?(INSPIRATION試験の90日後の結果; Thromb Haemost. 2021) COVID-19での血栓塞栓症に対するエノキサパリンの効果は?COVID-19患者において、血栓塞栓症のリスク増加が報告されています。これはサイトカインストームと呼ばれる免疫の異常反応により引き起こされていると考えられています。サイトカイン... 2021.07.07 02_循環器系09_感染症12_血液・造血器系
02_循環器系 2型糖尿病におけるGLP-1RA エフペグレナチド使用は心血管・腎イベント発生を抑制できますか?(AMPLITUDE-O試験; NEJM 2021) GLP-1受容体アゴニストであるエフペグレナチドの心血管保護効果は?糖尿病患者における心血管イベントの有害事象の発生率は、糖尿病でない人の3倍であり(英国の研究 PMID:25466521)、腎イベントの有害事象の発生率も糖尿病患者で高くな... 2021.07.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 D-ダイマー濃度の上昇を伴うCOVID-19入院患者に対する治療的抗凝固療法と予防的抗凝固療法どちらが優れていますか?(Open-RCT; ACTION試験; Lancet 2021) COVID-19高リスク患者における抗凝固療法は治療的と予防的どちらが良い?COVID-19は他の呼吸器感染症に比べて血栓症の合併症のリスクが高く、これらの合併症イベントの規模も大きいことが示されています。 さらに、血栓症、播種性血管内凝固... 2021.06.27 02_循環器系09_感染症12_血液・造血器系
02_循環器系 糖尿病、CKD及び急性冠症候群を有する集団における心血管イベントに対するアパベタロンの効果は?(BETonMACE試験の事前規定解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) 慢性腎臓病(CKD)に対するアパベタロンの効果はどのくらいか?慢性腎臓病は、一般成人の少なくとも10%が罹患しており、心血管疾患の負担が大きく、臨床転帰が悪いことが知られています。慢性腎臓病の主な原因は2型糖尿病であり、地域によっては慢性腎... 2021.06.26 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 急性冠症候群を有する2型糖尿病患者のMACEに対する標準治療へのアパベタロン追加の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; BETonMACE試験; JAMA. 2020) ブロモドメインおよびエクストラターミナール阻害剤の開発が進んでいるエピジェネティクスとは、環境に応じてクロマチンが化学的に変化し、転写に影響を与える過程を指す。ブロモドメインおよびエクスターミナルタンパク質は、アセチル化されたリジン残基を検... 2021.06.25 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心不全(HFpEF)における病院外での心不全エピソードの悪化が死亡リスクに影響するかもしれない(PARAGON-HFの事後解析; JACC 2021) 心不全における入院予防の重要性心不全は疾患名ではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎などの心臓のさまざまな病気や高血圧などが原因となり、引き起こされる状態、つまり症候群のことです。心不全では心臓のポンプ機能(全身に血液を送り出す機能)がうまく... 2021.06.21 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 心血管イベント既往のない高血圧症患者における降圧レベルはどの程度が良いのか?(韓国 全国規模のコホート研究; J Am Heart Assoc. 2021) アジア人において、降圧の程度と心血管イベントとの関連性はどのくらいか?日本の高血圧治療ガイドライン2019において、高血圧の基準値が変更され、I度高血圧は140〜159/90〜99mmHg(家庭血圧 135〜144/85〜89mmHg)のま... 2021.06.19 02_循環器系
02_循環器系 高血圧患者におけるβ遮断薬は脂溶性の方が良いかもしれない(SR&NWM; J Am Soc Hypertens. 2017) 各アウトカムに対するβ遮断薬の有効性は?β遮断薬は、高血圧症の治療に数十年にわたって使用されてきました。その理由は、降圧効果と全死亡および心血管死亡に対する長期的な有益性にあります。しかし、最近の研究では、β遮断薬は他の降圧剤と比較して、脳... 2021.06.18 02_循環器系
02_循環器系 急性虚血性脳卒中患者における血栓溶解療法までの時間と長期アウトカムとの関連性は?(デンマーク人口ベース研究; Stroke. 2021) 急性虚血性脳卒中患者における最適な血栓溶解療法の開始タイミングは?急性虚血性脳卒中患者において、血栓溶解療法を開始するまでの時間が遅くなるほど治療効果が減少することはよく知られています。つまり、可能な限り早急に血栓溶解療法を開始することが、... 2021.06.17 02_循環器系
02_循環器系 心血管疾患におけるアスピリンの投与量は81mgと325mgどちらが良いですか?(Open-RCT; ADAPTABLE試験; N Engl J Med. 2021) 心血管イベント抑制及び出血リスクにおけるアスピリンの最適用量は?動脈硬化性心血管疾患を有する患者においては、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントの発生を抑制するための治療戦略が求められており、その1つとしてアスピリンによる予防的治療が行われ... 2021.06.15 02_循環器系