05_内分泌代謝系 多様な特性を有する高齢患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性に違いはありますか?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 高齢2型糖尿病患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性比較を検討した後向きコホート研究の結果は? 高齢の2型糖尿病(T2D)では、T2Dでない人と比較して心血管疾患(CVD)のリスクが高いことが明らかとなって... 2022.10.31 05_内分泌代謝系
11_皮膚・骨格筋系 筋骨格系疼痛に対する救急外来で処方されるオピオイド系鎮痛薬はプラセボ、アセトアミノフェン、NSAIDs、局所麻酔薬や全身麻酔薬よりも優れていますか?(SR&MA; Ann Intern Med. 2022) 救急部(ED)における筋骨格系疼痛に対するオピオイドの有効性と有害性について、他の疼痛治療薬と比較した臨床試験は限られており、結論が得られていません。そこで今回は、救急外来での筋骨格系疼痛に対するオピオイドの有効性と有害性について、他の疼痛治療薬と比較検討した、システマティックレビュー・メタ解析の… 2022.10.30 11_皮膚・骨格筋系
02_循環器系 血液透析を受けている心不全(HFrEF)患者におけるガイドラインに沿った内科的治療はどれが優れていそうですか?(小規模・短施設; 後向きコホート研究; International Journal of Cardiology 2022) レニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASi)およびβ遮断薬は、心不全および駆出率低下(HFrEF)患者のガイドラインに沿った治療(GDMT)として、予後を改善する効果があります。しかし、定期的な血液透析を受けている心不全患者における良好な効果に関するデータは限られています。そこで今回は、定期的な血… 2022.10.29 02_循環器系
07_腎・泌尿器系 イバンドロン酸治療患者における重篤な有害事象と腎障害の発生リスクはどのくらいですか?(SR&MA; Pharmacotherapy. 2022) イバンドロン酸による有害事象は、他のビスホスホネート系薬による有害事象よりも重篤でないことを示唆する報告が複数あります。しかし、質の高い研究は限られており、充分に検討されていません。そこで今回は、イバンドロン酸が重篤な有害事象および腎障害の発生率が低いかどうかを判断するために系統的レビューとメタ解… 2022.10.28 07_腎・泌尿器系11_皮膚・骨格筋系
01_中枢神経系 地域在住の高齢者における睡眠薬による骨折リスクの比較:スボレキサント vs. Z-drug(日本の後向きコホート研究; LIFE研究; J Am Geriatr Soc. 2022) 催眠薬を服用している高齢者では、骨折のリスクが高まることが報告されています。特にベンゾジアゼピン系薬剤の使用は骨折リスクを高めることは疑いようのない事実のようです。一方、Z薬を含む非ベンゾジアゼピン系薬については充分に検討されていません。また、作用機序の異なる催眠薬の安全性を比較報告した研究はほと… 2022.10.27 01_中枢神経系06_骨代謝系
12_血液・造血器系 90歳以上の虚血性脳卒中患者において静脈内血栓溶解療法は安全に行えますか?(前向きコホート研究; TRISP試験; Stroke 2022) 急性虚血性脳卒中の治療において、静脈内血栓溶解療法(IVT)を受ける確率は年齢が上がるにつれて低下し、その結果、超高齢者では最も低くなっています。これは高齢者における治療に伴う安全性への懸念が影響していると考えられます。したがって高齢者におけるIVTの安全性データは個々のIVT治療の決定に影響を及… 2022.10.26 12_血液・造血器系
02_循環器系 駆出率が低下した進行心不全患者におけるリラグルチドの有効性・安全性は?(DB-RCT; FIGHT試験; JAMA. 2016) 心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上が入院しています。心不全症候群には、脂肪酸酸化の低下や心筋のインスリン抵抗性などの心代謝異常が関与しています。心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上… 2022.10.25 02_循環器系05_内分泌代謝系
07_腎・泌尿器系 入院患者で急性腎障害(AKI)が発生しやすいのは夏ですか?冬ですか?(日本のデータベース研究; Nephrol Dial Transplant. 2018) AKI発生と死亡リスクが増加するのは夏と冬どちらなのか? 急性腎障害(AKI)は、突然の腎機能低下を特徴とし、入院患者によく見られる疾患です(PMID: 23744003)。また、高齢や糖尿病などの危険因子を有する患者の急性疾患(心臓病や感... 2022.10.24 07_腎・泌尿器系
09_感染症 足を急に冷やすことと感冒症状の発現に関連性はありそうですか?(RCT; Fam Pract. 2005) 風邪は、通常、上気道に限定された自己限定的な軽症の病気です。鼻づまり、くしゃみ、喉の炎症、微熱など、さまざまな症状から自己診断されています。風邪の症状の発現は、寒い環境にさらされることと関連づけられ、風邪の発症は衣服、足、髪が濡れていることに直接起因するという一般的な言い伝えがあります。過去300… 2022.10.23 09_感染症
02_循環器系 下肢末梢動脈疾患(PAD)患者におけるテルミサルタンの歩行能力への影響はどのくらいですか?(DB-RCT; TELEX試験; JAMA. 2022) 下肢末梢動脈疾患(PAD)患者では、下肢の血液循環低下、下肢骨格筋機能の低下、歩行能力の低下が認められます。テルミサルタン(アンジオテンシン受容体拮抗薬)は、これらの異常を回復させる可能性がありますが、充分に検討されていません。そこで今回は下肢PAD患者において、テルミサルタンがプラセボと比較して… 2022.10.22 02_循環器系
