BCGワクチンは重症COVID-19感染を防げますか?(レビュー; PNAS 2020)

BCG vaccine protection from severe coronavirus disease 2019 (COVID-19)

Luis E Escobar et al.

Proc Natl Acad Sci U S A. 2020 Jul 9;202008410. doi: 10.1073/pnas.2008410117. Online ahead of print.

PMID: 32647056

DOI: 10.1073/pnas.2008410117

Keywords: BCG vaccination policy; COVID-19 coronavirus; cross-protection; mortality; pandemic.

背景

一連の疫学的探索により、各国のバチルス・カルメット・ゲラン(bacillus Calmette-Guérin, BCG)ワクチン接種方針とコロナウイルス疾患2019(COVID-19)の有病率および死亡率との間に負の関連性が示唆されている。しかし、これらの比較は、社会経済状況、人口構造、農村部対都市部の設定、パンデミックの到来時期、診断検査の数と検査基準、COVID-19の蔓延を制限するための国の制御戦略など、国ごとに幅広い違いがあるため、妥当性を検証することが難しい。

方法

我々は、重症COVID-19からのBCG交差防御の生物学的根拠となりうる証拠をレビューし、潜在的な交絡因子(例えば、COVID-19流行のステージ、発達、農村性、人口密度、年齢構成)の影響を緩和するために、疫学的解析を精緻化する。

結果

・社会的に類似したヨーロッパの異なる国々において、BCG指数(その国におけるBCGワクチンの普遍的な普及度の推定値)とCOVID-19死亡率との間に強い相関関係が観察された(r 2 = 0.88;P = 8 × 10-7)。

・この結果は、BCGワクチン接種とCOVID-19死亡率との間に関連がないという帰無仮説を確認できず、BCGが保護効果を有する可能性を示唆している。

結論

それにもかかわらず、解析は粗いスケールのシグナルに限定されており、注意して検討すべきである。ここで検出されたパターンを検証し、BCGワクチン接種と重症COVID-19からの保護との因果関係を確立するためには、BCGワクチン接種の臨床試験が必要である。

重度のCOVID-19からの保護のためのBCGの交差保護の公衆衛生への影響について議論する。

✅まとめ✅ BCGワクチン摂取は重症COVID-19感染を防ぐかもしれない

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