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02_循環器系

DOAC・ワルファリンの服薬遵守率は“80%で十分”ではない?|最新エビデンスが示す「最適アドヒアランス閾値」を解説(人口ベースコホート研究; J Thromb Haemost. 2025)

心房細動(AF)における脳卒中予防の柱となる 経口抗凝固薬(OAC:ワルファリン/DOAC)。長年、服薬アドヒアランスの基準として「PDC 80%(服薬遵守率80%)」が使用されてきました。しかし、この “80%ルール” (80%基準)は…
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無症候性頸動脈高度狭窄に対する治療はどう選ぶ?|CREST-2試験が示したステント vs 内膜剥離術 vs 集中的薬物治療(PROBE法; N Engl J Med. 2025)

無症候性の頸動脈狭窄(asymptomatic carotid stenosis)は、脳梗塞予防の観点で治療方針が近年議論になっています。ステント治療(carotid-artery stenting, CAS)頸動脈内膜剥離術(carot…
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イトラコナゾールとテルビナフィン、どちらが有効?― 皮膚白癬に対する用量増強比較試験(DB-RCT; Indian J Pharmacol. 2019)

高温多湿の環境では、白癬(皮膚糸状菌感染症)とくに体部白癬(tinea corporis)や股部白癬(tinea cruris)が増加します。これらの治療には経口抗真菌薬が用いられますが、近年はテルビナフィン(terbinafine)やイ…
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歩数は「どのように歩くか」で変わる?|1日の歩き方と死亡・心血管リスクの関連(コホート研究; Ann Intern Med. 2025)

「1日8,000歩を目標にしましょう」といった健康指導は広く知られています。しかし、同じ歩数でも「歩き方」や「歩行のまとまり方(バウト)」によって健康効果が異なる可能性があることが、近年の研究で注目されています。今回紹介する論文は、英国バ…
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シスプラチン治療後のCKD発症リスクは「投与前eGFR」で予測可能?(後向きコホート研究; JAMA Oncol. 2025)

シスプラチン(Cisplatin)は、固形がん治療において最も重要な白金製剤のひとつです。しかし、その腎毒性(nephrotoxicity)は古くから知られ、治療終了後も慢性腎臓病(CKD)発症リスクが残存します。今回ご紹介する研究は、カ…
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利尿薬による電解質異常は女性と高齢者で起こりやすい?|日本の大規模データから見えたリスク要因(データベース研究; Drug Saf. 2025)

高血圧や心不全の治療で広く用いられる利尿薬。しかし、その有用性の一方で、低カリウム血症や高カリウム血症などの電解質異常は代表的な副作用として知られています。今回ご紹介するのは、日本の実臨床データを用いて、性別・腎機能・年齢が利尿薬による電…
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ACS後の抗血小板療法、アスピリンは早期中止できる?P2Y12単剤療法の新知見(Open-RCT; NEO-MINDSET試験; N Engl J Med. 2025)

急性冠症候群(ACS)で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた患者では、アスピリン+P2Y12阻害薬による二剤併用抗血小板療法(DAPT)が標準治療として行われます。しかし、DAPTは出血リスクを伴うため、早期からアスピリンを中…
01_中枢神経系

ARBはACE阻害薬よりも認知症リスクを低減する?(多国籍コホート研究; Age Ageing. 2025)

高血圧治療に広く用いられるACE阻害薬(ACEI)とアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)。これらは血圧コントロールだけでなく、脳血管疾患や認知機能に影響を及ぼす可能性が指摘されています。しかし、どの薬剤クラスが認知症リスクにより有利…
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ビタミンB12誘導体メコバラミンがカペシタビン誘発手足症候群を予防する?(DB-RCT; BMJ. 2025)

抗がん薬 カペシタビン は乳がんを含む固形腫瘍で広く用いられる経口フッ化ピリミジン製剤です。一方、副作用として手足症候群(Hand-Foot Syndrome:HFS)を高率に引き起こし、治療中止を要因となります。また、HFSは日常生活の…
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1型糖尿病に対する同種異系幹細胞由来膵島細胞治療「ジミスレセル(zimislecel)」の有効性評価(第1, 2相試験; VX-880-101 FORWARD試験; N Engl J Med. 2025)

