2022-04

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02_循環器系

男性虚血性心疾患患者におけるホスホジエステラーゼ5阻害剤と硝酸薬の併用投与による有害事象の発生はどのくらい?(デンマーク人口ベース研究; 症例クロスオーバー試験; Ann Intern Med. 2022)

勃起不全に対してホスホジエステラーゼ5阻害薬であるシルデナフィル(商品名:バイアグラ)が使用されています。日本だけでなく、海外においても経口有機硝酸薬(硝酸薬)とPDE5阻害薬の併用は禁忌とされています。この根拠は、両薬剤を併用すると降圧作用が増強されるためです。しかし、併用による予後への影響を検…
05_内分泌代謝系

10~24歳の2型糖尿病患者におけるダパグリフロジンの効果は?(小規模RCT; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022)

小児、青年、若年成人2型糖尿病患者に対するダパグリフロジンの有効性は? 糖尿病は大きく1型と2型に分類され、1型糖尿病は感染症などに続発して発症する可能性が報告されています。一方、2型糖尿病は遺伝的素因が大きく関与していることが報告されてい...
02_循環器系

スタチン投与中の脂質異常症患者に対するブパノルセンの追加投与の効果はどのくらい?(代用のアウトカム; DB-RCT; TRANSLATE-TIMI 70試験; Circulation. 2022)

最近の脂質改善治療の進歩により、スタチン治療以外の積極的な低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)低下が臨床的に有用であることが示されています。具体的にはエゼチミブ、エボロクマブ、アリロクマブです。しかし、多くの患者には心血管系リスクが残存しています。脂質が介在する心血管系リスクは、アテローム性…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病患者の心血管、腎臓、安全性に対する抗糖尿病薬の第二選択薬使用の効果に差はありますか?(SR&MA; Diabet Med. 2022)

2型糖尿病患者の心血管系および腎臓アウトカムに対する抗糖尿病薬の有効性は? 2型糖尿病は、血管内皮機能低下および血糖値上昇を伴う内分泌代謝系疾患であり、微小血管や大血管の合併症が引き起こされます。これを防ぐために、血糖の低下作用だけでなく、...
11_皮膚・骨格筋系

肝斑患者におけるフルオシノロンアセトニド、ハイドロキノン、トレチノインクリームはプラセボよりも優れていますか?(DB-RCT; Clin Drug Investig. 2015)

肝斑治療におけるフルオシノロンアセトニド、ハイドロキノン、トレチノイン3剤併用クリームはプラセボよりも優れているのか? 肝斑の管理に対する現在のアプローチとしては、ゴールドスタンダードの脱色剤と考えられているハイドロキノン(HQ)のほか、ア...
11_皮膚・骨格筋系

成人変形性膝関節症患者の疼痛に対するグルココルチコイドの筋肉内注射 vs. 関節内注射(Open-RCT; KIS試験; JAMA Netw Open. 2022)

変形性関節症(OA)は身体障害の主要な原因であり、膝は最もよく侵される関節です。臨床現場では、疾患教育、運動療法、減量などの主要な治療戦略と疼痛治療薬の併用が一般的です。疼痛治療薬のうち、関節内(IA)グルココルチコイド注射薬は最も広く使用されています。臨床試験において、グルココルチコイド関節内投…
01_ワクチン vaccine

オミクロンに対するmRNA COVID-19ワクチン(BNT162b2)の4回目接種による保護効果は?(イスラエルのデータベース研究; N Engl J Med. 2022)

2022年1月2日、イスラエルは60歳以上にBNT162b2ワクチンの4回目の接種を開始しました。4回目の接種が、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定率に及ぼす影響についてデータが求められています。そこで今回は、イスラ…
02_循環器系

心房細動における直接経口抗凝固薬の投与量と腎機能計算式の違いによるアウトカムへの影響は?(データベース研究; JACC: Asia. 2022)

心房細動(AF)は、臨床現場で最も多くみられる持続性不整脈であり、血栓塞栓症および死亡のリスクを著しく高めます。7万人以上の患者を登録したランダム化比較試験により、非弁膜症性心房細動患者において、直接経口抗凝固薬(DOAC)(例:ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン)は用量調…
02_循環器系

糖尿病および心房細動患者におけるHbA1c値と虚血性脳卒中および死亡率との関連性は?(コホート研究; Am J Cardiol. 2022)

糖尿病と心房細動を合併する患者では脳卒中や死亡リスクが高い? 糖尿病(DM)は、血管内皮機能の低下により血糖値上昇だけでなく、血管拡張因子や血管収縮因子の分泌バランスが崩れ、血管のホメオスタシスが破綻します。これにより、様々な血管合併症が引...
12_血液・造血器系

妊娠前の静脈血栓塞栓症患者における妊娠第1期の抗凝固薬曝露と妊娠の有害事象との関連性は?(デンマーク人口ベースコホート研究; Am J Med. 2022)

静脈血栓塞栓症の女性患者は、抗凝固薬による治療開始後に妊娠する可能性があることから、妊娠した後に治療法を変更する必要があります。ビタミンK拮抗薬は胎児への影響があるため妊婦に対して禁忌であることから、基本的には低分子ヘパリンを使用することになります。低分子ヘパリンは注射回数が多いことから、患者負担…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン接種後および非COVID-19ワクチン接種後の心筋炎リスクに差はありますか?(SR&MA; Lancet Respiratory Medicine 2022)

