02_循環器系 妊娠高血圧症の既往は出産後の慢性高血圧症の発症リスク増加と関連する(フランス人口ベースコホート研究; CONCEPTION試験; Eur Heart J. 2021) 妊娠高血圧症候群は出産後にも影響を与えるのか?妊娠高血圧症候群(Hypertensive disorders of pregnancy, HDP)とは、妊娠時に高血圧を発症した状態です。妊娠より以前から高血圧を認める場合、または妊娠20週ま... 2021.11.18 02_循環器系20_妊婦
06_骨代謝系 血清Caおよび活性型ビタミンDと長寿、心血管疾患、がんとの関係は?(欧州ゲノムワイド関連メタ解析; NPJ Genom Med. 2021) カルシウムとビタミンDサプリメントは、骨粗鬆症の予防と治療のために頻繁に使用されていますが、地域社会に住む女性と男性の骨折を予防するという証拠は弱く、一貫性が示されていません。また、カルシウムおよびビタミンDのその他の効用や副作用もいくつか示唆されています。これらの栄養素と全原因死亡率および心血管… 2021.11.17 06_骨代謝系
02_循環器系 貧血を呈する透析患者におけるダプロデュスタットの有効性・安全性はどのくらい?(Open-RCT; ASCEND-D試験; N Engl J Med. 2021) ダプロデュスタットの心血管安全性は?腎臓の機能低下により腎臓からのエリスロポエチン分泌が減少することで、赤血球産生能が低下し貧血(腎性貧血)を呈します。慢性腎臓病(CKD)患者においては、腎性貧血治療のために遺伝子組換えヒトエリスロポエチン... 2021.11.16 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 経皮的冠動脈形成術を受ける出血リスクの高い患者におけるチカグレロル単剤療法の有効性・安全性は?(TWILIGHT試験の事前指定解析; TWILIGHT-HBR試験; Eur Heart J. 2021) 経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けた患者の中には、出血リスクの高い(HBR)患者が存在しています。PCI後の血栓塞栓の発生予防のために二重抗血小板療法(DAPT)が実施されますが、HBR患者においては出血リスクの方が血栓塞栓リスク抑制を上回る可能性が高いです。したがって、DAPT後早期にアスピリン… 2021.11.15 02_循環器系
09_感染症 重度の低酸素血症を有するCOVID-19患者に対するデキサメタゾン用量は12mgと6mgどちらが良い?(RCT; COVID STEROID 2試験; JAMA. 2021) 重症COVID-19患者は、重度の肺炎と低酸素血症を特徴としており、しばしば高流量酸素の使用、人工呼吸器、さらに病状が進行した場合には、循環器系のサポートや腎代替療法が必要となります。デキサメタゾンは、全身性グルココルチコイドの使用による短期死亡率の低下を報告した7つのランダム化試験のプロスペクテ… 2021.11.14 09_感染症
12_血液・造血器系 早期乳癌における化学療法誘発性発熱性好中球減少症の一次予防のためのフィルグラスチムの投与期間は5日で良い?(Open-RCT; Ann Oncol. 2020) 早期乳癌に対するアジュバント化学療法に伴う好中球減少症は、発熱性好中球減少症(FN)、治療に伴う入院、患者のQOL低下を引き起こし、化学療法の遅延、減量、中止につながる可能性があります。これらのリスクを低減するために、多くの化学療法レジメ… 2021.11.13 12_血液・造血器系13_悪性腫瘍
09_感染症 COVID19肺炎患者に対するサリルマブの有効性・安全性はどのくらい?(Open-RCT; SARTRE試験; Infect Dis Ther. 2021) IL-6阻害剤サリルマブの効果はどのくらい?COVID-19患者の生命を脅かす呼吸不全は、ウイルスによる直接的な損傷ではなく、SARS-CoV-2に対する炎症反応によって引き起こされているようです(PMID:32303591)。ウイルス感染... 2021.11.12 09_感染症
01_中枢神経系 認知症の興奮性行動に対するミルタザピンの有効性・安全性は?(DB-RCT; SYMBAD試験; Lancet. 2021) ノルアドレナリン作動性および特異的セロトニン作動性の抗うつ薬であるミルタザピンは、高齢者に広く使用されています。2009年から2014年にかけて、ヨーロッパで400万~800万件の抗うつ薬の使用開始を調査した結果、高齢者および認知症患者に最も多く処方された抗うつ薬でした。HTASADD試験で認知症… 2021.11.11 01_中枢神経系
13_悪性腫瘍 シスプラチン化学療法を受けた固形がん小児患者における発熱性好中球減少症エピソードに対する経口マグネシウム補給の有効性と安全性は?(Open-RCT; Cancer Chemother Pharmacol. 2020) 低マグネシウム血症とは、血清マグネシウム濃度が1.8mg/dL(0.70mmol/L、重度の場合1.25mg/dL、0.50mmol/L)を下回った状態です。低マグネシウム血症の症状としては、食欲不振、悪心、嘔吐、嗜眠、筋力低下、人格変化、テタニー(例:Trousseau徴候またはChvostek… 2021.11.10 13_悪性腫瘍
07_腎・泌尿器系 血液透析患者における呼吸器系フルオロキノロン製剤は心臓突然死リスクと関連しますか?(米国レジストリ研究; JAMA Cardiol. 2021) レスピラトリーキノロンと心突然死リスクの関連性とは?レスピラトリー(呼吸器系)フルオロキノロン系抗生物質は、QT間隔を延長する可能性のある最も一般的な薬剤の一つです。血液透析を受けている腎不全患者、すなわち心臓突然死(sudden card... 2021.11.09 07_腎・泌尿器系09_感染症
