加工肉、未加工の赤身肉、家禽、魚の摂取による心血管疾患発症率および死亡率はどのくらいですか?(米国コホート研究6件; JAMA Intern Med. 2020)

Associations of Processed Meat, Unprocessed Red Meat, Poultry, or Fish Intake With Incident Cardiovascular Disease and All-Cause Mortality.

Zhong VW et al.

JAMA Intern Med. 2020 Feb 3.

doi: 10.1001/jamainternmed.2019.6969.

PMID: 32011623

DOI: 10.1001/jamainternmed.2019.6969

試験の重要性

加工肉の摂取量と心血管疾患(CVD)および全死亡率との関連性は確立されているが、未加工の赤身、家禽(かきん:鶏・七面鳥・アヒル・ガチョウなど,特に肉・卵が食用になるもの)、または魚の消費とCVDおよび全死亡率との関連性は未だ不明である。

目的

加工肉、未加工の赤肉、家禽、または魚の摂取と、CVDインシデントおよび全死亡率との関連を特定する。

試験設定、設計、参加者

本コホート研究では、米国の6つの前向きコホート研究の成人参加者の個人レベルのデータを分析した。 1985年から2002年までのベースラインの食事データが収集された。

参加者は2016年8月31日まで追跡された。データ分析は2019年3月25日から2019年11月17日まで行われた。

暴露

連続変数としての加工肉、未加工赤肉、家禽、または魚の摂取量。

主なアウトカムと測定

単調な関連の場合は2サービング/週(サービング:1食あたりの標準摂取量)、非単調な関連の場合は2対0サービング/週の追加摂取に基づいた、CVD発症率(冠動脈性心疾患、脳卒中、心不全、CVD死亡の複合エンドポイント)および全死亡率のハザード比(HR)および30年絶対リスク差(ARD)。

結果

・参加者29,682人(ベースラインでの平均[SD]年齢 53.7 [15.7]歳、男性13,168人 [44.4%]、非白人と自己識別 9,101人 [30.7%])、CVDイベント 6,963件および全死亡 8,875件は中央値(四分位範囲)の19.0(14.1〜23.7)年のフォローアップ中に判定された。

・加工肉、未加工の赤身、家禽、または魚の摂取とCVDインシデントおよび全死亡との関連は単調だった(非直線性のP≥0.25)。ただし、加工肉摂取とCVDインシデントの非単調な関連(非直線性のP = 0.006)。

・加工肉、未加工赤肉、家禽の摂取は、CVD発症と有意に関連していた。

★加工肉の摂取量:調整後HR = 1.07 [95%CI 1.04〜1.11]; 調整後ARD = 1.74%[95%CI 0.85%-2.63%]

★未加工赤肉:調整後HR = 1.03 [95%CI 1.01-1.06]; 調整済みARD = 0.62%[95%CI 0.07%〜1.16%]

★家禽:調整済みHR = 1.04 [95%CI 1.01-1.06]; 調整済みARD = 1.03%[95%CI 0.36%〜1.70%]

・魚の摂取は、CVD発症と有意に関連していなかった。

★調整HR = 1.00 [95%CI 0.98-1.02]; 調整ARD = 0.12%[95%CI -0.40%〜0.65%]

・加工肉(調整後HR = 1.03 [95%CI 1.02-1.05]; 調整後ARD = 0.90%[95%CI 0.43%〜1.38%])または未加工赤肉(調整後HR = 1.03 [95%CI 1.01-1.05]; 調整後ARD = 0.76%[95%CI 0.19%〜1.33%])は、全死亡率と有意に関連していた。

・家禽(調整後HR = 0.99 [95%CI 0.97〜1.02]; 調整後ARD = -0.28%[95%CI -1.00%〜0.44%])または魚(調整後HR = 0.99 [95%CI 0.97〜 -1.01]; 調整後ARD = -0.34%[95%CI -0.88%〜0.20%])は、全死亡率と有意に関連していなかった。

結論と関連性

これらの発見は、米国の成人では、魚以外の加工肉、未加工赤肉、または家禽の摂取量が多く、CVD発生リスクがわずかに高いことと有意に関連しているのに対し、家禽や魚ではなく加工肉または未加工赤肉の摂取量が多いことと、全死亡のわずかなリスク増加と有意に関連していた。これらの調査結果は、公衆衛生上の重要な意味を持ち、さらなる調査が必要である。

コメント

コホート研究6件の個別データの解析および統合の結果、魚を除く、加工肉、未加工赤肉、または家禽の摂取によりCVD発生リスクのわずかな増加、加工肉および未加工赤肉の摂取により全死亡リスクのわずかな増加の可能性が示唆された。

個人的には、データ29,682例を集めて解析すれば「わずかなリスク増加は認められる」と考えられる。大して気にするほどの結果ではないと思っている。

✅まとめ✅ 加工肉、未加工赤肉、または家禽の摂取によりCVD発生リスクのわずかな増加、加工肉および未加工赤肉の摂取により全死亡リスクのわずかな増加の可能性が示唆された

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