00_その他 通勤が健康をむしばむ?通勤時間と手段が都市住民の心身に与える影響とは(システマティックレビュー; Journal of Transport & Health 2025) 仕事のための通勤——多くの人が毎日繰り返すこの行為が、実は健康に悪影響を及ぼしている可能性があるとしたらどうでしょうか?都市化が進む現代、経済活動を支える日常的な移動は避けがたいものです。この日常的な移動の影響について、充分に検証されてい… 2025.06.18 00_その他
05_内分泌代謝系 2型糖尿病と肥満を併発する患者においてチルゼパチドはコストパフォーマンスに優れる?(費用対効果分析; Diabetes Obes Metab. 2025) 2型糖尿病(T2D)と肥満の両方を抱える患者に対し、チルゼパチド(tirzepatide, 以下TZP)は体重と血糖コントロールの両面で効果が期待される薬剤です。しかし、費用対効果について充分に評価されていません。そこで今回は、アメリカで… 2025.06.13 05_内分泌代謝系費用対効果分析
01_中枢神経系 コーヒーと片頭痛の因果関係を探る|カフェイン構成成分の影響度は?(メンデルランダム化解析; Neurol Res. 2025) 片頭痛は、慢性的な神経疾患であり、その発症には不適切な薬物使用、不安、睡眠障害、うつ病、ストレスなど、さまざまな要因が関与しています。コーヒーはその多様な生理活性特性で知られており、急性の片頭痛症状を緩和する可能性がありますが、長期的なコ… 2025.06.05 01_中枢神経系食事
13_悪性腫瘍 運動で大腸がん再発リスクが約30%低下?|術後3年間のエクササイズがもたらす新たな選択肢(RCT; CHALLENGE試験; N Engl J Med. 202) 「手術も終わったし、あとは静かに過ごすだけでいい」。そう思っていませんか?実は──術後の“運動”が、がんの再発リスクを大きく下げる可能性がある。そんな衝撃の結果が、約900人を対象にした国際的な臨床試験で明らかになりました。もともと前臨床… 2025.06.04 13_悪性腫瘍運動・身体活動
00_その他 高齢者の「減薬」は本当に意味があるのか?|外来における介入の効果をメタ解析で検証(SR&MA; JAMA Netw Open. 2025) 背景|「ポリファーマシー」と「PIM」は医療安全の課題高齢者医療における重要なキーワードの一つが「ポリファーマシー(多剤併用)」、そして「PIMs(潜在的に不適切な薬物)」です。薬剤数が増えることで、副作用や有害事象のリスクが高まることは広... 2025.06.01 00_その他
食事 断続的断食(4:3 IMF)は毎日のカロリー制限より効果的?(RCT; Ann Intern Med. 2025) 「断続的断食(Intermittent Fasting:IMF)」は、一定期間に食事制限を行い、その他の日は制限しないという摂取パターンで、近年注目を集める減量法です。その中でも「4:3 IMF(週3日の断食+4日の自由摂取)」は、比較的… 2025.05.27 食事
00_その他 胸痛で救急外来を受診したとき、どの症状が心筋梗塞を示唆するか?(前向き研究; Resuscitation. 2010) 救急外来(ED)での胸痛は頻度が高く、急性心筋梗塞(AMI)を迅速に見分けることが求められます。従来、胸痛の部位や放散先、随伴症状を総合的に評価して診断が進められてきましたが、個々の症状の信頼性には限界があり、実臨床での診断精度を確立する… 2025.05.17 00_その他02_循環器系
00_その他 手術後の嘔気・嘔吐(PONV)対策に新たな選択肢?—経皮電気鍼刺激ブレスレット(EmeTerm)の有効性を検証(DB-RCT; J Bone Joint Surg Am. 2025) 術後悪心・嘔吐(Postoperative Nausea and Vomiting, PONV)は、全身麻酔後の一般的な副作用であり、整形外科手術後にも高頻度で発生します。特に、腰椎麻酔下で実施される股関節全置換術(THA)や膝関節全置換… 2025.05.16 00_その他
00_その他 薬局での「おもてなし」手法が外国人患者の理解を深める?(RCT; Patient Educ Couns. 2022) グローバル化が進む中で、外国人患者や観光客が薬局を訪れる機会が増加しています。その一方で、言語の壁が薬剤師の服薬指導を困難にするケースが多発しており、適切な情報提供ができないことが患者の安全を脅かす要因となっています。本研究では、外国人患… 2025.05.14 00_その他
04_相互作用、薬物相互作用 酸化マグネシウムとロスバスタチンの相互作用に注意?(処方提案でスタチンを適切に選択した一例; 京都薬科大学紀要 2022) 脳梗塞の既往を有する患者に対し、二次予防目的でHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)が処方されることは一般的です。今回ご紹介する症例では、ロスバスタチンを継続していたにもかかわらず、効果が不十分と判断され、新たにエゼチミブが追加されてい… 2025.05.08 04_相互作用、薬物相互作用
