Impact of the Pharmacist-Led Intervention on the Control of Medical Cardiovascular Risk Factors for the Primary Prevention of Cardiovascular Disease in General Practice: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomised Controlled Trials
Abdullah A Alshehri et al.
Br J Clin Pharmacol.2019
PMID: 31777082
DOI: 10.1111/bcp.14164
目的
心血管イベントの一次予防のための医学的危険因子の低減における一般的実践に基づく薬剤師の介入効果について、体系的レビューとメタ分析を実施すること。
方法
PubMed、MEDLINE、EMBAS、PsycINFO、Cochrane Library、CINAHL Plus、SCOPUS、およびScience Citation Indexのデータベース8つで網羅的検索を実施した。検索は2019年3月27日まで実施した。
薬剤師の有効性を評価するランダム化比較試験で、心血管イベントの医学的危険因子を減らすために一般診療で実施された主導的介入がレビューに含まれていた。
研究におけるバイアスリスクは、コクランのバイアスリスクツールを使用して評価された。
結果
・合計1,604件の研究が特定され、ランダム化比較試験21件(8,933人の患者)が選択基準を満たした。
・研究14件が糖尿病患者、7件が高血圧、2件が脂質異常症、2件が高血圧と糖尿病を併発した患者で実施されていた。
・最も頻繁に使用された介入は、薬物レビューと薬物管理だった。
・含まれた研究の質は様々だった。
・薬剤師主導の介入を受けた患者では、収縮期血圧の統計的に有意な低下(-9.33 mmHg [95%信頼区間(CI)-13.36〜 -5.30])、ヘモグロビンA1C(-0.76%[95%CI -1.15 〜0.37])および低密度リポタンパク質コレステロール(-15.19 mg / dL [95%CI -24.05〜 -6.33])と関連していた。
・さらに、実践に基づいた薬剤師の介入も、患者の服薬遵守にプラスの影響を与えることが報告されている。
結論
本レビューの発見は、一般診療における薬剤師主導の介入が心血管疾患イベントの医学的危険因子を大幅に低減できることを示唆している。
これらの発見は、高血圧、糖尿病、および脂質異常症の患者を管理する際の医療提供者としての薬剤師の関与を裏付けている。
Keywords: cardiovascular disease; general practice; pharmacist.
コメント
アブストのみ。
薬剤師の介入により、血圧、血糖、脂質の低下が認められた。また服薬コンプライアンスの向上も示唆された。代用のアウトカムだが、有用なエビデンスであると考えられる。
過去の報告と矛盾しない。続報に期待。
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