02_循環器系 急性脳虚血におけるスタチン投与は早い方が良い?即時投与開始 vs. 4日後投与開始(DB-RCT; INSPIRES試験; JAMA Neurol. 2024) アテローム性動脈硬化症による急性軽症虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)患者における二次的脳卒中予防および神経保護に対する即時集中スタチン療法と遅延集中スタチン療法の比較は限られています。脳梗塞急性期のスタチン投与は、インターロイ… 2024.06.17 02_循環器系
02_循環器系 経皮的冠動脈インターベンション PCI後の高齢者に対する二重抗血小板療法 DAPTの期間短縮は可能ですか?(RCTのメタ解析; JAMA Netw Open. 2024) 高齢者の経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention, PCI)後の二重抗血小板療法(dual antiplatelet therapy, DAPT)の至適期間は不明です。そこで今回… 2024.06.16 02_循環器系
05_内分泌代謝系 妊娠中のメトホルミンと小児期の神経発達転帰との関連性はどのくらい?(SR&MA; Am J Obstet Gynecol. 2024) メトホルミンは広く用いられており、特に海外では妊娠糖尿病に使用可能であり、母体の体重増加や妊娠高血圧症候群、児の新生児低血糖のリスクを低減することが報告されています(注意:日本の添付文書においては妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投… 2024.06.15 05_内分泌代謝系20_妊婦
05_内分泌代謝系 中国の肥満成人における体重減少のためのチルゼパチドの効果は?(DB-RCT; SURMOUNT-CN試験; JAMA. 2024) 肥満は世界的な公衆衛生の問題になっており、中国は世界で最も多くの罹患者を抱えていることが知られています。持続性GIP/GLP-1受容体作動薬であるチルゼパチドは、副作用として紹介症状や体重減少をもたらしますが、肥満患者における有効性・安全… 2024.06.14 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 混合型高脂血症に対するAPOC3標的RNA干渉剤プロザシランの効果はどのくらい?(DB-RCT; MUIR試験; N Engl J Med. 2024) 混合型高脂血症患者では、中性脂肪(トリグリセリド、トリグリセライド)に富むリポ蛋白中の残存コレステロールに起因する非高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール値の上昇により、アテローム性動脈硬化性心血管系疾患のリスクがあります。トリグリセリド… 2024.06.13 05_内分泌代謝系
02_循環器系 心不全と腎機能障害を有する患者におけるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の効果はどのくらい?(RCTのプール解析; J Am Coll Cardiol. 2024) 心不全(HF)の基本的な治療薬として、β遮断薬、ACE阻害薬/ARB、そしてミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MA拮抗薬)が使用されていますが、腎機能障害の併存は、しばしば救命のためのHF治療の開始や継続を躊躇させます。そこで今回は、著し… 2024.06.12 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病における入院率に対する診療ガイドラインベース介入の効果は?(RCT; ICD-Pieces試験; N Engl J Med. 2024) 慢性腎臓病、2型糖尿病、高血圧(the kidney-dysfunction triad; 腎機能障害の3要素)を有する患者に対する有効な治療法があるにもかかわらず、この集団における死亡や合併症のリスクを減少させるためのガイドラインに沿っ… 2024.06.11 07_腎・泌尿器系
04_相互作用、薬物相互作用 セロトニン受容体拮抗薬を併用しているとシスプラチン誘発急性腎障害リスクは減るのか?(後向き解析; Kidney360. 2024) シスプラチンは様々ながんに対する有効な第一選択療法です。シスプラチンは催吐性が強く、その結果生じる体液量の減少は急性腎障害(acute kidney injury, AKI)リスクの一因となります。この合併症を予防するために、5-ヒドロキ… 2024.06.10 04_相互作用、薬物相互作用07_腎・泌尿器系13_悪性腫瘍
00_その他 小児期の短時間睡眠と青年期の精神病との関連性は?(コホート研究; JAMA Psychiatry. 2024) 小児期の長期間にわたる短時間睡眠は、精神病の発症を含む長期的な精神的健康に有害な影響を及ぼす可能性があります。さらに、これらの関連性の潜在的な基礎となる機序は依然として不明です。そこで今回は、小児期の持続的な夜間睡眠時間の短縮と、24歳時… 2024.06.09 00_その他30_小児30_睡眠
00_その他 リラクゼーション療法は母乳保育の成果を向上させる?(RCTのSR&MA; JAMA Pediatr. 2024) リラクゼーション介入による母乳保育の効果は? 母乳保育は、乳児と母親・両親の健康を最適化するための重要な公衆衛生目標ですが、世界の授乳成績は推奨される授乳期間と排他性を満たしていません。また、授乳と精神的健康の関連性が報告されていますが、リ... 2024.06.08 00_その他