02_循環器系 高血圧治療薬の夜間投与と朝方投与で心血管アウトカムの発生に差はありますか?(PROBE法; TIME試験; Lancet 2022) 高血圧は、世界中の心血管疾患の主要な危険因子です。血圧を適切にコントロールすることで、脳卒中、虚血性心疾患、心血管死などの主要な心血管イベントのリスクを低減することが報告されています。降圧療法の心血管系への有用性を支持する臨床試験は、主に従来の朝方投与で行われています。24時間外来モニタリングで測… 2022.10.21 02_循環器系
02_循環器系 英国の虚血性心疾患患者におけるアロプリノールと通常治療、どちらが良さそうですか?(PROBE法; ALL-HEART試験; Lancet. 2022) キサンチンオキシダーゼ阻害剤であるアロプリノールは、痛風または症候性高尿酸血症の予防、およびがん化学療法に伴う高尿酸血症の予防の適応を有する尿酸降下薬であり、その慢性使用により、痛風の急性増悪の可能性を低減させます。血清尿酸値の高値は、心血管疾患と関連しており、いくつかの観察研究では尿酸値低下療法… 2022.10.20 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 アジア人心房細動患者における適応外用量のDOACの有効性・安全性は?(後向きコホート研究; Int J Cardiol. 2022) 心房細動患者における血栓塞栓症の予防のために、抗凝固薬の投与が行われます。DOACは、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬と比較して、食事制限や頻回なモニタリングが不要なことから、使用量が増加しています。DOACはその種類により適切なモニタリングが確立されていないため、出血リスクの高い患者に対して予… 2022.10.19 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 急性非代償性心不全患者に対するフロセミド療法はボーラス投与と持続注入、高用量と低用量とで差はありますか?(DB-RCT; DOSE試験; N Engl J Med. 2011) 急性代償性心不全は、65歳以上の高齢者における入院の最も一般的な原因であり、米国では年間100万人以上の入院の原因となっています。ループ利尿剤の静脈内投与は、現在の治療において不可欠な要素であり、心不全で入院した患者さんの約90%に投与されています。ループ利尿薬は数十年にわたる臨床経験があるにもか… 2022.10.18 02_循環器系
00_その他 FDA有害事象報告システムから特定された安全性シグナルの根拠と特徴は?(横断研究; BMJ. 2022) 米国FDAが公表している安全性シグナルの根拠と特徴は? 市販後ファーマコビジランスは、医薬品の安全性を監視するために不可欠な要素であり、自主的および積極的な監視活動を通じて、医薬品に関連する潜在的な有害事象を早期に特定することができます(P... 2022.10.17 00_その他
20_ポリファーマシー 潜在的に不適切な薬剤使用と相関する患者要因とは?(BMC Geriatr. 2021) 高齢者の有病率は、平均寿命の伸びを主な理由として、米国をはじめ世界的に多くの国で増加しています。同時に、一般的に2つ以上の慢性疾患を有すると定義される多重罹患の有病率も上昇しています。したがって、多疾病と年齢との関連から、高齢者では多疾病がますます一般的になってきています。多疾病患者はしばしば複雑… 2022.10.16 20_ポリファーマシー
05_内分泌代謝系 チルゼパチドによる抗肥満効果はどのくらいですか?(DB-RCT; SURMOUNT-1試験; N Engl J Med. 2022) 肥満症に対するGIP/GLP-1受容体作動薬の有効性は? 肥満症は、世界的に大きな罹患率と死亡率をもたらす慢性疾患です。グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は、肥満症に対する治療薬として使用されています。一方、新規のグルコース... 2022.10.15 05_内分泌代謝系
07_腎・泌尿器系 ジェットコースターに乗車すると腎結石が排出されやすくなる?(腎盂腎モデル; J Am Osteopath Assoc. 2016) 米国では、年間で30万人以上が腎結石・尿路結石のために治療を必要としているようです。腎盂腎結石を除去する作用の同定と評価には、患者サロゲートまたは検証された機能的な腎盂腎モデルが必要です。そこで今回は、腎盂腎機能モデルを用いて、ローラーコースター(ジェットコースター)による腎結石通過促進効果を評価… 2022.10.14 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心不全におけるSGLT2阻害薬カナグリフロジンの効果は?(RCT; CHIEF-HF試験; Nat Med. 2022) 臨床試験の実施にかかる費用は時代とともに大幅に増加し、診療の指針として必要なエビデンスを得るために新しい試験デザインが求められています。これらのコストの大きな要素(最大50%)は、施設におけるデータ収集の負担であり、1990年から2010年にかけてほぼ4倍に増加しています(NBER)。現在進行中の… 2022.10.13 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 DELIVER試験の結果、SGLT2阻害薬は心不全に恩恵をもたらすと結論づけて良いのか?(Eur Heart J. 2022) DELIVER試験(Dapagliflozin in Heart Failure with Mildly Reduced or Preserved Ejection Fraction:PMID: 36027570)では、左室駆出率(LVEF)40%以上の慢性心不全(HF)患者において、ナトリウム-… 2022.10.12 02_循環器系05_内分泌代謝系