急性呼吸器感染症を併発する関節リウマチ患者におけるNSAIDs使用は心筋梗塞リスクとなる?(J Infect Dis. 2017)

Acute Respiratory Infection and Use of Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs on Risk of Acute Myocardial Infarction: A Nationwide Case-Crossover Study

Yao-Chun Wen et al.
J Infect Dis. 2017
PMID: 28158479

Keywords: acute myocardial infarction (AMI); acute respiratory infection (ARI); nonsteroidal anti-inflammatory drugs (NSAIDs); case-crossover study.

背景

以前の研究では、急性呼吸器感染症(ARI)と非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用が急性心筋梗塞(AMI)を引き起こす可能性があることが示唆されている。

一部の国では、医師はARI患者の症状緩和のためにNSAIDを処方する。ただし、ARIエピソード中にNSAIDを使用するとAMIリスクが増加するかどうかを評価する研究はない。

方法

2007年から2011年の間にAMIの入院(インデックス日付)を伴う9,793人の患者を特定した。

ケースクロスオーバーデザインを使用して、ケース(インデックス作成日の1〜7日前)と一致したコントロール期間(インデックス作成日の366〜372日前)における次の暴露状態を比較した。

暴露

・ARIエピソード+NSAID使用

・ARIエピソード(NSAID使用なし)

・NSAIDのみの使用

・暴露なし

多変数条件付きロジスティック回帰モデルを使用して、潜在的な交絡因子に対して調整されたオッズ比を推定した。

結果

・ARI中の非ステロイド性抗炎症薬の使用は、AMIリスク3.4倍の増加に関連していた。

★調整オッズ比[aOR] =3.41; 95%信頼区間[CI] = 2.80-4.16

・NSAID使用なしのARIは2.7倍のリスク増加(aOR =2.65; 95%CI = 2.29-3.06)に関連しており、NSAIDのみの使用は1.5倍のリスク増加(aOR =1.47; 95%CI = 1.33-1.62)に関連していた。

・さらに、非経口NSAIDはARI患者のはるかに高いリスクと関連していた(aOR =7.22; 95%CI = 4.07-12.81)。

結論

ARIエピソード中の非ステロイド性抗炎症薬の使用、特に非経口NSAIDは、AMIリスクのさらなる増加と関連していた。

コメント

アブストのみ。関節リウマチ患者における急性呼吸器感染症の合併時に、NSAIDを使用すると心筋梗塞リスクが増加した。あくまで仮説生成ですが、急性呼吸器感染症を合併したら休薬を考慮しても良いのかも。あるいはアセトアミノフェンでしょうか。正直難しいところですね。基本バイオ製剤は中止した方が良いと考えられます。ただし半減期長いので中止してもすぐには効果がなくなりません。むむむ。

✅まとめ✅ 急性呼吸器感染症を合併した関節リウマチ患者ではNSAID使用により心筋梗塞リスクが増加するかもしれない

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