02_循環器系 脳出血における血圧管理は早期開始がカギ?(メタ解析; INTERACT試験群の統合解析; Lancet Neurol. 2025) 脳出血(ICH:intracerebral hemorrhage)は、急性期における迅速な治療介入が予後を左右します。特に血圧管理は重要ですが、「どの程度早く」、「どの程度下げるべきか」については議論が続いていました。今回ご紹介するのは、… 2025.07.10 02_循環器系
01_中枢神経系 週末の「寝だめ」が心臓や代謝の病気を防ぐ?|睡眠不足と多疾患リスクとの関係に注目 ◆ はじめに:「寝不足は万病のもと」って本当?現代人の多くが抱える「平日の睡眠不足」。その影響を和らげるため、週末にまとめて眠る「週末の寝だめ(Weekend Catch-Up Sleep: WCS)」をしている方も多いのではないでしょうか... 2025.07.04 01_中枢神経系02_循環器系未分類
02_循環器系 心筋梗塞後の便秘が心不全による再入院リスクを高める?(後ろ向きコホート研究; BMC Cardiovasc Disord. 2025) 心筋梗塞(MI)後の患者ケアでは、心機能や再梗塞予防に注目が集まりますが、「便秘」の存在が予後に影響する可能性があることをご存知でしょうか?今回ご紹介するのは、心筋梗塞後の患者における便秘と心不全による再入院の関連性を後ろ向きに検討し、退… 2025.07.03 02_循環器系04_消化器系
02_循環器系 LDLコレステロールを効果的に下げる新選択肢?(DB-RCT; VICTORION-Mono試験; J Am Coll Cardiol. 2025) これまで高コレステロール血症の治療といえば「スタチン」が中心でした。しかし、近年注目されているのが、Proprotein Convertase Subtilisin/Kexin type 9(PCSK9)を標的としたRNA干渉療法「インク… 2025.07.02 02_循環器系
02_循環器系 糖尿病の高血圧対策に「減塩+食事改善」が有効?(クロスオーバーRCT; DASH4D試験; JAMA Intern Med. 2025) 2型糖尿病を抱える方の多くが、同時に高血圧を発症しています。これは心筋梗塞や脳卒中といった重大な心血管イベントのリスクを大きく高めるため、血圧管理が極めて重要です。しかし、体重減少を伴わない純粋な食事介入のみでの血圧改善効果については、こ… 2025.06.30 02_循環器系05_内分泌代謝系食事
02_循環器系 DOAC服用中の消化管出血、その30日死亡率は?(SR&MA; Thromb Res. 2025) 直接経口抗凝固薬(DOAC)は、静脈血栓塞栓症(VTE)や心房細動(AF)の治療に広く使用されており、その利便性や安全性から臨床現場での使用が急速に拡大しています。しかしながら、消化管出血(GI bleeding)という重篤な出血イベント‥ 2025.06.24 02_循環器系
02_循環器系 慢性腎臓病(CKD)患者におけるDOACの早期開始は安全か?(OPTIMAS試験のサブ解析; Stroke. 2025) 心房細動を背景に脳梗塞を発症した患者では、脳卒中再発の予防として抗凝固療法の導入が必須です。しかし、脳出血リスクを踏まえた際、抗凝固薬であるDOAC(直接経口抗凝固薬)の開始タイミングは依然として議論の余地があります。特に、慢性腎臓病(C‥ 2025.06.23 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心房細動を防げるか?フィネレノンが示した新たな可能性(大規模試験3件のプール解析; J Am Coll Cardiol. 2025) 心房細動(AF)や心房粗動(AFL)は、心血管・腎疾患や代謝異常(いわゆるCKMスペクトラム)における重篤な合併症のひとつです。こうした不整脈の発症は、心不全や腎機能悪化の予兆となりうるため、予防的介入が重要視されています。今回ご紹介する… 2025.06.21 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 カルベジロールは小児にも有効?|心機能と心室形態に注目したRCT(DB-RCT; JAMA. 2007) 成人においては、β遮断薬(βブロッカー)が心不全の治療に有効であることが確立しています。中でもカルベジロール(商品名:アーチスト®)は、症状の改善や生命予後の延長に寄与する薬剤として知られています。しかし、小児や思春期の患者における有効性… 2025.06.20 02_循環器系
02_循環器系 小児のうっ血性心不全にβ遮断薬は有効か?(コクランレビュー; CDSR; Cochrane Database Syst Rev. 2020) β遮断薬は、成人のうっ血性心不全(CHF)治療の柱とされており、死亡率低下や入院率減少などの有効性が確立しています。しかし、小児における心不全は、原因や病態、生理的特性が異なるため、成人のエビデンスをそのまま適用することはできません。そこ… 2025.06.17 02_循環器系30_小児
02_循環器系 抗凝固薬使用患者における心房細動関連脳梗塞の再発リスクは?(SR&MA; JAMA Neurol. 2025) 心房細動(AF)は虚血性脳卒中の主な原因とされており、抗凝固薬(OAC)による予防が推奨されています。しかし、近年の研究や臨床現場からは「抗凝固薬を服用していても再発する」というケースが一定数報告されています。そこで今回は、AFに起因する… 2025.06.15 02_循環器系