00_その他 セマグルチド関連の救急受診はどれくらい起きている?(横断研究; Ann Intern Med. 2025) セマグルチド(商品名:オゼンピック、ウゴービなど)は、2型糖尿病や肥満治療薬として急速に普及しています。承認申請時の臨床試験では、主に消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢など)が副作用として報告されていましたが、実臨床での安全性データは限られて… 2025.05.06 00_その他05_内分泌代謝系
00_その他 「エビデンスの階層」は時代遅れ?複雑な医療にこそ必要な新しいモデルとは?(BMC Med Res Methodol. 2006) 近年、医療や政策において「エビデンスに基づく医療(Evidence-Based Medicine:EBM)」の重要性が強調されています。EBMの中核となるのが、治療や介入の効果を検証する研究デザインの“信頼性の階層(エビデンスのピラミッド… 2025.04.25 00_その他
00_その他 高齢者の聴力低下に看護師主導の介入は有効か?(小規模RCT; Int J Nurs Stud. 2025) 高齢者における聴力低下は、コミュニケーションの障害だけでなく、認知機能の低下、社会的孤立、うつ症状、さらには転倒リスクの増加など、さまざまな健康問題と関連しています。しかし、聴力低下への介入は専門職に限られ、アクセスの難しさやコストの問… 2025.04.17 00_その他
運動・身体活動 成人における有酸素運動と減量の効果は?(SR&MA; JAMA Netw Open. 2024) 既存の診療ガイドラインで推奨されている有酸素運動の持続時間に関する現在のガイダンスは、主に個々の試験から得られたものです。このため、有酸素運動と肥満指標の用量反応関係を調べるメタ分析の結果は不足しています。そこで今回は、有酸素運動と肥満指… 2025.04.12 運動・身体活動
40_AI 診断における生成AI vs. 医師(SR&MA; NPJ Digit Med. 2025) 生成型人工知能(AI)は医療診断における可能性を示しているが、その診断性能の包括的な評価や医師との比較は、これまで広く検討されていません。そこで今回は、2018年6月~2024年6月に発表された”診断タスクに対する生成AIモデルの検証研究… 2025.04.09 40_AI
00_その他 ICUまたは入院と慢性疾患治療薬の意図しない中止との関連性(集団ベースのコホート研究; JAMA. 2011) 急性期病院を退院した患者は、慢性疾患のために処方された薬剤を意図せずに中止する危険性があります。また、集中治療室(ICU)では、急性期イベントが重視され、ケアの移行が複数回行われるため、リスクがさらに高くなる可能性があります。しかし、これ… 2025.03.31 00_その他
04_相互作用、薬物相互作用 グレープフルーツジュースが阻害するのは腸CYP3A4だけではない?(in vivo試験; J Clin Pharmacol. 2003) グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害する代表的な嗜好品の一つです。単回投与した場合の影響度は以下の表のとおりです。一般的な量のグレープフルーツジュース(GFJ)の摂取は、いくつかのCYP3A4基質の経口バイオアベイラビリティを増加… 2025.03.27 04_相互作用、薬物相互作用
00_その他 楽観主義者の方が貯蓄額が多い?(J Pers Soc Psychol. 2025) 楽観主義(optimism)とは、物事を前向きに捉え、未来に対して肯定的な期待を持つ考え方です。楽観主義者は、困難な状況でもポジティブな側面を見出し、解決策を探ろうとする傾向があります。この姿勢はストレス耐性を高め、健康や幸福度の向上にも… 2025.03.21 00_その他
00_その他 薬剤師が介入するとICU患者のストレス潰瘍予防薬の過剰使用を抑制できる?(クラスターRCT; Crit Care Med. 2025) ICUの患者では、しばしばストレス性潰瘍が認められることから、酸抑制薬などのストレス潰瘍予防薬(stress ulcer prophylaxis, SUP)が用いられます。しかし、リスク評価が不充分であるためにSUPが過剰使用されているこ… 2025.03.12 00_その他04_消化器系
01_CQ受け取りました clinical question 片頭痛発作に対して優れるトリプタン系薬はどれですか?(CQいただきましたシリーズ) 来局患者が落ち着いたある日の午後、頭痛持ちのスタッフが「トリプタンはどれが良いんですかね?担当医はゾルミトリプタンが早く効いて効果が高いって言っていましたが合う合わないありますよね」と、、、久しぶりにCQいただきましたシリーズの始まりであ… 2025.03.08 01_CQ受け取りました clinical question01_中枢神経系