患者データはCHARM-Preserved (Candesartan in Heart failure: Assessment of Reduction in Mortality and morbidity)、I-PRESERVE (Irbesartan in Heart Failure with Preserved Ejection Fraction)および TOPCAT (Treatment of Preserved Cardiac Function Heart Failure with an Aldosterone Antagonist trial) からプールされた。
主要評価項目は、調整および未調整解析における全死亡、心血管死の原因となる主な2モード(すなわち突然死およびポンプ機能不全死)、個々の構成要素の複合、ペースメーカーを有することと心血管死またはHF入院リスクの複合だった。
【結果】
含まれた8,466人の患者のうち、682人の患者(8%)がペースメーカーを有していた。 ペースメーカー患者は、ペースメーカーを有していない患者に比べて、年齢が高く、多くの場合男性であり、ペースメーカーのない患者よりも低いBMI(body mass indexes)、推定糸球体濾過率(eGFR)、および血圧を有していたが、より高濃度のN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(pro-BNP)を有していた。
ペースメーカー患者の主な複合アウトカムの割合は、ペースメーカーのない患者のほぼ2倍であり(100患者-年の追跡調査期間あたり、それぞれ13.6 vs. 7.6)、HF入院についても同様の結果が得られた(10.8 vs. 5.1 /100患者-年)。
この危険率は、主にHF入院によるものであり(複合アウトカムのハザード比[HR] =1.17, 95%信頼区間[CI] 1.02〜1.33, p =0.026)、このリスクは他の予後変数を調整した後も持続した(HR =1.37, 95%CI 1.17〜1.60, p <0.001)。
調整された分析では、死亡リスクはペースメーカー患者で有意に高くなかった。
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