02_循環器系 RNAiジレベシランは抗高血圧薬の“後押し”となるのか?(DB-RCT; KARDIA‑2試験; JAMA. 2025) 持続性高血圧には、朝晩の日内変動や飲み忘れによる達成度の低下が課題です。Zilebesiran(ジルべシラン、ジレべシラン)は、肝臓のアンジオテンシノーゲン産生を標的とするRNA干渉(RNAi)薬剤であり、半減期が長く、3~6か月に1回の… 2025.06.14 02_循環器系
02_循環器系 アピキサバンはアスピリンより脳出血リスクが低い?(RCTのメタ解析; Stroke. 2025) 心原性脳梗塞の予防には抗凝固薬が有効ですが「脳出血が怖いからアスピリンを使っている」というケースは決して珍しくありません。しかし、出血リスクの薬剤比較は充分に行われていません。そこで今回は、アピキサバンとアスピリンの「脳出血リスク」を直接… 2025.06.12 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 SGLT2阻害薬+フィネレノンの併用は効果的?―CKD+2型糖尿病患者への初期治療戦略(DB-RCT; CONFIDENCE試験; N Engl J Med. 2025) 慢性腎臓病(CKD)と2型糖尿病を併発する患者において、腎機能の悪化やアルブミン尿の進行をいかに抑えるかは、実臨床において大きな課題です。SGLT2阻害薬やフィネレノン(非ステロイド性MR拮抗薬)は、それぞれ腎保護効果が示されていますが、… 2025.06.11 02_循環器系05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 脳卒中後うつ(Post-Stroke Depression)に有効な非薬物療法は?(SR&MA; Clin Rehabil. 2025) 脳卒中後のうつ病はどこまで予防・改善できるのか?脳卒中後の患者にとって、うつ症状(Post-Stroke Depression:PSD)は高頻度かつ予後に深く関与する合併症です。再発やリハビリ効果の低下、QOL(生活の質)悪化とも関連し、早... 2025.06.10 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 血栓除去療法前のテネクテプラーゼ静注は予後改善につながるのか?(RCT; BRIDGE-TNK試験; N Engl J Med. 2025) 急性期脳梗塞、とくに大血管閉塞(LVO, large-vessel occlusion)を伴う症例では、血管内治療(endovascular thrombectomy)が治療の中心ですが、その前段階として血栓溶解療法(IVT)を併用すべき… 2025.06.07 01_中枢神経系02_循環器系
02_循環器系 高齢の心房細動・心不全合併患者に対するカテーテルアブレーションの有効性は?(規模RCT; Heart. 2025) 心房細動(AF)と左室駆出率の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction, HFrEF)を併発する高齢患者は、予後不良なリスク群にあたります。特に持続性心房細動(persist… 2025.06.06 02_循環器系
02_循環器系 PCIを受けた心房細動患者における抗血栓療法:DOACと併用するならアスピリン?クロピドグレル?(後ろ向きコホート研究; Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother. 2025) 心房細動(AF)患者が経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた場合、抗凝固薬(DOAC)+抗血小板薬(DAPTではなくデュアルセラピー)による治療が推奨されています。ここで問題となるのが「抗血小板薬はアスピリンか?クロピドグレルか… 2025.05.31 02_循環器系
02_循環器系 スピロノラクトンの代替となるか?アミロライドの非劣性を検証したRCT(PROBE法; JAMA. 2025) 抵抗性高血圧とは、適切な生活習慣の改善と3剤(ARBまたはACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、サイアザイド系利尿薬)による治療を行っても血圧がコントロールされない状態を指します。この領域では、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)であるス… 2025.05.26 02_循環器系
02_循環器系 急性虚血性脳卒中患者におけるロスバスタチンとアトルバスタチンの有効性比較(韓国の後向きコホート研究; J Am Heart Assoc. 2025) 急性虚血性脳卒中後には、再発予防や心血管イベントリスク低減を目的にスタチン療法が推奨されています。中でもロスバスタチンとアトルバスタチンは、強力なLDLコレステロール低下作用を有する代表的なスタチンですが、どちらがより効果的かに関しては、… 2025.05.24 02_循環器系05_内分泌代謝系