女性における前兆を伴う偏頭痛およびその他のリスク因子は、心血管疾患の発症にどのくらい影響しますか?(米国コホート研究; JAMA 2020)

Association of Migraine With Aura and Other Risk Factors With Incident Cardiovascular Disease in Women

Tobias Kurth et al.

JAMA. 2020 Jun 9;323(22):2281-2289. doi: 10.1001/jama.2020.7172.

PMID: 32515815

PMCID: PMC7284297 (available on 2020-12-09)

DOI: 10.1001/jama.2020.7172

試験の重要性

前兆を伴う片頭痛は心血管疾患(CVD)のリスクを高めることが知られている。他のCVD危険因子との関連において、前兆を伴う片頭痛がCVD発症率に与える絶対的な寄与は明らかになっていない。

目的

前兆を伴う片頭痛を有する女性のCVD発症率を、他の主要な血管リスク因子を有する女性と比較して推定すること。

試験デザイン、設定、参加者

ベースライン時(1992~1995年)に脂質測定値があり、CVDがない米国の女性医療従事者(Women’s Health Studyコホート)を2018年12月31日まで追跡調査した。

曝露

自己申告による前兆のある片頭痛と、ベースライン時に前兆のない片頭痛または片頭痛を有さない集団との比較。

主要アウトカムおよび測定法

主要アウトカムは大規模CVD(初発心筋梗塞、脳卒中、またはCVDによる死亡)であった。

一般化モデル化手順を用いて、コホートの全女性を含めた危険因子の状態別の主要CVDイベントの多変量調整発生率を算出した。

結果

・研究集団には27,858例の女性(ベースライン時の平均年齢[SD] 54.7[7.1]歳)が含まれ、そのうち1,435例(5.2%)が前兆を伴う片頭痛を有し、26,423例(94.8%)が前兆を有していなかった(ベースライン以前の1年間に前兆を伴わない片頭痛を有していたのは2,177例(7.8%)、前兆を伴わない片頭痛を有していなかったのは24,246例(87.0%))。

・平均追跡期間22.6年(629 353人年)の間に、主要CVDイベント1,666件が発生した。1,000人・年あたりの大規模CVDの調整後発生率は、前兆のある片頭痛を有する女性では3.36(95%CI 2.72〜3.99)であったのに対し、前兆のない片頭痛または片頭痛のない女性では2.11(95%CI 1.98〜2.24)であった(P<0.001)。

・前兆を伴う片頭痛を有する女性におけるCVD発症率は、肥満(2.29[95%CI 2.02~2.56])、高トリグリセリド(2.67[95%CI 2.38~2.95])、またはLDLコレステロール(2.63[95%CI 2.33〜2.94])で高かったが、収縮期血圧の上昇(3.78[95%CI 2.76〜4.81])、高総コレステロール(2.85[95%CI 2.38〜3.32])、または心筋梗塞の家族歴(2.71[95%CI 2.38〜3.05])を有する患者集団と有意差はなかった。

・糖尿病を有する女性(5.76[95%CI 4.68~6.84])または現在喫煙している女性(4.29[95%CI 3.79~4.79])のCVD発症率は、前兆を伴う片頭痛を有する女性よりも有意に高かった。

・前兆を伴う片頭痛の発症率の増分は、肥満を加えると1,000人・年あたり1.01例、糖尿病を加えると1,000人・年あたり2.57例であった。

結論と関連性

45 歳以上の女性医療従事者を対象とした本研究において、前兆のある片頭痛を有する女性は、前兆のない片頭痛を有する女性や片頭痛のない女性と比較して、CVD の調整後発症率が高かった。

これらの所見の臨床的重要性、およびこの研究集団を超えて一般化できるかどうかについては、さらなる研究が必要である。

✅まとめ✅ 前兆のある片頭痛を有する女性は、前兆のない片頭痛を有する女性や片頭痛のない女性と比較して、CVDの調整後発症率が高かった

✅まとめ✅ 前兆を伴う片頭痛の発症率の増分は、肥満を加えると1.01例/1,000人・年、糖尿病を加えると2.57例/1,000人・年であった

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