ワクチン接種後の心筋炎の発症リスク増加はCOVID-19ワクチンに限ったことではない? 世界では、2022年3月現在、100億回以上のCOVID-19ワクチンが投与されています(ジョンズホプキンス大学)。ワクチンの副反応は通常軽度で自己限定...
08_炎症・免疫・アレルギー系

円形脱毛症に対するバリシチニブの安全性・有効性は?(RCT; BRAVE-AA1/BRAVE-AA2試験; N Engl J Med. 2022)

円形脱毛症は、頭皮、眉毛、まつ毛の急速な脱毛を特徴とする自己免疫疾患です。その治療法は限られています。バリシチニブは、経口の選択的なヤヌスキナーゼ1および2の可逆的阻害剤であり、円形脱毛症の発症に関与するサイトカインシグナルを阻害し、円形脱毛症に有効である可能性があります。そこで今回は、SALT(…
09_感染症

人工呼吸器関連肺炎患者におけるグラム染色を用いた初期抗菌薬治療の有効性はどのくらい?(Open-RCT; GRACE-VAP試験; JAMA Netw Open. 2022)

集中治療室(ICU)における多剤耐性菌(MDR)の急速な蔓延は世界的な健康脅威と認識されていますが、新薬の開発は遅れており、これらの菌に有効な抗生物質のストックが減少しています。そのため、世界保健機関(WHO)は、抗菌剤の使用を最適化するために、抗菌剤耐性に対するグローバルなアクションプランを策定…
00_その他

Twitterによるプロモーションは循環器系論文の引用率の向上と関連する?(RCT; ESC Journals試験; Eur Heart J. 2022 )

Twitterによるプロモーション戦略は循環器系論文の引用率を向上させるのか? 近年、「オルトメトリクス(Altmetrics)」という新しい論文評価指標が注目されています。オルトメトリクスは、論文の引用数を反映するだけでなく、論文の閲覧数...
12_血液・造血器系

妊婦における直接経口抗凝固薬の安全性は?(後向きコホート研究; Lancet Haematol. 2020)

直接経口抗凝固薬(DOAC)は、多くの抗凝固療法の適応症において、ビタミンK拮抗薬にほぼ取って代わっています。これは有効性に差がなく、出血などの安全性においてビタミンK拮抗薬より優れる臨床試験の結果が示されているためです。生殖年齢の女性を含む数百万人の患者に処方され、妊娠初期にDOACに曝露される…
02_循環器系

妊婦における軽度慢性高血圧症に対する積極的降圧治療は有効ですか?(Open-RCT; CHAP試験; N Engl J Med. 2022)

妊娠中はホルモンバランスの変化などの要因から妊娠高血圧症候群がみられます。妊娠高血圧症候群がとは、妊娠20週以降、分娩12週までの間に高血圧となる疾患であり、時に蛋白尿や全身の臓器障害を伴うことがあります。妊娠中は、そのステージにより薬剤の感受性が異なりますが、倫理的観点から臨床試験の実施が困難で…
02_循環器系

高血圧治療におけるアダラートとジェネリック医薬品に差はありますか?(後向き多施設共同コホート研究; J Clin Hypertens (Greenwich). 2022)

先発医薬品と同じ有効成分を含むジェネリック医薬品は、患者や支払者にとってより低コストで同様の治療を提供する機会を提供し、医療政策や経済に大きな影響を与えます。ジェネリック医薬品は、世界中で日常的に使用されるようになってきており、米国では全処方箋の80%以上を占めています。規制当局に製造販売承認を申…
02_循環器系

透析患者の貧血治療におけるロキサデュスタット vs. エポエチンアルファ(RCT; ROCKIES試験; J Am Soc Nephrol. 2022)

CKD患者においては、低酸素と貧血に対応するエリスロポエチン合成が不十分であることが報告されています。また、これらの患者では、機能的または絶対的な鉄欠乏を経験することがあります。貧血はQOLの低下、輸血率、入院率、死亡率の上昇と関連しています。現在、透析患者におけるCKDの貧血治療には、鉄剤の補給…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病および過体重・肥満の高齢者における集中的なライフスタイル介入の全死亡率への影響は?(RCT; Look AHEAD試験; Diabetes Care. 2022)

Look AHEAD試験において、過体重/肥満および2型糖尿病を有する5,145例を対象に、集中的なライフスタイル介入(ILI)と糖尿病サポートおよび教育(DSE)(対照)を比較したランダム化比較試験で、9.6年(中央値)の介入期間に全死亡および心血管死亡率に有意差を認めないことが示されました。し…
01_中枢神経系

血液透析を受けている患者において、プロトンポンプ阻害剤は、シタロプラム/エスシタロプラムに関連する心臓突然死のリスクを高める可能性がある(後向きコホート研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022)

血液透析患者では薬剤数が多くなることから "ポリファーマシー状態" が一般的であり、臨床的に重要な薬物間相互作用にさらされる可能性が高くなります。プロトンポンプ阻害薬(PPI)とシタロプラムまたはエスシタロプラムの併用は、薬力学的および/または薬物動態学的相互作用により、これらの選択的セロトニン再…
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