糖尿病患者における機能改善を目的としたpeer提供型認知行動訓練の効果はどのくらいですか?(クラスターRCT; Ann Fam Med. 2020)

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Peer-Delivered Cognitive Behavioral Training to Improve Functioning in Patients With Diabetes: A Cluster-Randomized Trial

Susan J Andreae et al.

Ann Fam Med. 2020 Jan;18(1):15-23.

doi: 10.1370/afm.2469.

PMID: 31937528

Keywords: chronic pain; cognitive behavioral therapy; community health workers; community peer coaches; diabetes.

目的

訓練を受けたコミュニティメンバーが提供する認知行動療法(CBT)ベースのプログラムは、そのようなプログラムを利用できない患者の機能と痛みを改善する可能性がある。

我々は、身体活動、機能的状態、疼痛、生活の質(QOL)、および糖尿病と慢性疼痛を持つ個人の健康アウトカムの改善にCBTの原則を統合したピア配信糖尿病自己管理プログラムの有効性を検証した。

方法

本コミュニティベースのクラスターランダム化比較試験では、介入参加者は3ヵ月間、ピア配信(peer-delivered)、電話によるプログラムを受けた。注意対照群の参加者は、ピアが提供する一般的な健康アドバイスプログラムを受けた。

アウトカムは、機能的状態と疼痛(Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index)、QOL(Short Form 12)、および生理学的測定値(ヘモグロビンA1c、収縮期血圧、体格指数)の変化であった;身体活動が説明的アウトカムであった。

結果

・追跡データのある参加者195人のうち、女性が80%、アフリカ系アメリカ人が96%、7年収2万ドル未満が74%、学歴として高校生以下が64%であった。

・フォローアップ時には、対照群と比較して、介入群では機能状態(-10±13 vs. -5±18、P = 0.002)、疼痛(-10.5±19 vs. -4.8±21、P = 0.01)、QOL(4.8±8.8 vs. 3.8±8.8、P = 0.001)の改善がみられた。

・生理学的測定値はどちらの群でも有意な変化はみられなかった。3ヵ月目の時点では、介入群の方が対照群よりも多くの割合で、疼痛がない、あるいは疼痛が原因で運動的歩行できない場合には、他の形態の運動を行ったりしていた。

結論

CBTをベースとしたピア・ディベロップメント介入は、糖尿病と慢性疼痛を持つ患者において、疼痛があるにもかかわらず、機能、疼痛、QOL、および自己申告による身体活動を改善した。

訓練を受けたコミュニティのメンバーは、農村部やリソース不足のコミュニティで効果的なCBTベースの介入を行うことができる。

コメント

疼痛を有する糖尿病患者における認知行動療法(CBT)の効果を検証した研究。本試験の特徴は、介入者がCBTをピア配信や電話を活用し、直接会っていないところです。

認知行動療法を実践するためには、指導者の教育、プログラム対象者(患者)の教育、プログラムの実施、フィードバック等が必要です。その場合、地方の方、指導者がいない地域での実施が困難である場合が多いです。本試験は、その課題に対する1つの答えを出しているのではないでしょうか。

さて、研究結果によると、CBTの3ヵ月実践により、機能、疼痛、QOL、および自己申告による身体活動の改善が認められた。アウトカム改善効果の大きさや再現性については、更なる検証が必要ですが、有益な試験であると考えます。

✅まとめ✅ 疼痛を伴う糖尿病患者における認知行動療法は身体的機能、疼痛、QOL、身体活動を改善した

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