Effectiveness of honey for symptomatic relief in upper respiratory tract infections: a systematic review and meta-analysis
Hibatullah Abuelgasim et al.
BMJ Evid Based Med. 2020.
PMID: 32817011
DOI: 10.1136/bmjebm-2020-111336
Prospero registration no: Study ID, CRD42017067582 on PROSPERO: International prospective register of systematic reviews (https://www.crd.york.ac.uk/prospero/).
Keywords: general practice; public health.
背景
プライマリーケアにおける上気道感染症(URTI)に対する抗生物質の過剰処方は、抗菌薬耐性を悪化させる。
抗生物質の処方に代わる効果的な方法が必要とされている。Honey(蜂蜜)はURTIのための一般的なレメディであり、その使用のための新たなエビデンスベースを持ってる。
蜂蜜には抗菌性があり、ガイドラインでは小児の急性咳嗽に蜂蜜を推奨している。
目的
尿路感染症の症状緩和に対する蜂蜜の有効性を評価する。
方法
システマティックレビューとメタアナリシス。
Pubmed, Embase, Web of Science, AMED, Cab abstracts, Cochrane Library, LILACS, CINAHLをキーワードとMeSH用語を組み合わせて検索した。
結果
・1,345件のユニークな記録を同定し、研究14件が含まれた。全体的なバイアスのリスクは中程度であった。
・通常のケアと比較して、蜂蜜は複合症状スコア(研究3件、平均差 -3.96、95%CI -5.42~ -2.51、I2=0%)、咳嗽の回数(研究8件、標準化平均差(SMD)-0.36、95%CI -0.50~ -0.21、I2=0%)、咳の重症度(5件の研究、SMD -0.44、95%CI -0.64~ -0.25、I2=20%)を改善した。
・複合症状の緩和について蜂蜜とプラセボを比較した研究2件を組み合わせた(SMD -0.63、95%CI -1.44~0.18、I2=91%)。
結論
蜂蜜は上気道感染症の症状改善に対して通常のケアよりも優れていた。
蜂蜜は抗生物質に代わる、広く入手可能で安価な代替薬である。
蜂蜜は抗菌薬耐性の蔓延を遅らせる努力に役立つ可能性があるが、さらなる質の高いプラセボ対照試験が必要である。
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