01_ワクチン vaccine デルタ変異株(B.1.617.2)を有するSARS-CoV-2感染に対するCOVID-19ワクチンの有効性は?(SR&MA; Euro Surveill. 2021) 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のデルタ変異株(delta variant、Phylogenetic Assignment of Named Global Outbreak(Pango)系統指定B.1.617.2)は、2020年10月に初めて報告され、世界180ヵ国以上… 2021.11.08 01_ワクチン vaccine09_感染症
04_消化器系 消化器癌患者の無再発生存率に対するビタミンD 2,000 IU/日の補給効果はどのくらいですか?(DB-RCT; AMATERASU試験; JAMA. 2019) 活性化ビタミンDの前駆体である25-ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)の血清レベルは、太陽光の照射、ビタミンDを多く含む食事、ビタミンDの補給などに応じて上昇します。癌細胞は、細胞内で25(OH)Dを取り込み、活性化し、ビタミンD受容体と結合して遺伝子発現を制御し、その結果、癌の成長を抑制する… 2021.11.07 04_消化器系06_骨代謝系
09_感染症 COVID-19に対する経口治療薬モルヌピラビルの効果はどのくらい?(ブログ管理者によるレビュー; 最終更新2021年11月5日) 2021年11月4日に英国の医薬品医療製品規制庁(MHRA)は、世界で初めて新型コロナウイルスの飲む治療薬を承認したと発表しました。承認された抗ウイルス剤「Lagevrio」(一般名:モルヌピラビル)は、重症化のリスクが高い*軽度〜中等度のCOVID-19患者の入院および死亡のリスクを低減する上で… 2021.11.06 09_感染症
02_循環器系 日本人の経皮的冠動脈形成術を受けた患者におけるクロピドグレルとプラスグレルの効果はCYP2C19遺伝子型により異なりますか?(単施設後向きコホート研究; Circ J. 2020) 経皮的冠動脈形成術(PCI)後の虚血性イベントを抑制するためには、アスピリンに加えてP2Y12阻害剤を投与することが基本となります。従来のP2Y12阻害剤であるクロピドグレルはプロドラッグであり、抗血小板作用を発揮するためには肝臓でチトクロームP450(CYP)2C19による代謝変換が必要です… 2021.11.06 02_循環器系
02_循環器系 高血圧治療におけるカルシウム拮抗薬 vs. 他の降圧薬(SR&MA; コクランレビュー; Cochrane Database Syst Rev. 2021) 2010年に発表されたコクランレビューが更新された高血圧治療として様々な降圧薬が使用されています。日本の診療ガイドラインによれば、積極的適応がない場合、「ARB・ACE阻害」、「Ca拮抗薬(CCB)」、「サイアザイド系利尿薬」の使用が推奨さ... 2021.11.05 02_循環器系
08_炎症・免疫・アレルギー系 デスロラタジン曝露と痙攣の発生率には関連がありそうですか?(EUの新規使用者コホート研究; PASS試験; Drug Saf. 2021) 発作(seizure)とは、脳内の神経細胞の異常な過剰または同期的な活動により、一過性の徴候および/または症状が発生することです。症状としては、意識障害、筋緊張の変化、不随意眼球運動、膀胱や腸などの中枢機能の制御不能などが挙げられます。発作は、一度だけ起こることもあれば、何度も繰り返し起こることも… 2021.11.04 08_炎症・免疫・アレルギー系
09_感染症 外来COVID-19患者に対する中和抗体カクテルREGN-COV2の効果はどのくらい?(RCTの中間解析; N Engl J Med. 2021) 2019年12月に初めて確認された新規コロナウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、コロナウイルス感染症2019(COVID-19)の原因ウイルスです。感染後、ほとんどの人はウイルス量が多いにもかかわらず、ほとんどまたは全く症状がなく、その状態は外来ベースで… 2021.11.03 09_感染症
02_循環器系 リバーロキサバンは他の直接経口抗凝固薬に比べて消化管出血の発生率が高い(アイスランド人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2021) 直接経口抗凝固薬(DOAC)により出血リスクは異なるのか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は比較的新しい治療薬であり、現在までに4種類の薬剤が日本で承認されています。いずれの薬剤も対照薬としてワルファリンが用いられており、有効性だけでなく消化管... 2021.11.02 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 過活動膀胱に対するビベグロンと抗ムスカリン薬単剤療法の有効性と安全性の比較(RCTのメタ解析; Medicine (Baltimore). 2021) 過活動膀胱(OAB)は、尿路感染症や他の基礎疾患がないにもかかわらず、切迫した尿失禁を伴う尿意切迫感を特徴とし、通常、頻回の排尿と夜間頻尿を伴う疾患です。OABは多因子性の一般的な健康障害であり、QOL(生活の質)への悪影響や莫大な経済的負担を伴い、成人の有病率は世界中で10%~20%とされていま… 2021.11.01 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 GLP-1受容体作動薬の心血管アウトカムへの有効性はメトホルミン併用の有無で異なりますか?(SR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2021) 2型糖尿病におけるGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)の心血管アウトカムに対する有効性は、これまでに報告された大規模臨床試験により検証されています。これに基づき、米国や英国の診療ガイドラインでは、患者背景によってはGLP-1 RAが第一選択薬とされています。しかし、大半の試験において標準治療… 2021.10.31 02_循環器系05_内分泌代謝系