COVID-19に関連した皮膚症状のスペクトルとは?(多国籍レジストリによる症例シリーズ; J Am Acad Dermatol. 2020)

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The spectrum of COVID-19-associated dermatologic manifestations: an international registry of 716 patients from 31 countries

Esther E Freeman et al.

J Am Acad Dermatol. 2020 Jul 2;S0190-9622(20)32126-5. doi: 10.1016/j.jaad.2020.06.1016. Online ahead of print.

PMID: 32622888

PMCID: PMC7331510

DOI: 10.1016/j.jaad.2020.06.1016

Keywords: COVID toes; COVID-19; SARS-CoV-2; dermatology; global health; macular erythema; morbilliform; pernio; public health; registry; retiform purpura; urticarial; vesicular.

背景

コロナウイルス疾患2019(COVID-19)は皮膚症状を伴う。

目的

COVID-19の皮膚症状の多様性を特徴づけ、基礎となる病態生理の理解を促進すること。

方法

American Academy of DermatologyおよびInternational League of Dermatological Societiesの国際登録による症例シリーズ。

結果

・レジストリでは、COVID-19が確認/疑われた患者の新たに発症した皮膚症状の症例716例を収集した。

・COVID-19が臨床検査で確認された171例のうち、最も一般的な形態は、モルビル状(22%)ペルニオ様(18%)蕁麻疹状(16%)黄斑紅斑(13%)小水疱状(11%)丘疹状(9.9%)網状紫斑病(6.4%)であった。

・ペルニオ様病変は軽症患者に多くみられたが、網状紫斑病は病気で入院した患者に限ってみられた。

試験の限界

発生率や有病率は推定できない。確認バイアスの可能性がある。

結論

本研究はCOVID-19に関連した皮膚症状の発現を強調している。多くの形態は非特異的であったが、他の形態はCOVID-19の病態生理における潜在的な免疫経路または炎症経路についての洞察を提供している可能性がある。

✅まとめ✅ 31ヵ国 716例の症例データからCOVID-19患者において最も一般的な皮膚形態は、モルビル状(22%)、ペルニオ様(18%)、蕁麻疹状(16%)、黄斑紅斑(13%)、小水疱状(11%)、丘疹状(9.9%)、網状紫斑病(6.4%)であった

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