1型糖尿病は自己免疫反応により膵島β細胞が破壊され、インスリン分泌が失われる疾患です。インスリン注射や持続皮下インスリン注入が標準治療ですが、依然として重度低血糖や血糖コントロール困難が課題となっています。膵島移植は有効な選択肢ですが、ド…
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難治性・治療抵抗性高血圧に対するバクスドロスタットの有効性はどのくらい?(DB-RCT; BaxHTN試験; N Engl J Med. 2025)

アルドステロンの過剰産生は、難治性・抵抗性高血圧の病態に深く関わります。新規薬剤 バクスドロスタット(baxdrostat) は、アルドステロン合成酵素を阻害することで血圧を低下させることが報告されており、第2相試験で有望な結果が報告され…
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ASCVD患者におけるクロピドグレル単剤療法はアスピリンより優れているのか?(SR&MA; Atherosclerosis. 2025)

アテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防において、長年アスピリン単剤療法が標準的に用いられてきました。しかし、クロピドグレル単剤療法(SAPT: single antiplatelet therapy)の方が虚血イベント予…
08_炎症・免疫・アレルギー系

尿酸降下薬導入時の痛風発作リスクはどのくらい?(SR&MA; Arthritis Care Res. 2024)

痛風治療において、尿酸降下薬(ULT)の開始や増量に伴って一時的に関節炎発作(痛風発作)が誘発されることはよく知られています。そのため、コルヒチンやNSAIDsといった予防的治療(flare prophylaxis)が併用されることがあり…
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電動キックボード事故とアルコールの関係―夜間・頭部外傷に多く影響、規制導入で受傷者数が減少(前向き観察研究; Scand J Trauma Resusc Emerg Med. 2025)

近年、都市部で急速に普及した電動キックボード(e-scooter)は、利便性の高さから利用が拡大する一方で、事故による救急搬送例が増えています。特にアルコール摂取と事故の関連性が各国で報告されていますが、その詳細な受傷パターンや規制効果は…
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強度の高い運動はストレスを軽減する?唾液コルチゾールで検証されたメカニズムとは(Psychoneuroendocrinology. 2021)

「運動すると気持ちがスッキリする」、「嫌なことがあっても、汗をかけばスッとする」、多くの人が経験しているこの感覚に、生理学的な裏付けがあるのか?を検証したのが、今回ご紹介する研究です。本研究では、運動強度がストレスホルモン(コルチゾール)…
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カフェインは便秘に効く?コーヒーと腸の関係を米国NHANESデータで検証(横断研究; J Multidiscip Healthc. 2025)

「コーヒーを飲むとお通じが良くなる気がする」そんな経験はありませんか?カフェインの腸への影響は以前から議論されてきましたが、その実態について明確なエビデンスは乏しい状況でした。今回ご紹介するのは、米国の大規模調査データ(NHANES)を用…
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厳格な血圧管理は腎機能に影響する?―腎障害のリスクなく心血管イベントを有意に減少(RCTの二次解析; CRHCP試験; JAMA Netw Open. 2025)

高血圧患者に対して、収縮期血圧(SBP)を130mmHg未満に厳格にコントロールすることで、心血管疾患(CVD)のリスクが下がることは知られています。しかしその一方で、腎機能が悪化する可能性も指摘されており、特に慢性腎臓病(CKD)を有さ…
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心筋梗塞+多枝病変への完全血行再建、10年後の成績は?(RCT; DANAMI-3-PRIMULTIの長期追跡; J Am Coll Cardiol. 2025)

ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者において、非責任病変への治療を行うか否かは長年の議論の的です。とくに多枝病変を合併する症例において、急性期治療後に非責任血管の狭窄も治療すべきかどうかは、長期予後の観点から重要な論点です。本研究は、DA…
01_中枢神経系

週末の「寝だめ」が心臓や代謝の病気を防ぐ?|睡眠不足と多疾患リスクとの関係に注目

◆ はじめに:「寝不足は万病のもと」って本当?現代人の多くが抱える「平日の睡眠不足」。その影響を和らげるため、週末にまとめて眠る「週末の寝だめ(Weekend Catch-Up Sleep: WCS)」をしている方も多いのではないでしょうか...
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肺炎治療におけるセフトリアキソンの最適用量とは?(後向き研究; J Antimicrob Chemother. 2025)

◆ はじめに肺炎は入院治療が必要となる代表的な感染症であり、特に高齢者や基礎疾患を持つ患者においては重篤化することも少なくありません。その治療の中心に位置するのが、第3世代セフェム系抗菌薬「セフトリアキソン(Ceftriaxone)」です。...
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