05_内分泌代謝系 高齢者および超高齢者における一次予防のためのスタチン療法に関連する有益性とリスクはどのくらい?(標的試験模倣試験; Ann Intern Med. 2024) 75歳以上の成人における心血管疾患(CVD)および全死亡の一次予防にスタチンを使用することについては、ランダム化比較試験におけるこの集団の割合が低いため、ほとんどコンセンサスが得られていません。そこで今回は、高齢者(75~84歳)および超… 2024.06.07 05_内分泌代謝系
03_呼吸器系 増悪リスクの高い慢性閉塞性肺疾患患者におけるビソプロロールの効果は?(DB-RCT; BICS試験; JAMA. 2024) COPD患者に対するβ1選択的遮断薬ビソプロロールの影響は? 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は世界的に罹患率と死亡率の主要な原因です。観察研究では、β遮断薬の使用はCOPD増悪リスクの低下と関連する可能性があると報告されています。しかし、最近... 2024.06.06 03_呼吸器系
06_骨代謝系 変形性膝関節症に対するクリルオイルの効果はどのくらい?(DB-RCT; JAMA. 2024) 変形性膝関節症は障害をもたらしますが、有効な治療法はほとんどありません。クリルオイル(オキアミ油)のサプリメントは膝の痛みを改善することが予備的に示唆しましたが、変形性膝関節症に対する効果は不明です。そこで今回は、著しい膝関節痛と滲出液-… 2024.06.05 06_骨代謝系08_炎症・免疫・アレルギー系
04_消化器系 酸抑制療法の使用と片頭痛および重症頭痛の発生率との関連性は?(米国の横断研究; Neurol Clin Pract. 2024) 頭痛はプロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用に伴う有害事象です。近年、片頭痛がPPI使用に伴う潜在的有害事象としてより具体的に浮上してきました。しかし、実臨床における検証は充分ではありません。そこで今回は、既存のデータを活用し、片頭痛および… 2024.06.04 04_消化器系
09_感染症 女性におけるトイレ後の拭き方と尿路感染リスクとの関連性は?(日本の横断研究; Cureus. 2024) 尿路感染症(UTI)の生涯罹患率は女性で50%以上である。尿路感染症の臨床的、生理的、生活習慣的な危険因子は多岐にわたりますが、トイレ後の肛門や会陰の衛生習慣、特にトイレットペーパーで拭く方向と尿路感染症の危険性との正確な関係はまだ調査さ… 2024.06.03 09_感染症
09_感染症 重症敗血症患者の臓器機能障害の予防と治療にアセトアミノフェンは有効ですか?(DB-RCT; ASTER試験; JAMA. 2024) アセトアミノフェン(パラセタモール)には、無細胞ヘモグロビンによる脂質やその他の基質の酸化を抑制するなど、敗血症に有益と思われる多くの薬理作用がありますが、その効果については充分に検証されていません。そこで今回は、アセトアミノフェンがプラ… 2024.06.02 09_感染症
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬とSGLT-2阻害薬の併用治療は心血管イベントおよび重篤な腎イベントの発生リスクを低減する(集団ベースのコホート研究; BMJ. 2024) 2型糖尿病患者において、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬とナトリウムグルコース共輸送体-2(SGLT-2)阻害薬の併用が、どちらか一方の薬物クラスのみの併用と比較して、主要有害心血管イベントおよび重篤な腎イベントのリスク… 2024.06.01 05_内分泌代謝系
09_感染症 尿路感染症に対する抗生物質選択を改善するスチュワードシップ・プロンプトの効果は?(クラスターRCT; INSPIRE試験; JAMA. 2024) スチュワードシップ(Stewardship)とは本来、管理運用、管理責任などの意味を有していますが、こと医療においては、抗菌薬の適正使用推進を指します。多剤耐性菌の発生を防いだり、資源として確保したり、今ある抗菌薬を適切に大事に使ってもら… 2024.05.31 09_感染症
03_呼吸器系 2型炎症の血中好酸球上昇を有するCOPD患者におけるデュピルマブの効果は?(DB-RCT; NOTUS試験; N Engl J Med. 2024) 2型炎症を伴うCOPD患者におけるデュピルマブの有用性はどのくらいなのか? デュピルマブは、2型炎症の主要かつ中心的な促進因子であるインターロイキン-4とインターロイキン-13の共有受容体成分を遮断する完全ヒト型モノクローナル抗体です。 慢... 2024.05.30 03_呼吸器系
02_循環器系 重症および手術患者における管理目標血圧値は低い方が良いのか?(RCTのSR&MA; Crit Care Med. 2024) 低血圧は、重症患者や周術期の患者における有害な転帰と関連しています。しかし、これらの仮定は観察研究によって支持されていることから、更なる検証が求められます。そこで今回は、死亡率に対する血圧目標値の低値と高値の影響を比較することも目的に実施… 2024.05.29 02_循環器系