The Effect of Vaccination Against Human Papillomavirus on Fecundability.
McInerney KA et al.
Paediatr Perinat Epidemiol. 2017 Nov;31(6):531-536. doi: 10.1111/ppe.12408. Epub 2017 Sep 7.
PMID: 28881394
PMCID: PMC5690856
DOI: 10.1111/ppe.12408
KEYWORDS: HPV; HPV vaccine; fertility; time-to-pregnancy
背景
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、子宮頸がんの原因となる HPV の株への感染を防ぐために開発された。HPV感染は精液の質の低下や妊娠率の低下と関連している研究もあるが、HPVワクチン接種と繁殖力の関係を調べた研究はない。我々は、ワクチン接種による HPV 予防が繁殖力を保護するという仮説を立てた。
方法
北米の妊娠プランナーの妊娠前コホートである Pregnancy Study Online(PRESTO)のデータを分析した。
2013年から2017年の間に、女性の妊娠プランナー3,483人と男性パートナー1,022人を12ヵ月間、または妊娠報告まで、どちらか早い方の期間追跡調査を行った。
ベースライン時に、参加者はHPVワクチンの接種の有無と接種時の年齢を報告した。HPVワクチン接種前(女性のみ)に社会統計学、喫煙、パップテスト異常を調整した比例確率モデルを用いて、妊娠可能性比(FR)と95%信頼区間(CI)を推定した。
結果
・HPVワクチン接種は男性(5.2%)よりも女性(33.9%)の方が高かった。
・女性のワクチン接種(FR =0.98、95%CI 0.90〜1.08)または男性のワクチン接種(FR =1.07、95%CI 0.79〜1.46)と受胎確率との間には、全体的な関連はほとんどなかった。
・性感染症または骨盤内炎症性疾患の既往歴のある女性(すなわち、HPV感染症に曝露されるリスクの高いグループ)では、HPVワクチンを接種した女性は、ワクチンを接種していない女性に比べて受胎確率が高かった(FR =1.35、95%CI 0.99〜1.86)。
結論
HPV ワクチン接種は全体的には繁殖力にほとんど影響を与えなかったが、HPV ワクチン接種は性感染症の既往歴のある女性の繁殖力と正の関連があった。
コメント
HPVワクチンと受胎確率(fecundability)との関連性はかなり小さいようです。またHPV感染ハイリスク患者(性感染症または骨盤内炎症性疾患の既往歴のある女性)においては、HPVワクチン摂取により、受胎確率が上がるようです。あくまでもそうカンカン毛までしか述べられませんが、リスク・ベネフィットを鑑みると、ワクチン接種した方が良さそう。
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