Glucagon-Like Peptide-1 Receptor Agonists and Prevention of Stroke Systematic Review of Cardiovascular Outcome Trials With Meta-Analysis
Giuseppe Bellastella et al.
Stroke. Feb 2020
PMID: 31813360
DOI: 10.1161/STROKEAHA.119.027557
Keywords: body weight; cardiovascular diseases; diabetes mellitus, type 2; glucagon; regression analysis.
背景と目的
本研究の目的は、CVOTのメタ分析(心血管予後試験)を実施して、2型糖尿病患者の脳卒中リスクを低減するグルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト療法の効果を評価することだった。
方法
PubMedおよびその他の電子ソースは、関連する研究を特定するために、2019年6月20日まで検索された。 ハザード比および95%CIは、試験全体でデータをプールした後のグルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストの使用と脳卒中リスクとの関連性の尺度として使用された。
結果
・56,004人の参加者、計7つのCVOTが特定された。
・2型糖尿病患者におけるグルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストの使用は、非致死的な脳卒中リスクが15%低く(P =0.002)、致死的な脳卒中リスクが19%低く(P = 0.150)、総脳卒中リスクが16%低かった(P = 0.001)。
・ヘモグロビンA1cレベルまたは体重の減少と脳卒中リスクとの間に関連はなかった。
結論
グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストは、T2D患者の非致死的な脳卒中リスクを低減する。
コメント
アブストのみ。
GLP-1受容体刺激薬により非致死的な脳卒中リスクが減少した。有料であるため詳細は不明だが、致死的な脳卒中については効果推定値が位置を跨いでいるようだ。また、やはりHbA1cや体重との関連はなさそう。過去の結果と矛盾しない。
個人的には、ヒトGLP-1なのかアナログなのかで効果に差が生まれると考えている。ここの部分を明らかにしたいところ。
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